●第62回式年遷宮参詣.「境外別宮篇」
えー、本日は「お伊勢参り」ログの最終篇。
外宮内宮の参詣を済ませた後は内宮門前にて「イセメシ」を堪能。
その後はチャリンコで御幸道路を直進、「月讀宮」に向かいました。
と云う訳での「2013.神宮式年遷宮参詣記」その④、「境外別宮篇」で御座います。
【写真上】月讀宮、御社頭。
御幸道路沿いの繁森小丘に御鎮座、此処より表参道に入ります。
【写真上】新御敷地。
月讀宮は社殿が四つ並立している為、現社殿敷地と古殿地は南北に縦列。
神宮別宮で唯一の形式を持っています。
玉砂利奥の樹間からは、薄ら社殿の姿が窺えます。
【写真上】立ち並ぶ四社殿。
奥より「月讀荒御魂宮」「月讀宮」「伊佐奈岐宮」「伊佐奈弥宮」。
神明造の四社殿が佇む状景は月讀宮だけのもの、中々と壮観で御座います。
尚、参拝は社格に従い②→①→③→④の順で。
【写真上】四社を代表して、月讀宮の近景一写。
「荒祭宮」「多賀宮」以外の別宮12社は、来年度に式年遷宮が行われます。
月讀宮を発った後は再び御幸道路を北進、倭姫宮へと向かいました。
【写真上】倭姫宮、御社頭。
御幸道路沿いの倉田山に御鎮座、1923年(大正12)と近年の創祀。
祭神の倭姫命は天照大神のツアコンにて、斎宮のルーツとなった皇女です。
【写真上】倭姫宮社殿と新御敷地。
伊勢市内に鎮座する境外別宮のうち、「月讀宮」「倭姫宮」は道程がやや不便。
そんな訳で参道は人影も疎ら、内宮外宮の混雑が嘘の様な静寂さでした。
【写真上】倭姫宮、近景一写。
神宮参詣も、正宮別宮合わせて此処が12社目(所管社含まず)。
規模や鰹木数こそ違えど基本的に同型の神明造ですから、建築物鑑賞の視点ではソロソロ飽食気味です。
と、そんな「バチ当たり」な事を考えつつ、「姫ノ社」を後にするのでした。
続いては御幸通りを西進、市街中心部を経由して「月夜見宮」へと向かいます。
【写真上】月夜見宮、御社頭。
外宮の北側、神路通りの突き当たりに御鎮座。
この日最後の「お伊勢参り」で御座います。
【写真上】月夜見宮社殿と新御敷地。
中央には新旧御敷地を地割するかの如く、巨欅が伸びています。
新社殿が造営されたら、魅力的な構図になるでしょうね。
【写真上】月夜見宮、近景一写。
この日のお伊勢さん遍路は「外宮」「内宮」「月讀宮」「倭姫宮」の順。
そんな訳で「外削千木」「奇数本鰹木」を目にするのは三時間振りの事でした。
後余談ですが、今回の式年遷宮で新社殿の造営がされたのは「内宮御正殿」「外宮御正殿」「荒祭宮」「多賀宮」の四社(及び両正宮内の主要殿舎)。
従い14別宮のうち、正宮荒御魂を祭る二別宮以外の12社は、来年度(平成27年度)に遷宮となります。
各儀の日時詳細は未だ不明ですが「平成27年度中」と云う事ですので、年明けに行われる可能性もあり。
小耳に挟んだ所処では如何やら28年の1~2月との話らしく。
因みに前回の第61回式年遷宮では、12別宮の遷宮は1993年度(平成5)。
御飾.遷宮公示の日定は以下の通りで、社格順に基づいて行われております。
月讀宮.月讀荒御魂宮(内宮境外) 1993.10/6
伊佐奈岐宮.伊佐奈弥宮(内宮境外) 1993.10/10
瀧原宮.瀧原竝宮(内宮境外) 1993.10/28
伊雑宮(内宮境外) 1993.11/5
風日祈宮(内宮境内) 1993.11/9
倭姫宮(内宮境外) 1993.11/15
土宮(外宮境内) 1993.11/19
月夜見宮(外宮境外) 1993.12/4
風宮(外宮境内) 1993.12/10
そんな訳で今回の御正殿.荒御魂の遷宮に伺えなかった方は、来年度に「お伊勢参り」されるのも宜しいかも。
と、こんな感じの「第62回式年遷宮参詣記」四部作でした。
おしまい。