●水難20日後の「嵐山」
えー、先日帰京の後日談。
去る9月16日、台風18号の猛威により冠水被害に見舞われた「嵐山」。
修築作業は順調に進捗中との話も、何せ私め地元の災事。
矢張り気にはなっておりました。
そんな訳で今回帰京の折、早速の事「復旧見聞」。
渡月橋周辺を中心にチャリでぷらぷらして参りました。
【写真上】渡月橋北詰西側、西高瀬川の取り込み口と水力発電設備。
取敢えず発電機は動いている様子、西高瀬川水路も無事でした。
因みに渡月橋の夜間照明は、この水力発電を源に灯されております。
【写真上】同.吉兆さん前の「保津川下り」船着き場付近。
道沿いの川辺土砂は根こそぎ持っていかれた様子、下地の補修作業中です。
【写真上】同.亀山公園入口横の公衆トイレ。
床上浸水で水管がやられてしまった様子。
畳石が剥がれ基礎土台の覗く箇所がありました。
【写真上】同.松籟庵前の川岸遊歩道にて。
石垣は崩れ落ち、路樹根は剥き出しになっています。
この辺りからは観光客も疎らになるエリア、修復は後回しでしょう。
【写真上】同所より、対岸を眺む。
南岸では至る所処に流木が転がっております。
【写真上】中ノ島公園西側、渡月小橋前の公衆トイレ。
周辺のトイレは半数以上が使用禁止状態の儘。
トイレの管轄って、市なのか区なのか何処なんでしょう。
【写真上】中ノ島公園東側の飲食店街。
公園内の飲食店は七割程度が営業再開も、未だ閉店中のお店が数件見られました。
【写真上】同.公園東端より渡月橋を望む。
此方も河岸修復中、中ノ島公園は全域水没状態でしたからね…。
【写真上】中ノ島公園より、渡月橋を望む。
こーして見る限りフツーの風景なのですが、地元Pとしては「ミョー」な違和感が…。
そう、「川岸に設置されていたベンチ」が全部無くなっているのです。
恐らくみーんな流されちゃったのでしょう…。
【写真上】中ノ島橋前の公衆トイレ。
此処のトイレも「KEEP OUT」、代用の仮設トイレが設置されていました。
【写真上】嵐山通船の遊覧船船着き場。
御覧の様に修復工事中、しかし建物はよく無事でした事…。
【写真上】渡月小橋、南詰付近。
このエリアも殆んどが床上浸水地帯、取敢えず殆どが営業再開している様でした。
因みに渡月橋を渡ると、行政区が「右京区」から「西京区」へ変わります。
区の縦割り管轄に縛られず、復旧作業は円滑に進んだのでしょうかね…。
【写真上】渡月橋南詰から、旧船曳路方面へ進む。
西に進むに従い、流されてきた朽木がゴロゴロしております。
【写真上】宙に浮く楓。
樹根の下に地面がありません…。
この辺も下地土砂がみんな持っていかれた様子。
【写真上】二軒茶屋の一つ、こなみ茶屋跡。
今回、コレに一番驚きました。
茶屋建物の面影は全く無し、基礎を残して根こそぎ流されてました…。
【写真上】旧嵐峡館さん(現.星のや京都)前。
流木やら漂着ゴミやらが山積み。旅館建物も修理中みたく。
HPもクローズしており、営業再開迄は結構時間が掛りそうです。
と、10/6時点ではこんな感じでした。
正直な所処、長辻通や渡月橋周辺からは殆ど災禍の爪痕を感じず、矢張り観光の目抜き通りは修補が早急に進められた様子です。
しかし大堰川両岸は上流へ行くに従い、上掲の様な状態でした。
尤も「あの」冠水被害から未だ20日後と考えれば、充分な復旧具合でしょう。
と、余り趣味の良いログではありませんが、其処は地元民の戯れと云う事で御容赦を。
おしまひ。