●「晩秋遊山」白馬五竜.後篇
えー、先日「大町アルプスマラソン」遠征の後日談。
前日に上北入りし、大会コースの下見を済ませた後は「五竜スキー場」で紅葉行楽&トレッキング。
…の筈でしたが山頂遍くガスに遮られ、「眺望」も「山歩き」もへったくれもありません。
仕方無く早々に下山し、余った時間でいいもりゲレンデへと向かいました。
そんな訳での「晩秋遊山」白馬五竜、三部作の終になります。
【写真上】千国街道.神城郵便局横にて一写。
尾根伝いに見えるのはチャンピオンエキスパート&ダイナミックコース。
靄も薄らぎアルプス平にはグランプリコースも薄ら覗ける様になりました。
ホント、二時間前の「鬼ガス」は何だったんだ…。
【写真上】同.層雲より覗く天狗岳(1940m)。
白岳を経て五竜岳へと続く「遠見尾根」のピークの一つ。
雲海原と曇天逆光も相まって、水墨画的な美しさを醸し出しています。
【写真上】飯森民宿街を過ぎ、ゲレンデへと進む。
とおみゲレンデより約4㎞、いいもりゲレンデが見えて来ました。
【写真上】いいもりゲレンデ到着。
中上級者のトレーニング御用達、五竜の修練道場エリア。
リフトはコスモフォー一基だけですが「クワッドの機動力」に加え「バラエティに富んだ斜面構成」「効率的なコース配置」。
とても白馬のゲレンデとは思えない(失礼)、バランスの良いレイアウトです。
【写真上】取敢えず登ります。
山頂迄行くのは難しいので、右手「ポールバーン(コスモリバー)」からモヒカンの間を経由して左手「不整地コブコース(ストレートウイスキー)」に降りてくる事に。
技術選的に云うなら「小谷側から上がって、大町側へ下る」てな感じですかね。
【写真上】てくてく登り、サニーウェイからの合流コースへ。
いいもりゲレンデのトップ↔ボトムでは未だ1/3程度の高さですが、中々の眺望。
【写真上】因みに冬はこんな感じ。
殆んど一緒の構図写真が残ってました。
【写真上】同所より見上げるスノーダイビングコース。
いいもりゲレンデの最難関コース。
斜度Maxは32度なのですが、傾斜の緩み所処が無く平均した急斜面。
しかもコース幅が狭い上にビミョーに右片斜、午後には「ガリガリくん」化します。
【写真上】同所より北東方面を望む。
栂池高原スキー場奥に聳え立つは雨飾山(1963m)。
何時の間にか、妙高連峰の稜線もはっきり望める様になってました。
【写真上】同、雨飾山の東方。
右に焼山.左に火打山、共に「頸城三山」に名を連ねる名山です。
火打山は妙高連山でも特に「白化粧」が映える山。
頂上付近の傾斜が緩やかなので雪付きが良く、他山に較べ堆雪も進んでいます。
【写真上】妙高連峰を愛でて一服の後、下山開始。
小谷側から大町側へ横移動し、下りに入ります。
しかしこの選択が「大失敗」…。
【写真上】「あ、足場が無い…」。
伐採された野竹がコース一面に山積み(しかも斜面下向き)、倒木だらけで地面を踏んで歩けません。
従いバランスが悪い上にツルツル滑る竹の上を「悪戦苦闘」「蛇行横断」。
果たして何の荒行でしょうか…。
【写真上】朽竹群を通り抜け、漸く芝地に辿り着きました。
しかしこれはこれで足場の取っ掛かりが無くスリッピー。
要するに道の無いゲレンデは、下りの方が大変なのでした。
【写真上】何とか下山。
トレランのガレ道の方が数倍楽でした…。
そんな訳でボチボチ大糸線乗車の時間、ゲレンデを後にして飯森駅へ向かいます。
【写真上】いいもりゲレンデ左側、ソフトクリームコース。
正午過ぎには一面濃靄だった山腹もすっかりと薄晴れ模様。
遠見尾根の稜線がくっきりと望めます。
【写真上】飯森駅前より、唐松岳と白馬三山の眺望。
16時前、この時間になって北アルプスもやっと眺望が利いてきました…。
「遅いわい!!!」。
【写真上】同.近景。
左「唐松岳(2696m)」、右「白馬鑓ヶ岳(2903m)」。
手前の山肌は八方尾根のリーゼンラード~兎平~リーゼンスラロームコース。
索道の鉄塔や降り場迄が確認出来ます。
山姿の並び具合からして、個人的な印象は+唐松岳で「白馬四山」てなイメージ。
尤もそれぢゃ語呂が悪いですけどね。
【写真上】同.近景。
左「杓子岳(2812m)」、右「白馬岳(2932m)」。
山頂の冠雪風景だけを見れば、白馬はもうすっかり「初冬」風情。
よーし、今季も沢山滑りにくるぞー。
【写真上】飯森駅にて。
15:56の大町行き大糸線乗車。
この後は大町で「アルプスマラソン」の前日受付を済ませ、松本へと戻りました。
因みに手前のミニベロは輪行用愛機「TERN VERGE P18」。
やっばり旅にはホールディングバイク持参じゃなきゃね。
と、こんな感じの「白馬五竜.逍遥記」でした。
おしまい。