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2013.11.06

●11.3「秩父宮.対抗戦二試合」

えー、今回の三連休、私めは「土曜」「日曜」と連チャンで秩父宮行脚。
二日はリポDカップ「ジャパン-オールブラックス」、三日は対抗戦「明慶戦/早帝戦」。
そんな訳で遅蒔き乍らの対抗戦二試合「観戦記」になりまする。

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【写真上】11時半に秩父宮到着。
試合開始30分前、前日の桜vs黒衣戦程じゃ無いですが、結構な客入り。
但し昨日に較べると、客層の平均年齢は10歳くらい上がっていますかね…。

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【写真上】第一試合.明治対慶應。
矢張り昨日の余韻が強く残っており、どーもゲームに入り込めません。
何か牧歌的な感じで試合を眺めておりました。

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【写真上】明治●18-24○慶應
スコアは接戦、スタッツも似たり寄ったり。
しかし内容はと云うと前半30分以降はずーっと「慶應ペース」、明治さんはどー云うラグビーがしたいのかさっぱり不明でした。
試合を通じてエリアを重視した戦い方も、じゃFW戦に軸を置く訳でも無し。
キックの精度もイマイチ、チェイサーもマメに追っていたとは云えません。
スクラムはやや優勢でしたが試合の決定打となる程でも無く、しかも後半にはしっかり対応されていました。
挙句ラストチャンスの敵陣ラインアウトはスロワーミスでお終い。
結局万遍無く戦って万遍無く負けた(+後半30分以降ガス欠)と云う感じ。
ま、伝統的(悪い意味で)に、FWが圧倒的優勢に立てないと点が取れないチームなんですよね。

慶應さんはフツーにやってフツーに勝利。
似た様な実力の上、お互い圧倒的に優位な局面は無し、出来もおんなじ位。
結局こー云う試合展開だと「ディフェンス」が良くて、「戦い方の意思統一」が確りしているチームが勝つんですよね。
慶應のウィークポイントとも云うべきフィジカルコンタクトの面でも、意外と五分五分。
ブレイクダウンでは明治の接点圧力が強く無かったので、球出しも苦労せずでした。
しかしそれでこの点差ですから「入りの悪さ」と「エラーの多さ」が反省点でしょう。
同じ芸風の大学チームには良い戦いが出来そうですが、コンタクトの強い(スクラム/ブレイクダウン/近場ゴリゴリ)相手には可也分が悪そうです。

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【写真上】第二試合.帝京対早稲田。
この日の観客数は13021人。
人気チームの好カード×2でこの集客は少し寂しいもの。
けど早慶戦とかは2万前後入る訳ですから、やっぱりみんな「ラグビー」観に来てる訳じゃ無いんですよね…。
要は「同窓会」or「在校生イベント」、ってな事でして。

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【写真上】帝京○40-31●早稲田
早稲田さん、全然フツーに戦えていました。
昨年に較べ選手の身体は大きくなり、FWはブレイクダウンで奮戦。
ちびっ子BK団も腰の強さと粘りが印象的で、簡単には倒されない様になってました。
そうなると生命線とも云える「ワセダ的」アジリティ&スピードも蘇ってきます。
そして目を見張ったのがスクラム、この日は完全に組み勝っていました。

勝利に向けての確固たる意志とゲームプランも確りしたもの。
開始早々センターからのロングPG狙いに凝縮されていた様に「何としても先制.リード」「取れる所処では確実に刻む」、勝つ意欲がひしひしと伝わってきます。
実際「格上」且つ「チャンピオンチーム」にアブセットするには、リードして試合を進める事が必須条件、前半途中迄は青写真以上の戦い方でした。

但しコンタクトプレーの疲労が溜まってくると、押し込まれる場面が目立ち始めます。
自陣でディフェンスの時間が続くと、TOからの切り替えしも拙いキックの連続、次第にペナルティも増えてきます。
それでも後半30分にスコアは追いつきますが、傍目で観ていてもあれが精一杯。
目イチの早稲田に対し帝京は体力.精神力共に余力残し、最後は力差と図りに押し切られジ.エンドとなりました。

一方の帝京さん、前半分に11点差(しかもノースコア)になって少しはバタバタするかと思いましたが、微塵も動ぜず。
「スクラムでは劣勢」「ブレイクダウンではカウンターラックを食らい」「得点機にノックオン」と、全く試合に「乗って」いなかったのですが、文字通り「練習通り」の様なプレー振りで焦りは全く感じられません。
果たして「これ以上離されるとマズイ」「此処でもう一本」と云った場面ではきっちりとトライを重ね、点差以上の落ち着いた試合運びでした。

その要因は此処数年来、チームとして積み上げてきた「強み」。
ベースとして「堅固なディフェンス」、強みとして「フィジカルの強さ」、拠り所として「FWの絶対的優位」が一昨年迄積み重ねてきた帝京のアドバンテージでした。
そこに昨年から「BKの決定力」が加わり、強力FWを拠り所に依存する必要も無くなりました(遅攻プレーやラック連取)。
しかも昨年はオーソドックスな形に終始していたBKのオフェンスオプションも、今季は格段に強化され、相手のノミネートをサインプレーで外し切る場面もしばしばでした。

それと双輪の如く、最前線で身体を張り続けるFW陣。
基本的に帝京には「労を惜しまず」「泥臭い」プレーがチームカラーとして尊ばれていますが、そのシンボリックなのがバックロウに代表される前8人。
特に一度ボールを保持すれば密集戦では必ずと云って良い程ゲイン突破、しかも相手には確実にボディーダメージが蓄積されます。
数年前に散見した安易な反則もすっかりと数を減らし、「強さ」と「安定感」に加え「規律」をも併せ持ち、学生レベルでは対抗するのが難しいでしょう。

そんな訳でこの試合の苦戦も却って良い反省材料。
例年の如くこれから本格的にチームを仕上げてくると思われます。
気掛かりなのはディフェンス時に較べアタック時のエラーが多かった点。
結局スコアが縺れた理由はコレ、逆に早稲田の方がアタック精度は高かったです。
この辺を整備しないと「打倒トップリーグ(トップ8以上)」は、まだまだ定規が足りないでしょう。

尚、この日の個人的MOMはSH、流大。
「寄り」「捌き」「広い視野」「的確なパス/キック/ラン選択」と云ったプレー振りは、力FWのハーフに反して弱小FWチームのプレー振りだったり致します。
主将のSOと共に替えの利かない選手、対社会人との試合では「キープレーヤー」となりそうでして。

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