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2014.03.02

●春は汽車に乗って

本日は私め地元から届いた「時節の便り」。
観桜行楽の時期を来月に控える洛外.嵐山では、昨日「トロッコ列車」の運行再開イベントが行われました。
来週には保津川下りも再開、「観光シーズン」に向けて準備着々と云った感じです。

とは云うものの私め、この「トロッコ列車」に乗車した事は今迄皆無。
ウチの実家は同列車「嵯峨駅」徒歩三分と至極近所にあるのですが、身近過ぎる観光アイテムに対する意識なんてまぁそんなもん。
加えて「阿鼻叫喚」行楽雑踏の中に、好き好んで身を投じる気も致しません。

序で云うなら、保津峡の渓谷風景は大昔によく観ておりまして。
親戚宅が亀岡、母方実家が丹波桧山方面でしたので、「非電化.単線」時代の旧山陰本線時代(現嵯峨野線)には度々乗車したものです。

ディーゼル列車に揺られて田舎に向かうその際、「嵯峨駅」から「保津峡~馬堀」間の渓谷沿いが現在のトロッコ路線。
車窓から眺め下ろす保津峡谷の自然美は流石にて子供心にも印象に残っていますが、寧ろ鈍行運転の車内で「暇を持て余して」いたのをよく覚えているのでした。

尚、今回の表題は横光利一の著名な短編小説に因んだものにて。

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春へトロッコさっそう 
保津峡で運行再開
保津峡沿いに京都市右京区と亀岡市を結ぶ嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が1日、2カ月ぶりに運行を再開した。親子や観光客らを乗せ、春の訪れを待つ渓谷をさっそうと走りだした。
午前9時すぎの始発列車には、地元の幼稚園児ら108人が乗り込んだ。比較的暖かな空気のなか、渓谷にかかる鉄橋や、ごう音が鳴り響くトンネル内を進むと、子どもたちは歓声を上げた。辻本真穂ちゃん(5)=右京区=は「今日初めて乗った。川の景色がきれいだったし、トンネルも楽しかった」と声を弾ませていた。
トロッコ嵯峨駅と亀岡駅では、今冬の運行休止中、ホーム拡幅やトイレ増設などの改良工事が行われた。水曜運休、観光シーズンは連日運行する

(文.写真共 京都新聞3/1より)

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