« ●2014/15ニューモデルスキー.インプレ④ | Main | ●8月11日(祝) »

2014.05.23

●2014/15ニューモデルスキー.インプレ⑤

えー、毎春恒例、来季の「ニューモデルスキー試乗会」リポート。
今年は滑走日数がヘヴィローテーションの為、アップが大分遅れてしまいました。
そんな訳でのインプレッションその⑤、「K2編」で御座います。

P1070730
【写真上4/17、かぐら試乗会の様子(K2さん主催)。
今シーズンの参加試乗会は「3/8.五竜いいもり(アルペン)」「3/21&23.戸隠(タナベスポーツ)」「4/13丸沼(パワーズ)」「4/17かぐら(KAMP K2)」の計5回。
今年も「小回り~中回り基軸の基礎板」を中心にテストして参りました。

尚、試乗者スペックは以下の通りになります。
  年齢 アラ4(おっさん)
 体格 身長172㎝ 体重59kg
 体力 中距離ランナー.中の上 (1万m:37分、ハーフマラソン:82分) 
 技術 SAJ1級 13年前迄は草レースに出没
 嗜好 ショート.ミドルターン>ロングターン、スピード好き
 弱点 軽量。返りの強過ぎる板、重い板には負け気味
 滑走日数 毎季約約30〜50日
 現行板 DYNASTAR/SPEED GROOVE DEMO R18(2012/13)

9
・K2/AMP BOLT (172cm)
 BIN/MXC14 SC/125-72-99 R/16

6

・K2/AMP CHARGER (172cm)

 BIN/MXC14 SC/122-74-106 R/16

7
・K2/AMP VELOCITY (170cm)
 BIN/MX3 SC/121-72-111 R/15
K2さんはブランド独自の乗り味/フィーリングが圧倒的に勝っており、機種其々の差異は小さいものでした。
そんな訳で、先に総括から入った方が早いと思います。

「上級オールラウンドモデル」3機種全てに共通しているのは以下の特性。
・全体的に柔らか目、ペタっとした平板独特のフレックス。
・雪面摩擦の少ない滑走感、なめらかに「ススーッ」と走っていくイメージ。
・ターン導入はスムーズで自由も利く反面、中後半に掛けては完全なオートマ板。
・多少の差異はあるも、切り替えのもっさり感は全機種共通。
・グリップはターン全域にてマイルド、嫌な引っ掛かりや圧反動も無し。
・春悪雪にはムチャクチャ強い。

操作的な特徴はサイドカーブを使って板の挙動通りに走らせていくオートマ板。
特にそれはターン後半に顕著で、板の進行に反した様な能動的操作をすると、あからさまにスキーが「イヤイヤ」をします。
どちらかと云うと体軸を使って角付けを行い、スキーと外腰の向きを同調させつつ外脚を送り出す様な滑り仕様で、過度な捻り系や外向の滑りには向いてません。

総じて一般基礎板とは異なる独特のフィーリング。
殆んどのデモ板が競技板のノウハウをベースとして開発しているのに対し、K2のオールラウンド板はフリーライド/オールマウンテンの延長線上に位置する感じ。
その分新雪や悪軟雪に対する対応幅は優位性を持っていますが、ハードバーンをガッツリ攻めるにはパワー不足といった印象でした。

実は記憶にある限り、カービングスキー以降のK2に乗ったのは今回が初めて。
従い此処数シーズンの知識や、変な先入観の全く無い状況でした。
そんな中でのスキーテスト、これ等を前提としての各機インプレになります。↓

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

大回り系のBOLT(写真上)は荒れたバーンでの安定感が白眉。
雪地面を広く感じ、四月の悪雪でも安定した挙動で雪面コンタクト力が抜群。
グサ雪の上をサーフィン的に「すーっ」と滑って行くイメージでした。
長さとスキーウェイトの割りに滑走中の重量感は然程感じず、大回り機としては扱い易い部類。
良雪のパックバーンでは更に快適なロングが楽しめそう、出来ればガチガチのハードバーンでもテストしてみたかったです。

少し気になったのは「ターン後半~切り替え~ターン始動」のゾーンで「受動的」な時間を長めに取らざるを得ないオートマ感の強い回旋性。
積極的にターンを仕上げようとするとスキーが嫌がるので乗り手は自縄自縛、結局スキーの挙動待ちになってしまいます。
アトミックにも類似したこのオートマ感、個人的には余り好きじゃありませんでした。
あとショートターンのもっさり感は否めず、ダイレクトな切り替えからシャープなターン弧を描くには、適正ターンサイズからして難しいです。

オールラウンド系のCHARGER(写真中)も、滑走感覚は殆んど同じ。
得意のターンサイズはミドルから小さ目ロング。
兎に角トップが凄く軟らかいのでターンの入りは全くのストレスレス、俊敏な反応と迄は行きませんが太目のシェイプの割にスキー操作の融通も利きます。
ターン中後半からのオートマ縛りはBOLTと同様、待ち時間を取るタイプ。
ショートに関しては板のサイズ(172㎝)とサイドカーブ(R16)からしても、ミドルのターン弧を小さくした感で、シャープに刻むと云うよりスペースを使う小回り。
ロングではBOLT程で無いにせよ水準以上の安定感、やっぱり本分は中回りですね。

別に貶している訳では無く、カタログスペック通りの守備範囲と特性。
ターンサイズよりもゲレンデシチュエーションに対する凡用性が勝っており、特にパウダーやグサグサ雪の適正は一般基礎板より相当上です。
「たおやか」とか「しなやか」とかそー云う表現の似合う乗り味。
ゲレンデ全域をクルージングで楽しみつつ基礎っぽい滑りもする、そー云う嗜好の方にベストかな。

VELOCITYはノンメタルの小回り系。
上2機種に較べ更に取扱いの楽チンな板、唯一SLシェイプに近いサイドカーブを持っているので足元の操作性も優れています。
他メーカーの小回り基礎機よりもミドル~ロングへの対応幅が広く、乗り味や適正レベルは異なれどフォルクルSWと同じ様な路線。
スキーのたわみも引き出し易く、乗り手によってはCHARGERよりも此方の方がオールラウンド板としてベストチョイスになるでしょう。

但しエキスパートクラスが扱うとなるとパワー不足な印象。
フレックスが軟らか過ぎて一定速度域以上ではトップがパタパタ。
頼り無さが勝ってしまい、何だか数年前の「サロモンXR」を思い出す乗り味でした。
対象スキーヤーは中級レベル+α/体力不足な女子.シニア。
この辺を間違わない限りは可也良い板です。

以上、こんな所処にて。
ニューモデル試乗インプレ、次回は「雑多色々」篇になります。

|

« ●2014/15ニューモデルスキー.インプレ④ | Main | ●8月11日(祝) »