●続.「お稚児さん」決まりました
祇園祭で「お稚児さん」、と云えば。
大体の皆様は唯一の山鉾生稚児「長刀鉾稚児」を想像されると思いますが、実はあと二人のお稚児さんがおはせられまする。
それは「久世駒形稚児」。
17日の山鉾巡行後に行われる「神幸祭」、翌週の「還幸祭」にて「中御座」を先導する大役を担われるお稚児さんです。
「正五位下少将」の長刀鉾稚児に対し、コチラは「素戔嗚尊.荒御魂」の尸童。
云わば八坂さん祭神様の半側面だったりする訳で、ある意味長刀鉾のお稚児さんより「エライ」のです。
因みに八坂神社本殿へ下馬せず社参出来るのは、唯一駒形稚児だけ。
祇園祭・久世駒形稚児決まる
戸倉君と山口君に
祇園祭の神幸祭(7月17日)と還幸祭(同24日)で馬に乗って神輿を先導する今年の「久世駒形稚児」を京都市南区久世の綾戸国中神社が15日発表した。
今年の神幸祭は南区久世上久世町の会社員戸倉篤さん(41)の長男昭人君(6)=久世西小1年=、還幸祭は同町の会社員山口豊さん(46)の次男輝君(7)=同小1年=が務める。
2人とも父親が過去に稚児を務めたことがあり、山口君の兄の匠君(9)=同小3年=も2年前に稚児を経験している。本殿で報告祭を終えた戸倉君は「馬は見たことがない。頑張りたい」、山口君は「兄は見に来られないけど、頑張って馬に乗りたい」と意気込んでいた。
久世駒形稚児は、八坂神社とゆかりが深い綾戸国中神社の氏子から毎年選んでいる。稚児は、馬の頭の形をした神体「駒形」を身につけて烏帽子に狩衣姿で馬に乗り、祇園祭を彩る。
(文.写真共 京都新聞6/15より)