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2014.08.24

●あだしの「賽の河原」

あだし野の露消ゆるときなく、
鳥部山の煙立ち去らでのみ、
住み果つるならひならば、
いかにもののあはれもなからん
(徒然草第7段)

と云う訳で奥嵯峨.化野念仏寺では昨夜今夜と、「千灯供養」が営まれております。
洛外「あだしの」は平安以来の葬送地にて、千二百年来の無縁仏も数知れず眠っている事でしょう。


所処でこの千灯供養、その悄然とした雰囲気は華やかな催しの多い「ミヤコ祭催事」の中でも異色なもの。
「水子」に心当たりの無い方は「それなり」に、心当たりのある方は「より切実」に、蕭々と手を合わせ供養を行われている筈です。
あ、因みに私めはそんな「脛に傷」ありませんからね。

この「晩夏」歳時記を終える頃、嵯峨野では早や「秋の足音」。
野には「薄穂」、空には「秋茜」、音には「轡虫」「蟋蟀」…、洛中よりも一足早い初秋気配が訪れて参ります。
ま、尤も今年も残暑は長引きそうですけど。

2014082323082823_adashino千灯供養、炎に鎮魂祈る 
京都・化野念仏寺

境内の無縁仏にろうそくを供える「千灯供養」が23日夜、京都市右京区嵯峨鳥居本化野町の化野念仏寺で始まった。一時、激しい雨に見舞われたが、参拝者はろうそくに火をともし、静かに石仏へ手を合わせた。

千灯供養の始まりは明治40年代にさかのぼり、同寺には約8千体の石仏がまつられている。午後6時から始まった法要では、東日本大震災や8月の豪雨災害の犠牲者の鎮魂も祈った。
千葉県印西市から訪れた内藤三峰子さん(52)は浴衣姿で参拝し、「一度お参りしたかったので、雨でも来られてよかった」と話していた。
門前の旧愛宕街道では道沿いに灯籠をともす「愛宕古道街道灯し」も始まり、町並みを幻想的に照らし出している。
千灯供養は24日も営まれる。中学生以上千円。愛宕古道街道灯しは25日まで行われる。
(文.写真共 京都新聞8/23
より)

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