●「雨」のち「送り火」
今宵のミヤコは「五山の送り火」。
尤も私めの地元「嵯峨.嵐山」的に云うなれば、「鳥居の送り火」と「大堰川.広沢池の灯籠流し」の日で御座います。
尚、祇園祭の大幅フォーマット変更に合わせた訳では無いでしょうが、五山送り火も今年からマイナーチェンジ。
如意ヶ岳(大)以降の点火時刻が早まり、5分間隔で灯される事になりました。
今日のミヤコは日中の豪雨で開催が危ぶまれましたが、午後から天候も回復。
無事に御精霊をお送りする事が出来た模様です。
こうして送り火が終わると、目白押しだった「ミヤコ.夏祭事」も一段落。
あとは地蔵盆と千灯供養が過ぎると、京も初秋を迎える事と成増。
但しミヤコの残暑は厳しいもの、「茹だる暑さ」はもう暫く続くでしょう。
雨上がり、浮かぶ炎
五山送り火
お盆に迎えた精霊を送る「五山送り火」が16日夜、京都市内で営まれた。日中は大雨に見舞われたが、夜にはほぼ雨が上がった。各山では予定通り点火され、夏の夜空を焦がす壮大な景色を演出した。
左京区の如意ケ嶽では、時折降る雨の中、大文字保存会の会員たちが組み上げた護摩木をぬらさないよう、火床にシートをかけて点火を待った。理事長の山本正さん(62)は「先祖から続く盂蘭盆会の行事。何があっても16日に火を付けるという思いです」と夕暮れの山上で語った。
午後8時、「大文字」に火がともった。今年は51年ぶりに点火時刻が一部変更され、「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」と、東から西へ5分おきに火が付けられた。
見晴らしが利く鴨川や嵐山の周辺では、家族連れや浴衣姿の若者らでにぎわった。暗闇に浮かぶ赤々とした炎に、故人をしのんで手を合わせたり、カメラに収めるなどして、過ぎゆく夏を惜しんだ。市内の人出は約4万人(京都府警調べ)で昨年の半数になった。
(文.写真共 京都新聞8/16より)