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2014.09.03

●山走靴インプレッション「SALOMON/FELLAISER」

えー、本日はトレイルランの「靴ネタ」、三部作の一。
私めが愛用しているトレランシューズは現在三足。
コースやディスタンス、ウェザーコンディションに応じて履き分けておりまする。

昨年迄は主戦靴一本で全てを賄っていたのですが、用途別に使い分けた方が機能面で効率的ですし、経済的にも却ってお得。
しかも適度に気分転換も図れるものですから、良い事尽くめだったり致します。

そして「おまけ」的メリットとしては、靴に対するに対する理解力が深まる事。
同時期に異なる特性のシューズを使っていると比較対象の幅が広がり、シューズメカニズムの含蓄が間違い無く向上します。
例えば「ソールブロックのパターン一つ」「ドロップの高低比一つ」「ミッドソールの質感一つ」、フィットテストの時点で実地で走った際のイメージが掴み易くなるのでして。
ま、そうなると同時にシューズに対するハードルもどんどん高くなり、「コレよりアレをチョイスすれば良かった…」なぞと云う事も増えて参りましたが…。

そんな訳で現在使用中の「山走靴」、インプレッションその①になりまする。

Fellraiser_4
・SALOMON/フェルレイザー weight:290g drop:6mm/12mm (27.0㎝)

「急坂.悪路.雨天… マッドトレイルこそ真骨頂」


私め「3rdチョイス」のトレランシューズ。
専ら梅雨から夏季にかけてのウェット&スリッピーなコンディション時や、天気予報が怪しい日に使っているのシューズです。
ラグの高さから解る様に、マッドトレイルや急坂下りを含むコースに向いてます。

実際の感想として、兎に角「路面を良く捉えてくれる」の一言。
下りトレイルでのグリップ力は期待通り。
ザレた砂石路、泥濘な赤土路、ガレっぽい岩場ヤセ尾根など、どんな悪路ダウンヒルでもソールがしっかりと路面を噛んでくれます。
そして上りでの登坂力もこれまた良い。
シューズの爪先部だけでガッチリ路面に食い付き、引っ掛けからの蹴り出しでグイグイと前に進んでくれる感じ。
脹脛部の筋力がしっかりしている方なら、膝と腰のポジションを高めに取りながらのヒルクライムを補助してくれるでしょう。

逆に路面コンディションの良い平坦基調のトレイルではグリップ(ブレーキ)が強過ぎでやや力の要る走りとなります。
例えば奥高尾縦走路や五日市金比羅尾根と云った、高低差が少なく整備具合の良いスピードトレイルでは却ってブロックの深さを持て余してしまいます。

屈折ポイントは可也の前足部に位置、ソール全体はベアフット的な柔らかさ。
ドロップ(6㎜)とトップの反り形状からも、フォームとしては完全にフォアフット用。
従い中級者以上、フォア~ミドルフットに対応した「しっかり山を走れる人」が適正ユーザーです。
立ち位置としてはオールラウンドタイプのシューズを履いておられる方の、難路/雨季用セカンドチョイスと云った感。
適正距離はショート~ミドルディスタンス(30㎞未満)がベストと思われます。

総じて勾配が多く悪路比の高いハードトレイルで本領発揮、勿論雨中雨後のスリッピーなコンディションでも強い味方になってくれます。
但し舗装路の使用に就いては極力避けておきたいもの。
ぷにょぷにょと推進力が逃げるのはある程度迎えてられいますが、矢張り「適度にこなす」程度のロードランが限界。
何よりアウトソールの摩耗が早いです。

と、総じてサロモン兄弟靴の「SPEEDCROSS」 に較べると硬派な作り。
全体的なプロテクションやミッドソールのクッションは迎え気味、ラグも低めの硬めで粘りよりも反発力にウェイトを置いています。
この路線のシューズを狙っているランナーで、脚力に自信の無いユーザーはスピードクロスを選んだ方が正解でしょう。
因みに上位機種の「S-LAB FELLCROSS」は完全にエリートランナー向け。
悪路主体のスプリントトレイルレースに特化した「引き算型」モデルで、一般ランナーは手を(足を)出さない方が賢明です。

個人的にはセンシフィット部(サイドの波々の部分)の素材がイマイチ安っぽくて残念ですが、まぁ価格帯を考えると仕方無いかと。
あと強いて特徴を挙げるとすれば「クイックレース独特の締め付け感」「トレランシューズとしてはややタイトな足型」。
尤もこれはシューズの良し悪しでは無く、各人好みの問題ですけどね。

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