●「近江高島~栗原」比良山地縦走トレラン.その⑤
えー、前日ログの続きにて。
先日ミヤコ帰京の折に行って参りました湖西トレラン「10/8.比良山地縦走記」その5。
漸くの最終回、「蓬莱山~栗原」篇で御座います。
【写真上】蓬莱山より望む、小女郎峠~ホッケ山~権現山の稜線。
360度全方位にササ原の広がる、開放感溢れるグッドトレイル。
ホッケ山に迄至る伸びやかな尾根筋風景は「The.南比良」と云った風景。
【写真上】イブキザサの生い茂る草原を下りラン。
何だか箱根や伊豆を思い起こさせるでシチュエーションです。
【写真上】途中からは、ややガレ気味の下り山路。
小さめの浮石がゴロゴロ、景色が良いので足元には注意ってトコですね。
【写真上】左手に湖景を眺めつつの快適トレラン。
灌木すら植生していないので、琵琶湖の眺めも常にこんな感じ。
空と湖が広~く感じられる「スーパービュー」が続きます。
【写真上】小女郎峠通過。
蓬莱山から1㎞程度、広々とした十字路分岐。
右に分けると小女郎池ですがこの日はスルー、縦走路を南進致します。
【写真上】進路方向、ホッケ山から権現山と伸びる尾根筋。
蓬莱山~権現山間は常に縦走先のピークが目視出来るので近く感じられます。
て云うか距離も3.5㎞程ですし殆んど下りですから、実際近いです。
【写真上】引き続き快適な下りトレランコース。
小女郎峠を過ぎると、灌木も少しずつ増えて参ります。
【写真上】ホッケ山通過。
広々と見晴らしが利く芝生の山頂、休憩やランチには絶好の場所。
但し日蔭が全く取れないので、夏場はチト暑過ぎるかも。
【写真上】ホッケ山より南面の眺望。
左のピタゴラスなのが霊仙山、右のなだらかなのが権現山。
こうして見ると、これから一気に高度を下げていくのが解ります。
【写真上】ホッケ山からの下り山路。
此処からは勾配も増し、下り傾斜が強くなります。
見晴らしは相変わらず絶好調、堅田市街も手に届く様に近く見えて参りました。
【写真上】権現山直下の上り。
ホッケ山から一旦下り切ると、中勾配の上り返し。
イブキザサの開放的な区間は此処でお終い、植樹帯の繁みへと入ります。
【写真上】権現山到着。(time6:47:19 29.35㎞)
上り返しからほんの数分、直ぐに権現山頂。
この日最後のピーク踏破、時間にも余裕があるので休憩タイムと致しました。
【写真上】権現山より、東南の眺望。
此処迄来ると琵琶湖も南端近く、湖幅も大分狭まって参りました。
湖東に見える丘陵地は鏡山を中心とした野洲の残丘群、右端の小さいコブが御上神社の神体山、三上山です。
【写真上】同.西南の眺望。
幾重にも連なる600~800m級の丹波高地.低山群。
中央やや左の頂が焼杉山、稜線伝いに右に天ヶ岳、その手前が天ヶ森(ナッチョ)と云った大原10名山の各峰。
右手最奥にはウチの近所、霊峰愛宕山の山影迄が望めます。
因みに四日後は「あの辺り」を走っているのでした。
【写真上】同.真南の眺望。
正面山腹の伐採地は延暦寺大霊園、その奥に大尾.小野.水井山の比叡山地群が連なり、最奥に霊峰比叡の双耳峰。
左から右に下りてくる稜線は焼杉山.翠黛山の尾根筋、中央最奥には瓢箪崩山。
それら山間に挟まれる形で、微かに覗ける山里が大原です。
【写真上】眼前に霊仙山を見遣りつつ「さてと、下りますか」。
比良山地縦走も愈々ファイナルパート、下界に向けて進みます。
【写真上】権現山からの下り。
権現山から登山口迄は2.4㎞で580m高度を下げるダウンヒル区間。
尤も急坂は山頂直下のみ、山路コンディションも良好で危険個所は特にありません。
【写真上】暫くすると傾斜も落ち着き、植樹帯から檜林帯に入ります。
檜林を進むと峠っぽい踊り場を通過、其処がズコノバンで霊仙山への分岐です。
【写真上】ズコノバンを左に分け、清流沿いを下ります。
水辺にて顔をジャブジャブ、冷たくてキモチ良い。
この後はずーっと檜林の下り、潺の音を聞きながらの快適トレイルです。
【写真上.下】下山開始から約30分、権現山登山口に到着。
山路はこれにて終了、此処から暫く砂利林道を進みます。
【写真上】霊仙山登山口に合流。
左手からの登山路を合わせ、林道も砂利道から舗装道へ。
此処から栗原のバス停迄は約2.3㎞の道程。
なだらかな下りのアスファルト道路なので、のんびり走っても20分位です。
【写真上】15:55.栗原BS到着、フィニッシュ。
和邇駅行の時刻には40分程余裕残しでしたが、まぁのんびりと待つ事に。
これだったら霊仙山経由で下山しても良かった鴨。
因みにスタッツは以下の通りとなりました。
走破タイム7:34:13 走行距離34.25㎞(㎞/13.15) 累計標高3257m
今回の比良縦走、結局5度のルートミスで約130分のタイムロス。
「近江高島~栗原」迄の実質縦走距離は29㎞前後なので、距離にして5㎞超のロスト食っていた事になります。
これが祟り当初予定していたメインディッシュ、武奈ヶ岳への立ち寄りは取り止め。
画竜点睛を欠く縦走行程となってしまいました。
捲土重来を兼ねて再度縦走リベンジしたいものの、悲しいかな現在トーキョー在住の私め、また帰京した際にしかチャレンジする機会がありません。
次回は「平~北比良峠~武奈ヶ岳~蛇谷ヶ峰」の奥比良縦走プランを組んでたりするのですが、果たして何時になる事でしょうか…。
最後に、北(高島/音羽)→南(栗原/和邇)ルートの縦走コースの個人的雑感。
・極端な荒難路は無いので、ソールブロック浅めのシューズでオケー。
・解り難い分岐が多いので、初踏破の場合は多少のルートミス覚悟。
・急坂と云える様な上りパートは「ヤケ山→タンヤマノ頭」の一ヶ所のみ。
・同.テクニカルな下りパートも「烏谷山→葛川越」「権現山直下」の二ヶ所くらい。
・基本的には緩.中勾配のアップダウンが小刻みに連続する山路構成。
・上記の特に顕著な区間が「岳山→寒風峠」間と「北比良峠→葛川越」間。
・逆に「「ヤケオ山→釈迦岳直下」「比良岳→木戸峠」「蓬莱山→権現山直下」が快適なトレラン区間。
・「オウム岩」「タンヤマノ頭」「ヤケオ山周辺」「北比良峠」「烏谷山」、そして「蓬莱山~ホッケ山」間と、兎に角ビューポイントが多い。
あとトレイルランナーへの限定コメントですが、29㎞中に「7つの峠」「3つの越」を経由する山路構成上、「上りラン」のトレーニングに丁度良いコースだと思います。
こう云った纏まった上り/下り区間が少なくアップダウンを繰り返すコースでは、緩~中勾配の上りパートでどれだけ走れるかが、タイム短縮の鍵になりますからね。
と、こんな感じの「比良山地トレランリポ」五部作。
これにてお終いになりまする。