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2014.11.06

●「嵐山~愛宕山~明智越~唐櫃越」ラウンドトレラン.②

えー、もう一ヶ月近く前のハナシになりますが、先月帰京の後日談.続篇。

10/12は地元嵐山から西山周辺を周回トレイルラン。
松尾山.嵐山からツツジ尾根経由で愛宕山、神明峠より明智越ルートて馬堀に下山。
唐櫃越を経て上桂.嵐山へと至るラウンドトレイルを走って参りました。

そんな訳での京都西山環状トレイル.その2、「山上ヶ峰~愛宕山」篇で御座います。

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【写真上】山上ヶ峰から元来た路を下り、メインルートに戻ります。
御覧の様な荒れ放題の山路、灌木の浮根と切株に要注意。
あと呉々も左手に流れて下りない様に、変な谷筋に行っちゃいます。

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【写真上】メインルートに合流すると、直ぐに砂地の広場に出ます。
通称「ロータリー」と呼ばれている、松尾谷林道との合流地点。
程良い広さなので、ハイカーさんの休憩ポイントにはお勧めです。

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【写真上】ロータリー端にあるベニヤ小屋。
この右横が保津峡へ向かう進路ですが、山地図では此処から先が抹消区間。
要するに「登山路扱い」されてない線無し路となります。
まぁソコソコ踏まれていますし、迷いそうな分岐も一ヶ所だけ。
人並みの方向勘があれば問題無いルートでしょう。

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【写真上】一気に高度を落とす檜林の下り。
但し可也の急勾配、このルートで唯一と云って良い難所急坂。
1.2㎞で高度を310m下げる九十九折のダウンヒルが続きます。

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【写真上】中間地点辺りにあるT字分岐。
真っ直ぐ進むと旧船曳路方面、落合/書物岩の近くに出るので注意。
愛宕山や保津峡駅に向かう場合は、左(北西)に折れて急坂を下りましょう。

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【写真上】途中に二ヶ所、縄場有り。
500m級標高とは云っても莫迦に出来ないテクニカルな下り。
この日はドライな路面コンディションで良かったですが、雨中雨後は可也手を焼きそうな急坂です。

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【写真上】二つ目の縄場を過ぎると、間も無く保津川峡谷。
耳を澄ますと渓谷の潺が聞こえて参ります。

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【写真上】トロッコ列車の線路下トンネルを潜り、保津川沿いへ。
コンクリートに埋め石を施した川堤に出ます。

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【写真上】丁度目の前には、保津川下りの高瀬舟。
手を振られたので、思わず返事して振り返してしまいました。
まぁ朝早くからソロでこんな場所を走ってるんですから、珍しいんでしょうね。

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【写真上】左手にはトロッコ保津峡駅。
駅に掛る吊り橋を渡り、河岸北側に進みます。

以下余談、個人的な想像ですが。
京都府山岳連盟による1993年の発足以降、今やミヤコ市民以外にも多くのハイカー/ランナーファンを持つ「京都一周トレイルコース」。
その「西山コース」から松尾山以北の「嵐山~烏ヶ岳~山上ヶ峰」ルートが除外された理由は、この後半部にあるんじゃないかと思います。
ロータリーからの下山路は初心者.年少者にとっては明らかに厳しい行程で、一般ハイカー向きとは云えません。
そうなると最低限の山路整備は必要ですし、檜林地権者の許可も必要です。
現在「京都一周トレイル」登山コースの多くが山林所有者の善意許可によって成り立っており、その取り付けも中々難しいものだと聞いた事があります。
あと、トロッコ列車保津峡駅を素通りしないと府道に入れないのもネック。

そしてもう一つ難儀なのが「旧船曳路/嵐山への沢歩き」の存在。
コース途中で落合方面に出て旧船曳路をハイクする人も続出するでしょうから、滑落や水難事故の危険も倍増します。
まぁ山や沢の事故は自己責任なのですが、ヤヤこしい方々も多い京都市。
そう云ったトラブルを懸念してトレイルコースからは外さざるを得なかったのでは、と勝手に推測してみるのでした。

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【写真上】吊り橋より望む保津川、正面には六丁峠。
「山は濃緑」「川は深碧」の緑一色、役満的に美しい山紫水明の風景です。

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【写真上】渡橋後は暫く舗装道ラン。
府道50号線を左に直進、JR保津峡駅方面へ進みます。

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【写真上】JR保津峡駅.一写。
丁度嵯峨野線の発着タイム、「鉄男」的な写真も一枚撮っときました。

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【写真上】10:00、愛宕山.ツツジ尾根の登山口。(time1:47:19 9.28㎞)
場所はJR保津峡駅の川向う正面辺り、グーグルストリートビューの範囲内なので解らない方は調べて下さい。

しかし何故かこの「ツツジ尾根」、山地図不掲載の登山コース。
保津峡側からの愛宕山登山路としては「準メイン」と云って良い程のポピュラーコースで、危険個所や難路もありません。
なのに全くの抹消状態で破線ルート扱いにすらなっておらず、不思議…。

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【写真上】「ツツジ尾根」取り付きの目印。
よく似た様な「登山口もどき」が幾つかあるので、参考資料迄。
取り付き間口の横脇には雨量観測計が設置されており、これをと覚えておけば間違わないでしょう。
昔っからずーっと置いてあるので、多分撤去される事は無いと思います。

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【写真上】ツツジ尾根のアプローチ山路。
取り付きから暫くは硬い石場の歪曲路、中急坂が続きます。

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【写真上】暫くすると斜度も落ち着き、緩勾配の上りに。
所々に平坦路も有り、中盤~荒神峠間は走れるパートも増えて参ります。

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【写真上】荒神峠通過。
トレイルヘッドから丁度2㎞の地点、米買い道との交差分岐。
此処から暫くは急坂区間、高度を上げるヒルクライムが約1㎞続きます。

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【写真上】荒神峠からの急坂山路二写。
ガレ石の硬路面に歪曲な山腹回り、檜林間の直線路…。
バリエーションが豊富だと、上りも意外と飽きないものです。

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【写真上】表参道と合流、急坂区間も此処でお終い。
水尾別れのちょい手前、29/40地点の辺りです。
此処からはハイカー激増、台風接近中と云うのに皆さんお好きですねぇ。

この後は勝手知ったる馴染みの山路、写真とコメントも省エネモードにて。

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【写真上】30/40、水尾別れ。
「おのぼりやす おくだりやす かわす挨拶 火の用心」

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【写真上】32/40、ハナ売り場。
「あなたの注意が 防火のきめて」

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【写真上】39/40、黒門。
「あっ!! 危ない」

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【写真上】40/40、社務所前の参道広場。
「放火から みんなで守ろう 京の町」

以上、嵯峨消防分団.作「防火標語入り道標看板」からでした。

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【写真上】愛宕神社へ至る石段。
時刻は11:10、心配していた天気は未だ持ってくれてます。

と、こんな感じの「洛西洛外環状トレイル」その②、「山上ヶ峰~愛宕山」篇。
この後は愛宕山を北廻り、スキー場跡.首無地蔵から神明峠へと向かいました。
つづく。

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