●「嵐山~愛宕山~明智越~唐櫃越」ラウンドトレラン.①
えー、もう一ヶ月近く前のハナシになりますが、先月帰京の後日談。
10月12日は自宅嵯峨嵐山を起点に、京都西山周辺をトレイルラン。
松尾山.嵐山より保津峡.ツヅシ尾根にて愛宕山、神明峠から明智越を経て馬堀.唐櫃越、上桂より再び西山トレイルコースで嵐山へと戻るラウンド走に行って参りました。
今回のコース、自宅周辺とは云いつつも半分程が未踏破ルート。
しかも「破線路」「無線路」「作業路」「林道」「舗装道」を繋ぎ合わせた、半ば無理やりの周回コースで御座います。
そんな訳での洛西洛外環状トレイル、「松尾山.嵐山~山上ヶ峰」篇になりまする。
【写真上】この日のスタートは嵯峨駅。
自宅より徒歩3分、駅前でウォームアップを済ませ8:10に出立。
取敢えずは京都一周トレイル.西山26番の取り付きに向かいます。
【写真上】高辻通りから渡月橋へ。
日中は観光客で雑っ多返しの嵐山も、早朝はこんな感じ。
この日は台風19号が沖縄に上陸、天気も御覧の様な曇天模様です。
何とか一日持ってくれないかなぁ…。
【写真上】渡月橋より、正面に松尾山を見遣る。
この日一発目の通過ピークです。
【写真上】同、右手に嵐山.烏ヶ岳.山上ヶ峰の稜線。
まぁ松尾山共々、愛宕山へのアプローチルートと云った位置付けですね。
【写真上】阪急嵐山駅裏手、西山26番標識のトレイルヘッド。
此処が西山への取り付き口、トレイルスタートとなります。
【写真上.下】西山トレイル、先ずは松尾山への上り。
序盤は竹林、中盤以降は小石片の敷き詰められた遊歩道山路となります。
【写真上】取り付き口から1.2㎞、直ぐに松尾山通過。
ベンチ数基とプラ板の山名標だけの山頂。
まぁ標高が275mですから、「山」と云うよりは「丘」ですね。
【写真上】松尾山より望む右京区市街地。
樹間よりチョットだけ眺望が得られます。
【写真上】道なりに進むと、直ぐに33番標識。
此処から北側は「京都一周トレイル」未採用エリア。
山地図では「破線ルート」扱いになってますが、然程厄介な迷い道ではありません。
【写真上】破線ルートとは云いながら、良く踏まれた明瞭なトレイル。
基本的に尾根筋のちょい下を「右に」「左に」巻いて進む山路構成。
このコースで迷う局面は、十中八九「嵐山/烏ヶ岳/山上ヶ峰」のピークに向かう取っ掛かり、及びその下り道です。
【写真上】嵐山への取り付き。
松尾山から数えて2つ目位、距離にして1㎞強の場所にある分岐らしき枝道。
此処から右の尾根路方面へを進みます。
【写真上】嵐山分岐地点の目印、ピンク布と小さい標識。
ハイクペースなら見落とす事は無いでしょうが、トレランの場合は危ういかも。
【写真上.下】上り始めると、5分弱で嵐山山頂。
猫の額程の山頂には小さい山名標のみ、展望もベンチも何~にもありません。
矢張り嵐山は「登る」より「眺める」ものでして。
【写真上】嵐山を下りメインルートに合流。
嵐山からの下山路は、一部不明瞭な箇所があるので注意。
右(北)方向へ間違って進んで行くと、大悲閣方面への谷沿いに下りてしまいます。
イメージとしてはやや左(北西)に進むと、直ぐに合流ポイントとなります。
【写真上】暫く進むと今度は左手に分岐。
嵐山から0.5㎞程、左手はこんもりとした尾根道、右手は窪んだ下り。
此処の左尾根路が烏ヶ岳への取っ掛かりになります。
【写真上】烏ヶ岳分岐の目印。
ピンク布と矢印標識、マジックで薄~く「烏ヶ岳」と書いてあります。
【写真上】烏ヶ岳山頂。
此処も嵐山同様、ひと上りで到着。
上りの苦労が無い代わりに、ピーク感も満足感もありません。
【写真上】烏ヶ岳山頂を真っ直ぐ北進、倒木を越えて尾根を下ります。
少し不明瞭な山路、不安な方は往路からメインルートに戻っても良いでしょう。
【写真上】再びメインルートに合流。
因みにこの松尾山~山上ヶ峰を縦走するトレイルコース、メインルート(破線路)自体の山路難易度はほぼゼロ。
道幅こそ狭いですが概ねフラットコースで踏み跡も明瞭。
三つのピークを無視すれば、行程の殆んどをランで賄えます。
【写真上.下】烏ヶ岳を過ぎ、暫くすると害獣ネット出現。
網沿いを右へ、道なりに進みます。
【写真上】メインルートで唯一間違えそうな分岐。
烏ヶ岳から1.4㎞程の地点、小広い三叉路分岐。
黄色ペンキの印してある左に進路を取りたくなりますが間違い、害獣ネット沿いに右手を直進して下さい。
因みに左に行くと松尾谷林道と合流、要するに黄ペンキは林業用のマーキングなのでした。
【写真上】上記分岐を直進すると、数百mで伐採地の踊り場へ。
此処が山上ヶ峰への分岐地点、方向で云うと左手(西)が山頂になります。
【写真上】小っちゃな目印、ビニール被せの紙標識とピンク布。
まぁ「初踏破」で「走って」て「下調べ無し」だと…、間違い無く見落とすでしょうね。
【写真上.下】山上ヶ峰への上り。
ソコソコ急斜でダイレクトな山路取り、しかも可也荒れています。
伐採丸太に倒木.切枝.灌木がゴロゴロ、しかしそれ以上いタチ悪いのが切株跡。
初心者の方はプロテクションのしっかりした靴が良いでしょう。
【写真上】荒斜面を上り切ると、漸く頂っぽい場所に。
丸太で押さえ付けてあるネットの奥へ進みます。
【写真上】山上ヶ峰(北松尾山.482m)到着。(time1:17:58 6.76㎞)
テープにマジック書き、しかも破れつつある…。
【写真上】山上ヶ峰の三角点
手間暇に対して見返りゼロのピーク、三角点マニアの方は是非ともどうぞ。
以上が「松尾山」から「嵐山」「烏ヶ岳」「山上ヶ峰」と続くマイナー低山ピーク群。
四山を結ぶ山路は平坦基調で距離も4㎞足らずの低難易行程、しかし各ピークを踏もうとすると、その分岐の解り難さから「迷う人続出」です。
まぁこの周辺は国の史跡名勝であり京都市風致地区、幾ら「山の上」とは云っても簡単に標識なんぞ拵える訳にはいかないのだと思われます。
その上山林の所有権でも色々とヤヤコシイみたいですからね。
そんな訳で「超弩級メジャー観光地」のランドマーク的存在でありながら、「超マイナー破線登山路」に落ち着いているのでしょう。
序で云うと昔はもっと案内板や赤布が少なく、分岐は覚えとくしかありませんでした。
と、こんな感じの「洛西洛外環状トレイル」その①、「嵐山~山上ヶ峰」篇。
この後はロータリーを経て、保津峡.ツツジ尾根経由で愛宕山へと向かいました。
つづく。