●「小菅~牛ノ寝通り~丹波大菩薩道」大菩薩嶺縦走トレラン.①
えー、先日11/5は始発電車にて奥多摩駅行き。
小菅村より牛ノ寝通りを伝い大菩薩嶺、丹波大菩薩道を下って丹波山村へと至る「大菩薩嶺縦走トレラン」に行って参りました。
と云う訳で、北都留郡往復トレイルランリポ.その①。
「小菅村~牛ノ寝通り/榧ノ尾山」篇で御座います。
【写真上】7時半、奥多摩駅着。
7:38発の西東京「奥12」に乗車、山梨県小菅村へと向かいます。
所処で私め、今回の縦走コース「牛ノ寝通り」「丹波大菩薩道」が初走破ならば「大菩薩嶺」も初走破。
行程全てが初踏破でして、従いプランニングの時点からワクワク気分。
矢張り「お初」の山行ルートと云うのは胸躍るものでして。
【写真上】乗車中、深山橋にて一写。
奥多摩湖周辺は今が紅葉盛り、湖畔一帯が全てビューポイント。
小一時間のバス移動も、窓外の景色を眺め飽きる事がありませんでした。
【写真上】小菅村役場前にて下車。
牛ノ寝通り/大菩薩嶺登山口への最寄は川久保BSですが、この便は止まらないので一つ前の停留所で下車。
ま、200m程の距離なので大して変りありません。
【写真上】登山口への目印、マス養殖場。
BSから小菅駐在所手前の十字路を左に下り、小橋を渡った所処。
此処から登山口は目と鼻の先です。
【写真上】牛ノ寝通り~大菩薩嶺への登山口。
養殖場を左に進み数十m、道標も設置されており解り易いトレイルヘッドです。
【写真上】そんな訳でトレイル開始。
取り付きから暫くは檜林を九十九折の上り。
アプローチルートらしく中~急勾配が続きます。
【写真上】登山口から1.3㎞程すると、檜林からミズナラ.ブナの植林帯へ。
山林風景が落葉樹林に変わると、スタートからの急坂パートは終了。
これから先は勾配も落ち着き、走れるパートが増えて参ります。
【写真上】モロクボ平を通過。
登山口より約1.7㎞、小菅の湯方面への道標が立つ分岐がモロクボ平。
すっかりと落葉してしまった、ミズナラ.ブナの植樹帯を進みます。
【写真上】モロクボ平からは、高指山の山腹を巻いて進む山路構成。
緩やかな上りと平坦路の混在するトレイル、大部分が走れるパートです。
【写真上.下】ハウチワカエデ、紅葉二写。
人の手が入った鑑賞植樹の紅葉とは異なる、慎ましやかな彩り。
如何にも奥山の紅葉風情、と云った感です。
【写真上】落葉クッションの中、快適トレイル。
再び小菅の湯方面への分岐を経て、今度は大マテイ山の西腹を巻いて進みます。
【写真上】棚倉(大ダワ)通過、牛ノ寝通りに入ります。
左(東)は松姫峠~奈良倉山~鶴峠を経て三頭山、右(西)は榧ノ尾山~石丸峠を経て大菩薩峠.大菩薩嶺。
この「鶴峠~石丸峠」間、約15㎞の尾根筋縦走路が牛ノ寝通りです。
【写真上】棚倉の少し左(東)にある大マテイ山の道標。
棚倉から左手を少し逆走、寄り道して大マテイ山を踏んでいく事に致しました。
三叉分かれの路は左(巻き道から山腹横断/6~700m).中(破線路/500m).右(牛ノ寝通りよりスイッチバック/1㎞)と、どれを通っても大マテイ山に登頂可能。
今回は最短ルート、真ん中の破線路を上って大マテイ山へ向かいました。
踏み跡は不明瞭ですが距離は短く然程難しく無い山路、尾根筋を外さず真っ直ぐピークに向かえば10分程で到着します。
【写真上】この日最初のピーク、大マテイ山(1409m)。
植樹帯に囲まれた静かな山頂。
落葉樹の裸木と堆積枯葉が、静寂な雰囲気を一層強く醸していました。
一枚撮って直ぐに下山、棚原に戻り大菩薩嶺を目指します。
【写真上】牛ノ寝通り、山路二景。
この牛ノ寝通は奥多摩エリアと奥秩父エリアの端境に位置。
交通機関を利用してのアクセスが不便なので、デイリーユーズの行程に組み入れるにはある程度の距離を踏む事が前提となってしまいます。
その為に登山者の姿も少ない静寂なコース、所謂穴場的な存在です。
中間パートの榧ノ尾山~奈良倉山間は標高1300~1400m間を緩やかに推移する、平坦基調の山路構成。
大したアップダウンも無く、往路復路共トレイルランに持って来いのコースです。
参考迄に棚倉→榧ノ尾山の3.8㎞区間、山地図コースタイムは1:40目安となっていますが、ランだけで賄い切れば実質所要時間は30分強。
この数値だけでも、如何にトレラン向きなのかが良く解ります。
【写真上】牛ノ寝通り、紅葉風景二写。
牛ノ寝通りの紅葉は総じて散り初め、ややピーク過ぎと云った感。
ヤマモミジやハウチワカエデは未だ見頃も、ミズナラやブナは落葉が進みすっかり裸木になっていました。
ま、それが却って晩秋の寂寞感を醸し出して、宜しい風情でしたけどね。
【写真上】目にも鮮やか、濃赤に染まるヤマモミジ。
時折こう云った深紅の山椛もみられました。
【写真上】落葉の落ち積もったトレイル。
地面を踏み締める度に{「ガサガサ」「パリパリ」と乾いた音、同時に枯葉独特の軽く焦げた香りが漂って参ります。
「目に」「鼻に」「耳に」、晩秋トレイルならではの侘趣が感じられました。
【写真上】榧ノ尾山(1429m)通過。(time1:31:59 8.87㎞)
平坦路から500m程の中勾配上りを経て到着、山頂と云うよりは尾根伝いの小ピークと云った感じです。
時計を見ると10:15、予定の▲00:15と先ずは順調なペース。
疲労も無いので引き続き山行継続、大菩薩峠を目指します。
と、こんな感じの大菩薩嶺トレラン紀行、その①。
この後は牛ノ寝通りのラストパートを経て石丸峠、大菩薩峠に向かうのでした。
つづく。