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2015.02.23

●「アルツ磐梯」傾向と対策

えー、本日は一週間前の「アルツ磐梯」滑走後記になります。
これ迄猪苗代.磐梯エリアと云うと、主戦場にしていたのが猪苗代スキー場。
アルツは今回が「お初」の来訪、良くも悪くも新鮮で思う所処が色々御座いました。

そんな訳での「ゲレンデインプレッション.アルツ磐梯」。
ゲレンデ案内/コース難易度/エリア攻略法/その他総括なぞなぞ、ひっくるめてガイドしてみたいと思います。

因みに評価者は「スノーマッドな上級スキーヤー」、と云う事で。

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【アルツ磐梯.コースマップ】
公式HPでは「センターエリア」「磐梯エリア」「猫魔ボールⅠ」「猫魔ボールⅡ」と、四つのエリア区分けとなっています。

一見広大なゲレンデに見えますが、厩エリア(マップ図左)が実質休眠状態に近い事と、ゲレンデ自体の標高差が大して無い事。
そして近年に設立されたスキー場らしく、リフトの動線配置が効率的な事もあって、実は然程広くも感じません。
従い「基軸となるリフト」と「メインコースの大まかな位置」さえ念頭に入れておけば、初来訪でも迷う事は無いでしょう。
取敢えず滑走前に覚えておくリフトは「ゴンドラ」「第4クワッド」「第7クワッド」、コースは⑧.⑰.㉖だけで充分です。

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【写真上】アルツ磐梯リゾートセンター。
ゲレンデベース中央に位置するスキーセンター。
B1Fにロッカー/更衣室、1Fにショップ/レンタル/飲食店、2Fに飲食店と云った施設配置となっています。

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【写真上】リゾートセンターを背にして、ゲレンデベース正面(北方面)。
中央が第4クワッド、右端は平日唯一8:30から動いてる第5ペア。

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【写真上】ゲレンデベースより左手(西方面)。
旧第3クワッド/厩岳山方面。
現在はキャットツアー(雪上車移動)専用エリア、基本的には洋ナシ。
しかも土日のみの営業なので、平日は無視して構わないエリアです。

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【写真上】ゲレンデベースより右手(東方面)。
アルツゴンドラ/磐梯山方面。
リゾートセンターと並立してゴンドラ乗り場が立地しています。

そんな訳で、先ずは「磐梯エリア」のコース概要から。

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【写真上】アルツゴンドラ。
索道距離は2390m、山麓から山頂へ約13分で到着します。
但し標高差は449mと長めのクワッド並み、距離の割りに少ない高低差です。
因みに2400m前後のゴンドラの場合、標高差550~600m位が平均値。

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【写真上】㉖コース。
ゴンドラから2つ伸びるバーンのメインの方、2850mのロングコース。
中盤に一瞬だけ急斜面らしき屈折バーンがありますが、殆んどが緩斜面構成。
まぁ平均斜度9度ですから、滑走の満足感はありません。

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【写真上】㉖コース.ミドル部。
うーん、平べったい…。
因みに㉖コースと平行する形で㉗コースが走っていますが、そっちはもっと平ら。
どっちを選んでもコース幅はソコソコあるので、初心者の方も方大丈夫です。

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【写真上】㉖コース.ボトム部。
ラストの方に他少纏まった中斜面が出現。
しかしベースエリア迄下りると「真っ平」となり、大分扱がないとゴンドラ/第4クワッド乗り場迄辿り着けません。
コースインフォでは「中級」となってますが、正直云って初心者向けコース。
上級者は雨の日以外、洋ナシだと思います。

続いては第4クワッドを中心とした「センターエリア」概要です。

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【写真上】第4クワッド。
センターエリアの主戦索道にて、猫魔ボール方面へのアクセスリフト。
その距離1910m、下手なゴンドラよりも長い距離です。
志賀/焼額山第1ゴンドラ(1935m)、尾瀬岩鞍スーパーウェイゴンドラ(1962m)とほぼ同距離、と云えばその長さがお解り頂けるかと。
尚、乗車時間は7~8分程度でした。

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【写真上.下】⑧コース。(最大19度 平均11度)
距離2370mのロングコース、途中で⑨コースと二又に別れます。
緩斜面中心に中斜面が折込まれた構成で全般的な間延び感は否めず、ゴンドラコース㉖㉗よりは一寸マシと云ったレベル。
此方も滑走の満足感はイマイチです。
まぁフード付きクワッドなので、雨天や豪雪時には便利ですかね。

続いては、「猫魔ボールⅠ」エリア概要となります。

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【写真上】第4クワッド降り場より、左手「猫魔ボールⅠエリア」を見遣る。
左より⑬.⑭.⑮コース、手前下が⑪~⑩コースと第6ペア索道。

エリア概略としては「⑧コースの尾根」と「⑬⑭⑮コースの尾根」に挟まれる沢地に⑩コースと第6ペアが立地するイメージです。

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【写真上】同.⑧コーストップより。
左端⑮コースの向こうは「猫魔ボールⅡ」、最奥の幅広バーンは㉕コース。

これから見ても解る様、ゲレンデ立地的にはなだらかな丘陵形状。
然程の標高差はありません。

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【写真上】⑧コースより⑫コースを経て⑩コースに侵入。
中央奥に見える建物が「Riders cafe」。
そこを更に下りると第6ペア乗り場、左手に曲がると第7クワッドへと至ります。

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【写真上】第7クワッド。
「猫魔ボールⅠ」の主戦リフト。
この一本で⑬⑭⑮、及び「猫魔ボールⅡ」へのアクセスを賄います。

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【写真上】第7クワッドより、左手を見遣る。
左手より⑫.⑪.⑩の各コース、尾根筋を左手に下る形で⑧コースが位置します。
⑫は⑧コース途中から猫魔ボール側に来る緩斜面、⑪は第4クワッド降り場左手からの急斜面。
この2コースが8コース→猫魔ボールへの連絡路となります。

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【写真上】⑮コース。(最大29度 平均13度)
第7クワッドから一番遠いコース、この日はオンピステ上に多少の新雪。
トップ部は急斜面も次第に斜度は緩み中斜面に変化、入りさえ凌げば然程の難易度ではありません。

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【写真上】⑭コース。(最大29度 平均18度)
三枚バーンの真ん中に位置するコース、コンディションは⑮と同様でした。
構成は⑮コースと粗方同じも、全体的に此方の方が少し斜度強め。

この2コース、コース幅から全長から斜度に至る迄、殆んど同じ。
⑭の方はコブコースになる事が多いらしく。

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【写真上】⑬コース。(最大30度 平均17度)
第7クワッド降り場から直ぐ右手に入るコース。
此方がコース幅一番狭め、最大斜度もほんの少しキツいです。
従い面白味はあるのですが、下部の⑩コース合流地点からが全面がパークとなっており、スキーヤーには通り抜けし難いコースとなっています。

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【写真上】⑭コースをトップより見遣る。
全長660mですから滑走時間はほんの一瞬、真下に見えるのが下部で合流する⑩コースです。

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【写真上】第7クワッド降り場。
そして⑭⑮コース最大の問題点は…。
リフトを降りてから400m程、真っ平な(正確には微妙に上っている)連絡路を扱いで行かないと辿り着けない事。
地形的な問題で仕方無いのですが、コレの所為で回す気が少し失せてしまいます。

続いては、「猫魔ボールⅠ」エリア概要となります。

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【写真上】猫魔ボールⅡエリアの第9(右).第10ペアリフト。
4つに区分けされているアルツ磐梯の中でも、最も独立性の強いエリア。
初めてアルツを利用される方は、此処だけ「別のスキー場」と割り切って考えた方がゲレンデ概要が掴み易いでしょう。

猫魔ボールⅠからのアクセス方法は、第7クワッドから⑰コースに流れ込むか、⑮コースと反対側のオフピステ⑯コースを使うかの二択。
初~中級の方は⑰コース経由で向かいましょう。

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【写真上】第9ペアより、左手を見遣る。
正面には猫魔カフェ、左の非圧雪コースが⑯コースとなります。
因みに⑯コースの真裏が⑮コース、尾根を挟んで対象的なコース取りです。

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【写真上】⑱コース。(最大28度 平均13度)
全長.斜度.横幅共に「猫魔ボールⅠ」の⑭⑮コースと殆ど同じ様な構成。
強いて云えばオフピステ色が強い程度の違い。

因みにこの下部にある㉒コースは此処の距離半分バージョンです。

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【写真上】⑰コース。(最大20度 平均10度)
第9ペアを左に降り、短い非圧雪斜面の⑲コースから連なるミドルコース。
中級表示も、実際は初級レベルのクルージングバーン。

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【写真上】⑰コース.ボトム。
奥の右手からは⑱コースが、手前の右手からは㉒コースが合流。
このまま下りきると猫魔カフェを経て第9.10ペア乗り場に至ります。

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【写真上】第10ペアより、索道と交差する形で走る㉑コース。
入りと出口は中斜面も、中間はフラットな緩斜面です。
難易度としては⑰コースに較べ、少しだけ対象レベルを上げた程度。
上級者からすると滑り甲斐は殆どありません。

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【写真上】第10ペアより右に降りると㉔~㉕コース。
暫くは高原状の林間コース、滑走速度の殆ど出ない緩斜面。
此処もゲレンデマップでは中級扱いですが、実際はビギナーレベルのコースです。

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【写真上】㉕コース。(最大24度 平均18度)
㉔コースから傾斜が折れると幅広中斜面の㉕コース。
アルツの「中級者向けコース」としては唯一額面通りに捉えて良い難易度です。
コースマップでは㉔㉕コースは分けてありますが、実際は一本の連続したコース。
㉔コースは㉕コースへの連絡路的要素が強いです。

以上が「猫魔ボールⅡ」のコース構成。
唯一注意点として猫魔ボールⅡからセンターエリア方面に戻る際、必ず上級者コース(⑬⑭⑮)を使わなくてはなりません。
一番与し易いのは⑮ですが、リフトから見て無理っぽく感じるならⅡエリアには来ない方が賢明かと。

で、最後は猫魔ボールⅠからセンターエリアへの帰り道。

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【写真上】⑩コース。(最大23度 平均15度)
猫魔Ⅰからセンターエリアへ戻る際、必ず乗るのが第6ペアリフト。
その第6ペアを右に降りると少しヘアピン取った中斜面が同リフト乗り場へ続きます。
アルツの中では比較的遊びの少ない、均一した斜面構成となっています。
正面に見える壁バーンは⑭⑮コース。

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【写真上】第6ペア降り場。
⑩コースの反対側に出ると⑧コースのトップ/リゾートセンター方面。

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【写真上】同.第6ペア降り場から少し下りた所処。
目の前に見えるのが第4クワッド降り場です。

その他、個人的感想としては以下の通り。
な点
【効率的なリフト配置】
92年開業のスキー場らしく、リフトとコース配置は非常に効率的。
スキー産業不況の影響で幾つかのリフトが間引き撤去されているも、利便性に然程の影響は無く、不都合は感じません。
【快適性を伴った長距離索道設備】
スキー場の主戦索道である第4クワッドはフード付き、それに+ゴンドラ。
悪天候時にも快適にアクティビティが楽しめます。
初.中級者にとっては、乗り継ぎ無しでロングコースが滑れるのもメリット高し。
【バラエティに富んだコース設定】
コース比率自体は初~上級者迄幅広く網羅、圧雪/非圧雪バランスもまずまず。
特に初心者.中級者には満足度の高いゲレンデ設定となっています。

な点
【下駄を履かせ過ぎのコースレベル設定】
中級者向けに設定してあるコースの殆どが初級者レベルのもの。
特に滑走距離が長いコースになるに従い、その傾向が顕著でした。
【余りにも少ない上級者向けロングコース】
上記理由により、実際上級者が満足出来るロングコースは皆無。
ミドルコースとして㉕⑩が及第点を与えられる程度です。
【メリハリの無い急斜面】
スキー場の地形取りからして仕方無いのですが、急斜面の全てが尾根上から沢へと下るパターンのコース取り。
⑪⑬⑭⑮⑯⑱㉒㉓、全て斜度.距離.構成共に似通ったものになってます。
【南向き斜面故の雪質の悪さ】
地理的.標高的にはもう少し良質雪を期待したものの、全般的に湿雪傾向。

てな感じの「アルツ磐梯」インプレッション。
コース構成自体に平坦.緩斜の遊び区間が多過ぎて、滑走の満腹感は得られず。
総じて上級者が「ガッツリ」攻めるには物足りないゲレンデでした。
まぁ家元が星野「リゾート」さんですから、その名の通りゆ~ったりとウインタースポーツをエンジョイする+上級者もソコソコと云った路線のスキー場。
ベクトルとしては「赤倉観光」「斑尾」に近似していますかね。

以上、こんな所処にて。

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