●2014/15.三十四滑目「苗場」
えー、
一昨日は今季初となる苗場行脚。
しかし「春休み中」の「土曜日.祝日」、しかも「イベント開催中(苗場冬まつり)」のナエバなんぞ、想像するだけでもゾッとする混雑振り確実。
正直、普段なら絶対に遠慮させて頂くゲレンデチョイスです。
まぁ今回の目的はJSPさんの2015/16ニューモデルスキー試乗会。
「ストックリが試乗出来る数少ないイベント」なので、遠征決行になった次第でして。
そんな訳での「「Mt.Naeba」、ゲレンデリポになりまする。
【写真上】8:15、苗場スキー場.シュネー到着。
首都圏から苗場への最速乗換ルートは「東京6:08発Maxとき→越後湯沢7:23」⇒「駅東口発7:35南越パス→苗場スキー場前)8:14」。
それでも「朝イチ」スタートには少し遅れるのでした。
【写真上】8:20、さっさと3高乗車。
着替えとブーツ装着は湯沢駅で済ませており、到着即ゲレンデイン。
オープン直後のアーリータイムは、1分と云えど何物にも換え難いのです。
【写真上】3高よりプリンスホテル群、「The.苗場的風景」一写。
スタートから40分は、3高使っての第2.第3ゲレンデ回し。
既に地表はザラメでモサり気味ですが、この時間帯は未だ下地も硬く、コース荒れも少ないコンディションでした。
【写真上】9:05、8高乗車。
9時の営業開始と同時に8高側へ移動、引き続き第3ゲレンデ回し。
この8高と第一ゴンドラは、共にウィークエンドにしか動かさない「間引き営業の極み」とも云える索道。
従い平日スキーヤーの私めが利用する機会は滅多に無く、2年振りの乗車でした。
【写真上】第3ゲレンデ.トップにて一写。
国道17号線向こうには2011/12シーズンを最後に営業休止となった白樺平ゲレンデ、その右の建物群はバブル名残のリゾートマンション.西武ヴィラ苗場。
右奥には未だ辛うじて存続中の浅貝ゲレンデが窺えます。
【写真上】同.8高より、3高降り場を一写。
手前にはアップに勤しむ基礎屋さん達。
9時を回るとゲストは加速度付けて増加、愈々「ナエバタイム」の始まりです…。
【写真上】9:30、第2ゴンドラ乗車。
雲一つ無い澄んだ青空と三国山脈の雪山コントラスト、如何にも「春スキー」的クールビューティーな風景。
こー云う日は、第2ゴンドラのブルーカラーも映えますね。
【写真上】大斜面コース.トップより。
正面には平標山と仙ノ倉山。
この辺迄標高を上げると、仙ノ倉山の右横にはエビス大黒ノ頭の頂が覗けます。
【写真上.下】9:45、大斜面~ダウンヒルコース。
この時間帯は混雑も比較的少なめ、安全運転なら滑走ラインも確保出来ました。
この一本を滑ってアリエスカ前の「JSP on SNOW in 苗場」ブースに向かいます。
【写真上】9:50、試乗会ブース到着。
気の早いスキーマッドな方々が既に6.7名先着。
10時の受付開始時には約.30名の列が出来上がっていました。
【写真上.下】試乗会風景.二写。
これから5時間はスキーテスト専念です。
今回のテストコースは「5高で第5ゲレンデを一本」→「第2ゴンドラで大斜面~ダウンヒル~第4ゲレンデを一本」→「再び5高で第5ゲレンデ一本」、これで30分ピッタリ。
・ROSSIGNOL/ DEMO ALPHA R21 Racing (167cm)
・ROSSIGNOL/ DEMO ALPHA Soft (167cm)
先行簡易インプレ、本日はロシの上位機種二台セットで。
先ずは昨季散々酷評した「αRACING」。
今季はガラリとそのコンセプトを変え、きちんとしたDemo仕様になりました。
と云うか、一昨年の立ち位置に戻っただけですけどね。
兎に角エッジングが非常に「早く」「強い」、これはプレートに起因する特性です。
ブーツ回りを中心としたエッジグリップは気持ちイイ程の切れ、タテ目にも深回りにもショートのターンサイズが自在に決まります。
ソフトの方は快楽的なエッジングの利きは薄まりますが、その分取り回し良。
板そのものは同じなのにプレートとビンディングだけで此処迄乗り味変わるか、ってな感じです。
明らかにスキーウエイトが軽くなり、たわみも引き出し易く操作性も軽快に。
但しこれを「長所」「短所」、何れかにとるのはスキーヤーのレベル次第と云う事で。
両機共通して云えるのはターン導入の秀逸さ。
程良いクイックさにマイルドさを併せ持ったスムーズさは過不足無し、ロシはトップロッカーの匙加減か非常に上手です。
あと、昨年(一昨年)モデルに較べ感じた事が一つ。
これに関しては「乗り手の好き嫌い」の問題なので「良い悪い」の判断点ではありませんが、去年からオートマチック路線にシフトしました。
アトやK2程の強烈なオートマ感は無いのですが、ターン後半にスキーの挙動に反した動きをすると、少しスキーが嫌がります。
従いカタログスペック以上のターンサイズ(R13)を描くのには向いておらず、あくまで小回りメインの中回り迄が守備範囲と考えた方が良いでしょう。
【写真上】テストコースその①、第5ゲレンデ.スキーヤーズライト側。
入りと出口は中斜面、中間は緩斜面主体の構成。
試乗テストの時点から緩々のコーンスノー、時間を追うに従い融雪とコース荒れで「ぐさぐさシャーベット」と化していきます。
【写真上】テストコースその②、大斜面ゲレンデ。
11時頃迄は辛うじてフラットを維持していましたが、その後はお決まりのパターン。
コブと云うより「溝+吹き溜まり」の凸凹バーンへと変わって行きました。
【写真上】テストコースその③、ダウンヒルコース。
コース幅が狭くなるので人口密度は倍加、ストップ&ゴーの繰り返し。
コブを試したい場合は此処から左に折れ、女スラへと向かいます
【写真上】大斜面~ダウンヒルは使い物にならず…。
矢張りウィークエンドの大斜面、混雑が激しくスキーテスト所処じゃありません。
ストップ時にはコース脇で待機していた私めですら、二回「突っ込まれ」ました。
そんな訳で13時頃から試乗テストは河岸を変え、第3ゲレンデで行う事に。
まぁどうせ何処滑っても「ベチャ雪」「モサ雪」「人だらけ」の極悪コンディションでしたからね…。
【写真上】アリエスカ前にて、ナエバ的楽しみ方をするゲスト。
まぁこの日は兎に角「暑い」、しかも「陽射し強い」。
早朝で既に3~4℃、日中最高時には12~15℃位に気温が上がりました。
私めはミドラーで滑っていたのですがそれでも汗ダラダラ、目の前で飲み干されるジョッキが矢鱈と美味そうに感じられます…。
【写真上】15:10、第1ゴンドラ降り場にて。
15時前に試乗会を切り上げ、自前板でフリースキータイム。
この時間帯にも関わらず、空には御覧の様なクリアブルー広がっていました。
【写真上】筍山ロマンスより、見返り一写。
遅蒔きながら、筍山トップからの三国山脈パノラマを眺めに行く事に。
今回は写真が多いので、この山景集は後日に別項ログ立て致しまする。
【写真上】同.筍山ロマンスより筍山ゲレンデ。
コブと云うより浅いミゾ、しかも気温低下から雪面のクラスト化が進行。
「パリパリ」「ザクザク」と板沈みの激しいコンディションでした。
【写真上】筍平ゲレンデ。
山麓部より涼しい上にザク具合もマシ、景色も良好な緩斜一枚バーン。
多くの初~中級者ゲストが此処メインに回されていた様子です。
【写真上】15:30、極悪化ピークとなった大斜面。
ベチャ雪が気温低下でザラメ化、所々に下地の硬バーンが露出、で凸凹。
立ち往生のゲストだらけな「ウィークエンド大斜面」、お約束的風景です。
【写真上】15:30、男子スラローム/女子リーゼン.トップより。
日中は攻め易かった女スラのコブもクラスト化で難易度上昇。
この後は8高に向かい旧2高下のコブコース回し、フィニッシュとなりました。
とこんな感じの滑走リポ。
試乗会絡みでなければ、可也フラストレーションの溜まる混雑振りでした。
結論、やっぱりウィークエンドの苗場はには来ない方が賢明ですね。
【写真上】おまけ、越後湯沢駅コンコースにて一写。
来年の苗場はFIS.ワールドカップイヤー、日本でW杯が開催されるのは205/06の志賀.焼額山(SL×2 men)以来10年振りになります。
尤も今回は「プレ平昌五輪大会」の為に組まれたアジアツアー、恐らく一回こっきりのスポット開催になるでしょう。
まぁ何にせよ、世界のトップレーサーの滑りが生で見られる滅多に無い機会。
GSかSL、どっちか観戦に来たいなぁ~。