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2015.03.17

●2014/15.三十二滑目「黒姫」

えー、一昨日は少し遠方へのスノートリップ。
今回が初めての来訪となる「黒姫高原スノーパーク」へと行って参りました。

平日スキーヤーの私めが、態々混み合うウィークエンドの遠征。
しかもゲレンデマップを見る限り、概ね初.中級者向けなスキー場で御座います。
と、何だか「ワケカンナイ」チョイスだったりするのですが、この日の目的は「2015/16ニューモデルスキー試乗会」。
従いコースの面白味には目を瞑り、テスターの少なそうな試乗会を選んだのでして。

そんな訳での「ブラックプリンセスinホワイトデー」、処女滑走リポートになりまする。

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【写真上】6:25、ゲレンデセンター駐車場前にて。
朝光に照らされ、山影を浮かび上がらせる斑尾山と袴岳。
少し早めに着いたお陰で、幻想的な冬山景趣を目にする事が出来ました。

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【写真上】同.北方には妙高外輪山の頂群。
ほんの数分経たない間に、空は淡青な冬晴れ色に広がっていきます。
キリリと牙え澄んだ大気は頬に冷たく、清々さを感じる静かな朝でした。

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【写真上】同.正面にはスキー場ゲレンデと黒姫山。
ほんのりとモルゲンロートの残香が漂う信濃富士。
上信エリアの主戦ゲレンデと云えば「戸隠」一本槍の私め、東側から黒姫山を仰ぎ見るのは初めてです。

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【写真上】7:50、イエローガーデン前にて。
試乗会ブース設営中のゼビオさん。
受付に先んじてにラインナップを物色、ターゲットを絞り込んでおりました。

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【写真上】センターハウス前にて、アップの折一写。
中央の赤倉山から左に三田原山、右に前山.神奈山と雁行に並ぶ妙高外輪山群。 
因みに妙高山はカルデラの中央火口丘、この位置からだと赤倉山に隠れており、もうちょっと上に行かないと見えません。

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【写真上】同.黒姫山とゲレンデ全容を望む。
うーん、想像してた以上に平べったい…。
こりゃ、しらかば/レルヒしか回すトコ無さそうです。

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【写真上】8:15、クワッド前風景一写。
約20名のリフト営業待ち行列、流石ウィークエンドと思いきや…。
殆んどのゲストは冬山登山の方々、どーりで「板」をお持ちぢゃありません。

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【写真上】8:25、第1クワッド乗車。
「何時も」「何処でも」、出来得る限りは一番乗りな私めなのでした。
それにしても絶好のスキー日和、何てクールな青×白コントラストでしょう。

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【写真上】で、1stシュプール。
此処数日の寒波影響で降雪量/雪質共にシーズンピーク並みのコンディション。
コーデュロイピステは「超ソフト」な感触、強くエッジングすると足場が崩れてしまう位のデリケートバーンでした。

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【写真上】第1クワッドより、しなの木コース。
ピーカンの青空に超ソフトなグッドスノー、しかも殆んど緩斜面構成のコースですから初.中級者の方々は堪らないでしょうね。
皆さん楽しそうにシュプールを描かれていました。

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【写真上】コスモスコースのオフピステエリア。
三月も半ばと云うのに嬉しい誤算、「雪軽っ」。
滑走距離こそ短いですが、顔迄届く雪飛沫のライトパウダーが楽しめました。

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【写真上】コスモスコース、ミドルにて。
正面には斑尾山とナウマン野尻湖、真ん中右手のゲレンデは同スキー場のファミリー&キッズエリア。
第一クワッドを4本流した後は、試乗会受付へと向かいました。

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【写真上】試乗会ブース.二写。
今回のイベントは「SUPER SPORTS XEBIO」の主催。
規模的にはプチ試乗会の少し品揃え多め(約60台)、と云った感です。
「ロシ」「ディナ」「エラン」が台数0、「ヘッド」「ブリ」「サロ」も可也薄いラインナップなのは痛かったですが、今迄ゼビオさんでスキーギアを購入した事が無い私めが文句云ったらバチが当たります。
まぁその分ターゲットを絞って、みっちり乗り込む事が出来ました。

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NORDICA/DOBERMANN SLR Evo (165㎝)
今回も一台だけ簡易先行インプレ。
過去二回の試乗会、20台近くテストした中でも可也好みの板です。

流石準SL仕様、兎に角トップ喰いが早い、エッジグリップが強い、縦にキレる走る。
基本的にはトップでターンの進行方向を決め、センター中心のエッジでターンを切っていく感じ、テールは後半板を走らす補完的な役割です。
クグーッと撓ませる感じでは無く、「ギュッ」と撓ませ「スバーン」と走らす感じ。
深く丸いターン弧を描く基礎機とは全く違ったフィーリング、出来れば短いエッジングで減速要素を最小限に抑え縦に落差を取ったショートが真骨頂。
その分レスポンスも強いですが純SL機に較べると上手く纏められており、どーしよーも無い扱い辛さはありません。
この路線の板としては計量(3200g弱)で、取り回しも容易。
但し最低限でも一級クラスの技術とオフトレしっかりやってる筋力は必要ですが。

因みに昨年乗り損なった板、従って前モデルとの比較は出来ませんが、芯材やサイドカーブの変更は無いので大きなブラッシュアップは無いかと。

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【写真上.下】第2ペアより眺む、しらかばコース。
午前中のテストスキー、メインコースは専らココでした。
第1クワッド→第2ペアと乗り継いで、しらかばを3本。
も一度第2ペア乗って、レルヒコースからブースに戻って丁度30分でした。

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【写真上】しらかばコース、トップにて一写。
しらかば~しなの木と続くコースは正対に斑尾山と野尻湖が望めます。
まるで斑尾に向かって下りていく様なシチュエーションでした。

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【写真上】同.しらかばコーストップより上部を眺む。
今は亡きこめつがコース(跡)。
ゲレンデ最上部に位置した上級者用コース、もう12年位前に廃止されたとの事。
リフトに同伴した、地元のズン券の方に教えて頂きました。

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【写真上】11:10、しらかばコース。
11時を過ぎるとやおら空模様一変、ゲレンデ上部は濃靄に包まれ始めました。
おいおい、さっき迄は空一面青空だったのに…。

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【写真上】レルヒコース。
次第にガスは増し、殆んどホワイトアウトに近い状態に。
同時に気温も低下、荒れが目立ち始めたバーンはギャップの多いバンピーなコンディションへと変わって行きました。

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【写真上】11:50、第一クワッドにて。
しなの木/コスモスコースは視界が利くものの、ガスは次第に山麓部へと降下。
13時を過ぎるとゲレンデ全域が白い闇に覆われていきました。

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【写真上】14:50、試乗会撤収。
スタートから6時間以上ぶっ通し滑走、流石に此処らで一息入れる事に。
ゲレンデボトムもガスで御覧の通りです。

所処で早朝、黒姫山に向かったパーティーの方々、無事下山されたでしょうか。

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【写真上】15:30、第5ペアよりレルヒコース一写。
ラス一時間ちょいはフリー滑走、この時間帯からガスも少し薄まって参りました。
第5ペア使ってのレルヒ/ショート、フラワー/ミドル~ロング回し。
この両コース、斜度もソコソコあり結構楽しめました。

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【写真上】同、フラワーコース.ボトム。
スキー場の北端、少し奥まった場所にある中斜面主体のミドルコース。
位置的に滑走者も少な目だったらしく、バーン荒れは殆んどありませんでした。
嗚呼、これならミドル~ロングのスキーテストは此処使っときゃ良かった…。

と、こんな感じの「初ヒメ」滑走記。
御覧の様に快晴と濃靄曇天の両極端な天候でしたが、テスト予定のスキー11台は全て試乗クリア。
早い時間に妙高/斑尾の山容も望めた事ですし、結構満足な一日でした。
滞在時間の殆どを試乗会に費やしたのでフリー滑走は2時間程度も、ゲレンデスペックからすると却って丁度良い位だったと思います。

只、ブログアップしてて気付いたのですが、スカポンタンな心残りが一つ。
「妙高山、撮るの忘れてた…」。

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