« ●節気.春分 | Main | ●2014/15.三十四滑目「苗場」 »

2015.03.22

●Meribel(FRA) SL速報

えー、FIS W-Cup男子スラローム最終戦、メリベル(フランス)の結果速報。
僅か55ポイント差で迎えた2014/15シーズンファイナル、種目別タイトルはノイロイターvsヒルシャーの二強一騎打ちとなりました。

一本目を終えて一位は今季絶好調、トップ7に定着したグロス。
二位には前回のクラニスカゴラ.昨日の最終戦GSと三連勝を狙うクリストファーセン。
そして逆転のSL種目別タイトルを掛けたヒルシャーが三位。

しかしノイロイターは終盤大きな失敗でまさかの1.74差19位、悲願のクリスタルグローブ獲得に赤信号が灯ります。
ノイロイターは二本目も後ろに乗った滑りで精彩を欠き完走時点で2位、後続選手の滑りを待つ他力本願の形となってしまいました。

そして優勝&クリスタルグローブの行方は、矢張りマルセル.ヒルシャー。
二本目は彼ならではの爆発力、圧巻の滑りで1秒近くの差をつけてトップ。
クリストファーセン.グロスは沈み、逆転での種目別三連覇を優勝で飾りました。
二位には二戦続けての表彰台ラッツオーリ、三位は今季本格化のコロシロフが共に前残りで入りました。

Img_5181
SL三連覇を果たし、インタビューを受けるヒルシャー。
この大一番二本目にも「ノープレッシャー」「特別なタクティクスは無し」と云う自信には、只圧巻の一言です。
総合も四連場、GSもリゲティを破っての今季初戴冠と、堂々の三冠。
来季の総合と技術系タイトル争いも、彼が中心となるのは間違い無いでしょう。

Results

Rank
Bib
Name
Run 1
Run 2
Tot. Time
1 2
AUT
HIRSCHER Marcel
46.86 46.67 1:33.53
2 10
ITA
RAZZOLI Giuliano
47.28 47.08 1:34.36
3 5
RUS
KHOROSHILOV Alexander
47.20 47.42 1:34.62
4 15
FRA
PINTURAULT Alexis
47.88 46.76 1:34.64
5 8
SWE
MYHRER Andre
47.66 47.04 1:34.70
6 6
ITA
GROSS Stefano
46.78 47.94 1:34.72
7 4
NOR
KRISTOFFERSEN Henrik
46.79 48.13 1:34.92
8 12
NOR
FOSS-SOLEVAAG Sebastian
47.93 47.00 1:34.93
9 9
FRA
GRANGE Jean-Baptiste
48.56 46.55 1:35.11
10 3
GER
DOPFER Fritz
47.48 47.94 1:35.42
11 14
SWE
LARSSON Markus
48.10 47.45 1:35.55
12 7
GER
NEUREUTHER Felix
48.52 47.10 1:35.62
13 21
SWE
LINDH Calle
48.25 47.67 1:35.92
14 25
AUT
HERBST Reinfried
48.63 47.46 1:36.09
15 16
FRA
MUFFAT-JEANDET Victor
48.70 47.69 1:36.39
16 17
SWE
BAECK Axel
48.45 48.41 1:36.86
17 19
SWE
BYGGMARK Jens
49.02 47.91 1:36.93
18 18
ITA
THALER Patrick
49.52 47.46 1:36.98
19 22
AUT
RAICH Benjamin
49.53 48.09 1:37.62
20 11
FRA
LIZEROUX Julien
1:03.17 47.16 1:50.33

Img_5183
2014/15.SLリザルト、トップ10。
ノイロイター、僅か23ポイントで悲願のタイトル獲得ならず。
ビーバ―クリークの世界選手権を境に調子を落としていたのは明白、シーズン後半の失速が響きました。
1番ビヴのヒルシャーが大きな失敗を犯し早々に表彰台争いから消えたクラニスカ.ゴラが千載一遇のチャンス、あそこで決めきれなかったのが痛かったかと。

それにしても今シーズンのSLは例年にも増して混戦模様、見ていて面白いレースが続きました。
二強以外にもクリストファーセン(2勝).グロス.ハージン.コロシロフと4名のウィナーが誕生、そしてビーバークリークではグランジェの復活戴冠。
来季の注目としてはソルバーグ.ストラッサー.カレリンドら若手の台頭、そしてドッファーの初優勝なるか、と云った所処でしょうか。

しかし最終戦ら日本人選手の出場が無いのは矢張り味気無いもの。
調子が悪いながらに圏内で争っていた湯浅直樹はクラニスカゴラで惜しくも終戦。
来シーズンも何とか第二シードを維持したポジションで開幕を迎えられるので、またマドンナの様な「ビックレース」を見せて欲しいものです。

と、こんな感じの2014/15.FISワールドカップ、オーラス観戦記。
約5ヶ月に亘って繰り広げられたスキーサーカスもこれにてシーズン終了、7か月間のオフシーズンに入ります。
あーあ、7ヶ月後のゾルデン迄、週末の楽しみが一つ無くなってしまいました…。

|

« ●節気.春分 | Main | ●2014/15.三十四滑目「苗場」 »