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2015.04.18

●2014/15.四十滑目「かぐら」

えー、昨日は節目となる今シーズン40滑目forかぐら。
天候には恵まれませんでしたが色々と「初体験」、結構楽しい一日となりました。

以下、例に由ってのゲレンデリポになりまする。

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【写真上】8:15、例に由って井仙前。
昨日の湯沢は早朝から小雨模様。
降り足こそ弱いものの、止みそうにない細雨です。

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【写真上】8:50.みつまたロープウェイより、清津川一写。
みつまたステーションに着くと、雨は次第に大粒になって参りました。
しかしこんな天気の場合、春のかぐらで本当に心配なのは「雨」では無いのです。

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【写真上】みつまた1高にて。
あちゃー、みつまたゲレンデからして軽いガスってます。
多分「不安的中」だな、こりゃ…。

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【写真上】9:20、かぐらメインゲレンデ到着。
矢張り「真っ白…」。
可視範囲は10m前後、この時期の荒軟雪でバーン状況が目で拾えないのは辛い。

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【写真上】メインゲレンデ.トップも当然真っ白…。
先週来た時もこんな状態、此処んトコかぐらでは天候には恵まれません。
雨のお陰で板の走りは良いのに…、惜しい、悔しい。

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【写真上】同、全く必要の無い山座同定盤。
「何が見えるっつーんだっ!!! ヽ( )`ε´( )ノ ゴルァッ
と思ってたら、30分後に撤去されておりました。

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【写真上】10:30、「2015/16 K2 ニューモデル試乗会」へ。
昨年迄の「KAMP K2」から、解り易く「試乗会」と云うイベント名に変わりました。
午後からの参加を前倒しして、早めの試乗会エントリー。
こんな悪条件でガツガツ滑ってても余り楽しく無いもの、スキーテストでモチベーションアップを狙います。

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【写真上】かぐら1高。
こんな日、フード付きクワッドは本当に有難い。
10時を過ぎると雨は雹混じりの小雪へと変わり、ウェザーコンディションはやや良化して来ました。
しかし濃靄は引く気配無く視界は極不良、ザク雪バーンも早々に荒れが進みます。
その上14時からは、再び大粒の雨が降って参りました。

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【写真上】14:20、試乗会撤収。
当初の予定では「ボルト」「チャージャー」「ベロシティ」の三機だけを試す心算でしたが、ゲレンデコンディションは「視界不良」「雨雪雨」「荒れ放題のザク雪」三重苦。
もうこの日のスキーは「お遊びシフト」に路線変更、未体験ゾーンだったファットスキーを片っ端から試乗して楽しむ事と致しました。

そんな訳で2015/16ニューモデルインプレ番外篇「オールマウンテンモデル」。
何本かテストした中で気に入った板のみのリポートとなります。

但し私め、これ迄競技板と基礎板しか履いた事が無く「初のファット/セミファットモデル試乗」、この手のジャンルには経験値/予備知識が全く無いテスターコメントと云う事を御了承下さい。

Z
・LINE/SUPERNATURAL 92(179cm) SC/127-92-115
・LINE/SUPERNATURAL 100(179cm) SC/132-100-121

先ずは「乗り手のスペック」と「初オールマウンテンモデル試乗」の旨をサービスマンさんに伝え相談。
そんなオーダーに出て来たのがコレ、ラインのスーパーナチュラル92です

もっとセンター幅の太さを感じるかと思っていたら、滑走フィーリングに違和感は無くフツーのスキー履いてるのと然程変わりません。
質感もペラッとした中にメタルの板張り感、意外としっかりとした乗り味でした。

トップの入りはスィーッと滑らか、テールは半分が消えてる様な引っ掛かりの無さ。
そして圧倒的なズラし易さ、アーリーライズとは云え流石のロッカー仕様です。
エッジの捕えもイージー、且つブーツ回りだけで無くその前後もしっかりグリップしている感覚、部分的に効率良く配入されたメタルマトリックスが効いてます。
ラディウスは20m程との事も、そのカタログスペックからは想像出来ないスムーズさ、素直でなめらかな操作感でした。
ノーズのバタバタ感は、この路線の板ならまぁこんなモノなのでしょう。

線で走らす事も可能でしたが、やっばり滑走ラインがブレ気味。
前半ズレズレ、後半エッジを使って遊びを取りつつ走らせた方が楽しいです。

続いてもーちょい幅太のスーパーナチュラル100。
フィーリングは92と殆んど同様も、速度域を上げて角付けを強めに取ると多少ブレ幅が増し、トーションの弱さを感じました。
あと流石に100㎜、切り替えからターン初動時にはセンターのもっさりさも感じます。
とは云ってもセンター支点の回し易さに弊害が出るレベルではありませんでした。
まぁその代わり浮力は増すので、オフピステ適正はアップするんでしょう。 
正直、確かにこの板乗るとパウダー食べたくなりますね。

Zzz
・K2/PINNACLE 95(177㎝) SC/132-95-115
・K2/PINNACLE 105(177㎝) SC/137-105-121

幅太スキーのテストも4~5台をこなし、乗り方も解って来た所処で「ファット/セミファットで今売れスジの人気機種」と云うオーダーでチョイスして貰いました。
で、出て来たのがK2のピナクル95、アドバイスは「乗り位置後ろ目意識で」。
パッと見「サロモンBBRもこんなトップ形状してたなー」て思い出しました。
テスターはオールマウンテンモデルにはこの程度の認識しか無いのです…。

手に取って「軽っ」、走らせてみて「軽っ」。
LINEよりも更に軽量でフレックス/トーションともソフト、甚だ軽快な操作性です。
そしてロッカー機らしい「浮いた感じ」の雪面タッチ、軽く足元で荷重するだけで、スキーが敏感に反応してくれます。

ノーズの柔らかさ反してテール剛性はしっかりしたもの、エッジホールドもしなやか且つしっかりとしています。
「ズラし」「いなし」系の滑りが上手い反面「たわみ」も取り易く「キレ」も同居、ショートでのカービングもビシバシ決まりました。
この板もフルレングスでは無く、エッジサイドにメタルを使っているのですが、それが上手く効いています。
軽量と安定性と剛性のバランスが絶妙な按配でした。
と、オフピステ志向のユーザーに独占させとくのが勿体無いスキー。
中級クラスの女子や軽量男子ならファーストチョイスの板としても良い鴨。

ピナクル105に関しても基本同じ乗り味。
シチュエーションのペクトルがよりオフピステ寄りになるので、95に較べると上記「フツーのスキー」的な乗り方の融通性は狭まりました。
軽量.柔軟さに秀でている為、「LINE/SUPERNATURAL92/100」の対比よりスキー自体の弱さも目立つ様になります。
矢張り105の真骨頂は「より」オフピステ。
膝上の深雪パウダーなんか入ったら、浮力感抜群で無茶苦茶楽しいでしょうね。

尚個人的にはセンター95ならK2/PINNACLE。
100オーバーならLINE/SUPERNATURALてな嗜好になりました。

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【写真上】14:40、かぐらゴンドラ連絡コース。
視界の利かないかぐらゲレンデに見切りを付け、みつまたゲレンデへと移動。
ガスは山麓へと下り始めており、連絡路も御覧の濃靄となっています。
因みに5時間振りに履いた自分の板(ディナ.スピードグルーヴ)の感想は、「短っ」「細っ」「足下狭っ」でした。

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【写真上】16:00、かぐら↔越後湯沢駅シャトルバス内にて一写。
結局昨日は15:30と異例の早期撤収、早々に帰途へと着きました。
湯沢駅近辺は路傍の雪も消え、山間の残雪も斑に見えるのみです。
こんな風景を見ると、雪国にも「春」が近づいて来た事を改めて実感するのでして。

私めの湯沢行脚も恐らくあと2~3回。
2014/15シーズン「スキーライフ」も、もう数える程で御座います。

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