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2015.05.18

●大堰川「御船游び」

えー、日曜日はミヤコ地元の話柄一題。

大宮人の舟遊地として名高い嵐山「大堰川」。
嵯峨帝以来歴代多数の御幸があり、宇多上皇御幸の折には「観月宴処」として文献にもその名を残す由緒ある地です。
そんな我が家の近所にて、昨日「三船祭」が行われました。
昨年は台風被害の影響で開催頓挫、二年振りの祭事催行です。

「詩歌」「管絃」「舞楽」三艘の龍頭鷁首が王朝絵巻宛らの優雅な「御船游び」を披露。
平安の御世には、行幸の度にこう云った宴が開かれたことでしょう。
「観月の名所」と云った元来の性格上、個人的には「宵宮」なんぞを行って頂ければ尚興趣もあるのではないかと思います。

因みにミヤコの神社例祭は殆どが固定日開催にて、本来曜日は関係ありません。
車折神社の例大祭も5月14日なのですが、この三船祭は昭和3年からの新興行事。
例祭の延長みたいなものですが「神事」より「祭事」としての趣が強く、従いある程度集客も考慮され「5月第3日曜日」の催しとなっております。

と云う訳で、昨年の様に「7年に一度」は葵祭とバッティングする訳で。

20150517211734mifune京都・三船祭2年ぶり復活 
華やかさ増し再出発

平安時代の船遊びを再現する車折神社(京都市右京区)の三船祭が17日、渡月橋上流の大堰(おおい)川で2年ぶりに営まれた。新たに清少納言役の女性も登場し、新緑に包まれる川面に優雅な王朝絵巻の世界が広がった。
898年に宇多上皇が大堰川で船遊びをした故事にちなみ、1928年に始まった。車折神社の神事として毎年開かれてきたが、一昨年の台風18号に伴う豪雨被害で神社施設の修繕が必要となり、費用面などから昨年は中止した。
祭りの復活を望む地域住民らの声を受け、地元の商店や観光関係者が今年2月に「三船祭保存会」を発足した。より多くの人に祭りを楽しんでもらおうと清少納言役の女性を地元から公募し、華やかさを増して再出発を果たした。
時代装束姿の参加者は、府立嵐山公園中ノ島地区から十二単に身を包んだ清少納言役の舞台女優、千葉吉美さんを先頭に行列をつくり川岸に到着。神事の後、午後2時に千葉さんや神職らが乗る御座船を先頭に、計7隻の船が川に進んだ。
供奉船からは舞楽や今様歌が奉納され、清少納言役の千葉さんはきらびやかな扇を流す「扇流し」を披露した。両岸は大勢の観光客で埋め尽くされ、みやびな光景を見入っていた。
保存会の津田純一会長は「多くの人の力で、地元と神社が一体となり歴史ある三船祭が復活できた。再開を機に祭りを進化させたい」と話した。
(文.写真共 京都新聞5/17
より)

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