●「長沢背稜~雲取山~石尾根」二尾根縦走トレラン.その①
えー、今週日曜日のトレイルラン山行記。
今回のルートは「長沢背稜」から雲取山を挟んで「石尾根」へ、奥多摩北部の主要二尾根を縦走して参りました。
このルート、中間の芋ノ木ドッケ周辺に手強い急坂が待っていますが、メインパートとなる尾根筋はフラットトレイルが多く、走れるパートの長いトレラン向きコースです。
そんな訳での山走記その①「ヨコスズ尾根~三ツドッケ篇」になりまする。
【写真上】7:50、東日原BS到着。
流石に日曜日、奥多摩駅からの始発便バスは多くのハイカーで大混雑。
途中の川乗橋BS迄は車内ぎゅうぎゅう詰め、乗車率200%でした。
【写真上】登山口への案内表示板。
BSから少し奥多摩方面へ戻り、集落上部へ登っていきます。
【写真上】道なりに進むと直ぐに右折。
白色のガードレールに沿って、舗装された細路を右に上がって行きます。
数件の民家を横切り、暫くするとトレイルに至ル。
【写真上】うーん、イイ天気。
この日の気温は8時時点で26℃、カラリと晴れた青空。
梅雨時としては湿度も比較的低めで穏やかな山行スタートでした。
【写真上】アプローチは初っ端から中.急坂続き。
杉林の中を蛇行に取った、25度前後のジグザグ上り。
勾配自体は一定斜度を保っており、極端な斜度変化はありません。
【写真上】上から見下ろすと結構な急斜です。
大休場尾根を少し優しく/短くしたイメージの登坂難度。
取っ掛かりのパートなので、心肺が慣れる迄が少し辛く感じます。
【写真上】氷川鉱山のフェンスを右手に、中~急勾配の上り。
まだまだ高度を上げて行く区間です。
【写真上】再び山腹に沿ったトレイルに。
周囲の樹々が杉/檜から落葉樹雑木になると、中.急坂区間も終了。
幾分か勾配も緩やかになります。
【写真上】樹間越しに見遣る長沢背稜。
ヨコスズ尾根に乗ると、他少ですが北西の見晴らしも望める様に。
滝入ノ峰を東に巻く辺りから、明るい尾根トレイルへと変わっていきます。
【写真上】尾根筋コースは程良い緩勾配、落ち着いた上りパートです。
小中のピークならそのまま尾根伝い、大きいピークなら巻き道と云った山路取り。
メインルートに沿って、滝入ノ峰/横篶山を巻いて進みます。
【写真上】ヨコスズ尾根後半、山路二写。
今回初めて使ったヨコスズ尾根ですが、これが結構良く出来たアプローチルート。
序盤の2㎞こそ蛇行急坂が続きますが、尾根に出て以降は傾斜も落ち着きます。
滝入ノ峰の右を巻く3㎞以降は緩斜主体の優しい上りとなり、走れるパートも出て来ます。
と、前後半でメリハリの利いた山路構成、落葉樹主体なので秋なら紅葉を愛でつつのハイクが楽しめるでしょう。
【写真上】一杯水避難小屋。
此処から先は勝手知ったるコース、三ツドッケへはもーちょいです。
【写真上】避難小屋の真裏に三ツドッケへの直進路。
三ツドッケへはこの直進路が最短距離のルートなのですが、時間的には避難小屋を左に巻いてスイッチバックしても変わりありません。
体力の消耗度を考えれば、寧ろ迂回路使った方が得策でしょう。
【写真上】三ツドッケへの直進トレイル。
根道/小ガレの急坂から岩尾根を経て一度鞍部を下り、山頂に至ります。
やや荒れ気味の山路ですが、踏み跡はしっかりしており路迷いの心配は無いかと。
【写真上】三ツドッケ/天目山通過。(time/1:26:17 dst/6.25㎞)
山行は未だ序の口、写真だけ数枚収めて先を急ぎます。
梅雨期と云う事もあり流石に富士山は望めませんでしたが、季節を考えれば100点の山景眺望でした。↓
【写真上】三ツドッケ頂より、北東面の眺望。
左より大持山.横倉山、鞍部鳥首峠を経て右に有間山稜。
中央に頂が覗くのは武川岳.前武川岳と、奥武蔵の山々が一望出来ます。
【写真上】三ツドッケ頂より、東面の眺望。
尾根筋を東に伝い正面に蕎麦粒山、日向沢ノ峰.踊平を経て右奥には川苔山。
左奥には仁田山~タタラノ頭と続く有間山稜が望めます。
【写真上】三ツドッケ頂より、南面の眺望。
正面に聳えるのはこの日の後半パート、石尾根は六ツ石山~鷹ノ巣山の稜線。
左手前には今迄上って来たヨコスズ尾根の尾根筋が覗けます。
【写真上】三ツドッケ頂より、南西面の眺望。
正面を横切る尾根筋は破線ルートのタワ尾根、中央のピークがウトウノ頭。
その向こう、山腹に砕石場の見えるのが天祖山。
最奥の山影は左に石尾根より伸びる雲取山、鞍部を挟んで右に芋ノ木ドッケ、この日の行程の中間パートです。
長沢背稜の各ピークは殆どが樹林に覆われており見晴らしが利きませんが、この三ツドッケだけは例外。
御覧の様に360度のパノラマ山景が見渡せます。
但し突起形状で猫の額程の山頂、しかも日蔭が全く取れない陽晒しなので、ランチ休憩なぞは直下の避難小屋で済ませるのが宜しいでしょう。
と、こんな感じの「奥多摩北部.主陵二尾根縦走」その①。
三ツドッケからは快適トレランパート、酉谷山.長沢山へと向かいました。
つづく。