●「伊豆ヶ岳~武川岳~武甲山」奥武蔵縦走トレラン.中篇
えー、先日の奥武蔵トレラン記の続篇。
正丸駅から伊豆ヶ岳を経て山伏峠を通過、武川岳から武甲山へと向かいました。
そんな訳での山行記その2、「山伏峠~武甲山」篇で御座います。
【写真上】山伏峠/県道36号線を横断、武川岳への登山口に入ります。
この登山路は奥武蔵の人気コース「正丸峠~伊豆ヶ岳~子ノ権現」と「二子山~武川岳~名郷」を東西に繋ぐルート。
山伏峠は二つの尾根コースの谷間に位置するので、伊豆ヶ岳から下ってきた分(約230m)+標高差分(約200m)をそのまま上り返す形となります。
【写真上】杉林の中、ダイレクトな急坂。
山腹を真っ直ぐ伸びる山路構成、下から見上げると壁道っぽくて嫌な感じ…。
【写真上.下】一度杉林を抜け、野原帯を通過。
敷設工事中の林道を横切り、再び杉林へ入ります。
【写真上】引き続き山腹斜面を直線的に取った、勾配の強い上り。
山伏峠から前武川岳への2.4㎞は、ずーっと厳しいヒルクライム。
【写真上】延々と続く急坂パート。
奥武蔵中西部のトレイルは、秩父/名栗/飯能の各地域と山間の各集落を最短ルートで結ぶ古くからの往環路がそのまま山路となっています。
加えて丘陵地の延長の様な低山帯ですので巻き道を作る必要性も無く、標高に反して短い急斜面パートが多く見られるのが特徴。
【写真上】尾根筋に出た所処が前武川岳。
分岐を右手に取り、一度下って上り返すと武川岳。
この辺りから標高1000m超エリアとなります
【写真上】武川岳通過。(time/2:13:18 dst/9.08㎞)
前武川岳より約0.6㎞、四方より伸びる尾根路のピーク。
この周辺の頂としては広い部類、ハイカーの小休止には丁度良い場所でしょう。
因みに山名は「武甲」と「生川」の二地名を合わせた呼称に由来しています。
【写真上】武川岳から妻坂峠への下り山路。
やや痩せた尾根筋、雑木帯の急坂を下ります。
【写真上】途中、山地図には記されていない分岐。
道幅/斜度/路面状況、殆ど同じ様な山路が二本に別れています。
路端の案内標識は右側を指しているので、道標に従ってに進みます。
【写真上】踏み跡の薄い落葉トレイルを下ります。
進むに従って不明瞭な山路に。
コレ、本当にこっちで大丈夫?…。
【写真上】数分後、転進。
結局元来た上り返す羽目に…。
途中から獣道状態、コンパス見ても北(等高線側)に流れていってます。
要するに分岐にあった案内板が、タチの悪い嘘の道標。
「見事に騙されました…」。
【写真上】分岐に戻り、道標とは逆側の左手方面を進みます。
こっちが正解、しょーもない道間違いで約20分のロス。
【写真上】奥武蔵っぽい小ガレのヤセ尾根。
妻坂峠迄は歪曲路の急坂が続きます。
【写真上】妻坂峠通過。
武川岳と大持山の尾根ボトムに位置するV字地形の三叉峠。
どっちに向かうにせよ、「激上り」or「激下り」の急坂パートとなります。
【写真上】武甲山へは、石片の目立つ中坂下り。
ややテクニカルなものの、やっと走れるトレイルになってきました。
【写真上】妻坂峠からは基本的に沢沿いトレイル。
一度車道を横切り、妻坂沢をずーっと下って行きます。
【写真上】沢沿いの杉林トレイルを終えると車道に直面する三叉分岐。
道標には「武甲山」と「横瀬駅」の表示板、武甲山方面へと向かいます。
【写真上】林道沿いの道標板。
うーん、標識もこっち指してるのに…。
【写真上】一旦妻坂峠方面に逆走し、林道沿いの看板を確認。
如何考えても間違って無いよなぁ…。
【写真上】「あっちうろうろ」「こっちふらふら」する事、約一時間。
林道の枝分かれ路を片っ端から探っていくものの、武甲山.一ノ鳥居らしきものは全く見当たりません。
しょーが無いので林道出合の分岐に戻り、未捜索の横瀬駅方面へ下りてみる事に致しました。
けど、横瀬駅って武甲山方面の指示板と逆の方向なんですけどね…。
【写真嘘上】すると僅か数分で見えて来た、武甲山.一ノ鳥居。
「また嘘標識かよ…」
一度ならず二度迄もヤラれてしまった…。
特に今回の道標はどっからどー見ても正しいコースと真逆の方を指しています。
本当に悪意すら感じる、タチの悪い間違い案内標識です。
結局このタイムロスが響いて予定していた山行計画は「おじゃん」、大幅なコース変更を余儀なくされてしまいます。
こうして気持ちも「プッツリ」と切れた中、取敢えず武甲山頂を目指すのでした。
つづく。