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2015.09.25

●「JPN10-45SCT」レビュー

えー、RWCジャパン第二戦、対スコットランド戦の結果です。
一言で云うなら「スコッツ会心のゲーム」、ジャパンは文字通り「完敗」となりました。

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PG×2で先制されるも、意外とあっさりトライを取り逆転したジャパン。
以降前半19分~37分は殆んどゲームを支配しつつも、スコアは全く動かず。
幾度も敵陣深く攻め込んだにも関わらず「自信」と「過信」の狭間の様な攻め方を繰り返し、イージーなPG失敗と攻め急ぎのダイヴ、ハンドリングエラーで悉く得点機を逸します。
それでもカレー券の10分間を3失点のみに抑え、ラストの攻め込まれた時間帯を凌ぎ切り、悪いなりにもワンチャンス逆転の点差で折り返します。

しかし後半に入っても乗り切れないジャパン。
引き続き敵陣深くに居座り攻撃を繰り返すも「トライは取り切れず」「安易なPG失敗」と、加点は僅か3点。
果たして試合の流れはスコッツに傾き、逆襲のトライから「10-17」「10-24」と徐々にスコアは離されていきます。
そして63分、試合を決定付けた悪夢のインターセプトからは一方的な展開。
最後は中三日の日程も響き足が止まりジエンド、後半だけで5Tを奪われる完敗となりました。

スコットランドは、正に「御見事」な試合運び。
序盤から自陣では徹底したハイパント攻撃でジャパンのハンドリングエラーを誘い、敵陣に入るとFW陣を全面に押し出したお得意の硬い攻撃、ペナを誘い着実に3点ループの加点を繰り返します。
ラインアウトは盤石、スクラム戦でも優位、そしてブレイクダウンでは無理なチャレンジを行わず南アの様な無駄なペナもありません。
そしてジャパンのターンオーバー能力不足や中三日の疲労具合を見極め、FW戦の優位が動かないと見るや後半から攻め方を一変。
CTB/WTBの体格差を突いたタッチ際の攻めを繰り返し、上手く対面勝負の局面を作り出しトライを連取。
しかもボール保持率7割、攻めあぐねるジャパンに対して切り返しからの一撃が多く、相手に与えるダメージと云う点でも非常に効果的な取り方です。
この辺に関しては「オリジナル8」と云えども6Nsでは弱者の立ち位置となるスコットランドならではの「硬く」「絞った」戦い方が見事に嵌った感じでもありました。

ジャパンの敗因はミスの多さに尽きます。
ゲームを通じてスコアはほぼワンチャンス内のビハインドで推移していくのですが、アタックはソコソコ通じており中途半端に「イケる」雰囲気。
しかし競っている時間帯で2本のイージーなPG失敗、攻め込んでのミスやペナルティと幾つもの得点機を逃している内に試合の流れを手放してしまいます。
徐々にスコアが開き出すと蓄積していた中三日の疲労も表面化、最後は拮抗していたオセロがパタパタとひっくり返るの様に面板は一色に。
10-31となってからはチャンスすら作れず、ワンサイドゲームとなってしまいました。

戦術的にはペネトレイターの不在、リーチとトンプソンは徹底マークで効果的な突破が計れず、立川はSOの位置からだと南ア戦程のブレイクは難しく。
突破役を一手に引き受けていたマフィの負傷退場後、効果的なラインブレイクは全く見られませんでした。
両ウイングの活躍もスコッツとは対照的、殆どの時間帯で消えていました。
試合後エディ自身もメンバー選考ミスと云ってましたが、①のスターターにはスクラムの強い三上、マフィはインパクトプレーヤーで後半投入、立川は前戦同様⑫、⑪はヘスケスの方が良かったかと。
あと、こんな試合こそ廣瀬をリザーブに入れとけば…。

ま、ラグビーで実力上位のチーム(スコッツ)が格下(ジャパン)相手に「弱者」の戦い方を遂行、しかもジャパンの出来は低調。
その上スカウティングは怠らず油断は微塵も無し、コンディションも圧倒的有利となりゃ、この結果も仕方ありません。

ジャパンは次のサモア戦迄10日空くので、コンディションを整えてリスタート。
サモア/アメリカ戦に勝った上、各試合でボーナスを取らないとベスト8進出は難しくなってしまいましたが、兎に角先ずは勝つ事。
下手に「4トライ」を意識すると、スコッツ戦の二の舞になってしまいます。

しかしコリーに加えてマフィも負傷、この二人が大会絶望となるとバックロウの遣り繰りが厳しい。
それに稲垣の右手指骨折で、平島.長江の負傷/スコッド漏れも響いて参りました。
うーん、矢張りこれがワールドカップ。

 

 

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