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2015.09.10

●「西丹沢~山中湖」丹沢主稜.甲相国境尾根パート縦走トレラン⑤

えー、先日の「丹沢主稜/甲相国境尾根パート縦走」トレラン記、最終篇。
西丹沢自然教室から畦ヶ丸~菰釣山~高指山~明神山を経て三国山に到着、三国山稜を西進して籠坂峠.山中湖へと向かいました。

そんな訳での山行記その⑤「三国山~山中湖旭日丘」篇になりまする。

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【写真上】三国山から進路を西に取り、篭坂峠を目指します。
三国山~楢木山~大洞山~籠坂峠と連なる三国山稜は全長約6㎞。
「山中湖ハイキングコース」の三国山コースパート、及び「富士箱根トレイル」の前半部にもなっています。

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【写真上.下】濃靄立ち込める中、ブナの樹林帯を進みます。
フラットパートの幅広トラック、山路コンディションも良く絶好のラン区間。
三国山稜は一旦尾根路に乗ってしまえば、穏やかなトレイルが続きます。

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【写真上】楢木山通過。(time/6:39:53 dst/29.34㎞)
三国山から約1.5㎞、樹林帯に囲まれたおだやかな小ピーク。
ガスで視界が殆ど利かず幽玄深山の雰囲気を醸していますが、遠くの富士スピードウェイから車のエギゾースト音が聞こえて少し興醒めです。

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【写真上】楢木山からは火山礫の下りトレイル
クッションとグリップに秀でた黒色スコリア礫層、そして程良い下り勾配。
絶好の「高速トレイルパート」を飛ぶ様にして駆け抜けます。

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【写真上】楢木山から一旦下ると、緩やかな上り返し。
ボトムから大洞山へは100m程高度を上げますが、殆ど負担の無いレベル。
走って賄える程度の緩勾配、広々としたダートトレイルとなっています。

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【写真上】大洞山通過。(time/6:52:58 dst/30.73㎞)
ブナに覆われ鬱蒼とした樹林帯ピーク、三国山稜の頂はみんなこんな感じです。

因みに甲相国境尾根の最高峰は菰釣山では無く此処なんですね、意外。
大した高さには感じないのですが、考えてみると山中湖の標高が982m。
山麓ベースが棒ノ嶺より高い場所なんですから、納得です。

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【写真上】大洞山からは、ずーっと緩やかな下りが続きます。
一箇所だけ微勾配がありますが、殆ど下りと云って構いません。
そしてこのパートが、飛びっきりのトレラン「ハイライトコース」となります。

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【写真上】兎に角走り易いスコリア礫層のトレイル。
火山礫特有のソフトなクッション、U字窪バンクの山路は走幅にもジャストフィット。
グングンと加速の増す高速トレイルは、もう「痛快」の一言です。
写真を撮るのに減速するのが勿体無い位でした。

そんな訳でトレイルランナーの方、三国山稜を走る場合は絶対に「三国山→籠坂峠」ルートの方をお勧めします。

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【写真上】アザミ平東~アザミ平通過。
ブナ林から視界の開けた草原帯に出ると、其処がアザミ平東。
環境保全地域の為、植生保護のロープが張られています。

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【写真上】アザミ平に出ると、山路は一旦ストレートラインのフラットパートに。
天気が良ければ、さぞかし明朗な景観なんでしょうが、まぁこんな天候。
足を緩めずにちゃっちゃと走り過ぎます。

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【写真上】アザミ平分岐。
高原帯から再び樹林帯に入ると、直ぐにアザミ分岐。
左手を進むと畑尾山.立山方面、右手を進むと籠坂峠に至ります。
ガスで見晴らしの期待は「ゼロ」なので立山の展望台はパス、そのまま籠坂峠へ向かいました。

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【写真上】で、再び至福のトレランパート。
黒色火山礫地層の窪路下りトレイル、スピードに乗って駆け下りて行きます。
大洞山からは殆どこんな感じの極楽ダウンヒル、もー楽しくって堪りません。

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【写真上】分岐を過ぎると、所々荒れた林相に。
立ち枯れや倒木が目立ちます、ある意味これも西丹沢的。

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【写真上】スコリア礫層の山路近景。
左右にステップ切ってコース取りとスピード調整、そしてグイグイ加速。
地質がコレなので膝への負担も殆んど感じません。
数日前の雨も幸いしてか礫粒の目も程良く締まっており、足抜きも良好でした。

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【写真上】三国山登山口を通過。
「えっ、もう終わっちゃったの…」と思う程の高速トレイル、大洞山からの3.4㎞を20分強で下り切っちゃいました。
こんな極楽トレランパートなら、あと30分位続いても良かったのに…。

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【写真上】トレイルヘッドは霊園敷地内の脇にあります。
ぼちぼちと墓地を横切ります、なっつって。

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【写真上】籠坂峠通過。(time/7:16:24 dst/34.21㎞)
墓地を抜けると、目の前には国道138号/富士パノラマライン。
籠坂峠には山中湖方面のバス停もありますが、時間待ちが面倒なので走って向かいます。

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【写真上】山中湖畔へは約2㎞の行程。
序盤ワインディングロード、中後半はストレートの緩やかな下り。
心肺の負担は殆どゼロ、ダウン走がてらのロードランです。

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【写真上】17:03.山中湖旭日丘BS到着、フィニッシュ。 
尚、今回のスタッツは以下の通りとなりました。
・走行時間/7:27:33 ・走行距離/36.28㎞(㎞/12:20av) ・獲得標高/2889m

で、以下「丹沢主稜(甲相国境尾根パート)」トレランの傾向と対策。
縦走路のパートをざっくり分けると以下の四つとなります。

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①西丹沢自然教室~畦ヶ丸(約5.7㎞)
スタート地点から標高を稼ぐ、甲相国境尾根アプローチパート。
約720mの高度上昇となりますが高低差よりは与し易い登坂区間です。
序盤は穏やか沢歩き、終盤は勾配の緩い尾根路となっているので、中急坂区間は中盤パートのみとなっています。

②畦ヶ丸~石保土山(約10.5㎞)
標高1200~1400m間を推移、細かな上り下りを繰り返すパート。
上掲走破グラフでも、そのギザギザ具合が解ると思います。
緩やかな尾根路で急坂.難路はありませんが、代わりに纏まったラン区間も無し。
短い距離の平坦路と上りを如何に走り繋ぐかが、距離を稼ぐ要諦となります。
その中でも前半部(畦ヶ丸~菰釣山)は登降のメリハリがソコソコあるのですが、後半部(菰釣山~石保土山)はアップダウンのスパンが短く、ショートランとショートハイクの繰り返し。
文字通り「ヤマ場」が無く、体力的難度よりメンタル面でのモチベーション維持するのが厄介です。


③石保土山~三国山(約8.5㎞)
基本的に下り基調のトレラン区間、甲相国境尾根の行程中では唯一展望の開けた箇所が多いパートともなります。
幾つかある上り返しもなだらかでランで処理出来るレベル、特に富士岬平以降は路幅の広いトレイルが多く、良コンディションのブナ林トレイルが続きます。
明確な上りパートは切通峠/三国峠の二ヶ所、両者共に殆んどが緩勾配で下肢.心肺の負担も大してありません。

④三国山~籠坂峠(約6.3㎞)
行程中、ハイライトとも云える高速ラン区間。
火山礫の良クッション良グリップ、路幅も広く、総じて平坦/下り基調のトレイル。
兎に角快適、殆んど走りっ放しでオケー。
そして大洞山から籠坂峠へは、至高のダウンヒルランが楽しめます。

総じて後半パートに進む程、難度が易しくなるコース設定。
それに比例して走れる区間も増え、石保土山以降はランペースが上がります。
あと、全体的に急坂/難路/迷路が殆ど無いのも特徴。
特に下りパートで膝に堪える様な箇所が皆無なので、終盤の三国山稜でも充分に足を残せているでしょう。
頻繁に35㎞以上のディスタンスをこなしている方なら、ネット6時間半前後で走破出来るレベルだと思います。

唯一不安があるとすれば山中湖エリアに入る迄、エスケープルートが全く無い事。
あと縦走路近場の水場もゼロなので、夏場の山行は多めの水分ストックを心掛ける位です。

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【写真上】おまけその①、週末山中湖岸名物、マイカー数珠繋ぎ。
旭日丘よりホテルマウント富士入口に向かうバスに乗車も、御覧の様な大渋滞。
1㎞進むのに20分以上掛かる「トンデモ」振りです。

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【写真上】おまけその②、数分後、何故か湖岸を走っている私め。
鬼渋滞に我慢出来ず、山中湖村役場を過ぎた辺りで途中下車。
マウント富士入口へは走って向かう事に致しました。
嗚呼、こんな事なら旭日丘から直接走った方が早かった…。

因みに此処を走るのは四年前の「山中湖ロードレース」以来。
以前はずーっと参加していたレースですが、此処三年は「軽井沢ハーフ」に浮気中。
そんな訳で久し振りの山中湖走なのでした。

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【写真上】「山中湖温泉.紅富士の湯」到着。
明神前のセブンイレブンでロードランを切り上げ、スーパードライタイム。
缶ビール二本をチビチビ飲りながら歩いてると、10分程度で到着しました。
此処も山中湖ロードレース以来、四年振りの♨来訪です。

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【写真上】飛んで19:50、富士山駅。
山中湖から都心に戻るには高速バスが一番手っ取り早く楽なのですが、この日は3日前から予約満席で切符取れませんでした。
仕方無く路線バスで富士山駅に向かい「大月」~「高尾」~「新宿」と乗り継ぎ。
3時間以上掛けて漸くの帰宅、こっちの方が疲れた…。

と、こんな感じの西丹沢~山中湖「国境走」。
丹沢には今年あと一度来るか来ないかですが、若し訪れるんだったら今回スルーした丹沢主稜の中核部「加入道山/大室山/檜洞丸」辺りを馬蹄縦走してみたいと思います。
おしまい。

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