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2015.10.06

●「JPN26-5SAM」 レビュー

えー、一寸遅くなりましたが、「ジャパン-サモア」戦のレビューになります。

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ジャパンのゲームプランがこれ以上無く「カタに嵌った」試合展開。
まさかワールドカップの大舞台で、これ程安心して観られる試合になるとは思ってもいませんでした。

前半40分は、ジャパンが完全にゲームを支配。
テリトリー75%/ボール保持70%と云う数字が全てを物語っていると思います。
接点では押し込まれる事無くマイボー確保、ハンドリングエラーも数える程、セットプレーは盤石(スクラムは圧倒)。
若干の判断ミスはありましたが、サモア側のミスでピンチには至らず。
が、それに反してスコアは硬直、前半7分にPGで先制するも「3-0」と僅かなリードの儘時間が流れていきました。
「敵陣でペナ貰うもタッチ選択」「取り切れそうで取り切れない」「狙ったイージーなPGを外す」と、優位に立ちながらもチグハグな攻撃が続きます。

「何時かゲームの流れがひっくり返るんじゃ無いか」とヒヤヒヤものの15分間でしたが、それ以上に乗り切れないサモアが自滅の形。
カレー券二枚(しかも両方FW)からスクラム圧倒、PTを貰い待望の追加点。
そして終了間際、ヤーマダの技有り「らしいトライ」と、難しいCG成功で「20‐0」。
この7点が試合の趨勢を7割方決める「大きい追加点」でした。

後半に入ってもゲームの流れは殆ど変わらず。
アタックでは順目にラックを繰り返せば、そのうち相手がペナを犯してくれます。
PG二本追加で58分には「26‐0」、残り時間を考えて勝利はほぼ手中。
あとは「ボーナスポイント狙い」に焦点が絞られたのですが、逆にジャパンもガス欠。
幾ら上手く戦ってたと云っても相手は武闘派ラグビーサモア、矢張りコンタクトで相当ダメージを受けています。
ラスト15分は両チーム共、試合後半の疲れと予選三戦目の蓄積疲労が表面化。
スタミナ切れのボクサー同士の殴り合いみたいな戦いとなり、手一杯の状態でのノーサイドとなりました。

サモアはキックオフからガンガン身体を当ててフィジカルで圧倒してくるかと思いきや、「格闘技」路線では無く「球技」路線のラグビー、何だかフツーのティア2チームみたい。
まぁその遠因となったのは前半6分の「幻のトライ」。
スコアこそ認められませんでしたが(フォワードパス)、試合早々ディフェンスを完璧に崩し切ったアタックは相当ショックを与えた筈です。
只でさえボグス戦の勝利で警戒を強めている中でのあの先制パンチ、サモアが必要以上にナイーブな戦い方になったのは否めません。

そんなサモアらしくない戦いをしているうちにゲームはジャパンペース、攻めてはハンドリングエラー、守ってはブレイクダウンで反則とイライラが募ります。
こうなるとパシフィックアイランダー特有の荒いプレーとムラっ気を抑え切れず、反則を繰り返した挙句にイエロー2枚。
後半に入っても悪い連鎖は止められず、結局サモアらしさは殆ど見られず終い。
「19」と云うペナルティの数が全てを物語っています。
多分、80分「何~んにもしてないまま」気付けばゲームが終わった、てな感じじゃないでしょうか。

あと後半ジャパンのゲーム運びについてですが(PG選択)、個人的にはあれで良かったと思います。
残り20分で3T3G差付けてたのは予想外(出木杉)でしたが、目に見えてフィットネスが落ちていましたし、元々コンタクトでは相手の方が優勢。
逆転されない点差にせよ、ゲームを〆に掛ったのは正解でした。
確かにスコッツ-サモア戦がドローになった場合にこの-1は響きますが、取敢えず当面最優先の目的は勝つ事。
「あの一勝」で勘違いしがちも、未だジャパンは圧倒的に格下なのですから。

尚、このゲームのMOMは五郎丸。
安易なPG二本外したのは減点ですが、まぁ文句無しの選出。
個人的には強気の突っ掛けが効き捲り、見事にラインを躍動させた小野コーセー。
相変わらず頭の下がる献身プレー、黙々と自らの職務を遂行するトンプソン。
ワールドクラスのペネトレート&鬼ワークレートのリーチの三名を次点に挙げときます。

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