●「ヌクビ沢~巻機山四頂~井戸尾根」ラウンドトレラン.⑥
えー、先日の「巻機山トレラン」、山行記ログの最終篇。
ヌクビ沢コースから「割引岳~本峰~牛ヶ岳~ニセ巻機」の主要4ピークを踏破、井戸尾根コースにて清水へ下山致しました。
そんな訳での山行記その6、「ニセ巻機山~清水BS」篇になりまする。
【写真上】ニセ巻機山からの下り山路。
チシマザザの繁る高原帯、暫く中斜面の木段が続きます。
【写真上】程無くして石ゴロ裸地の荒れた斜面に。
この辺りが八合目、朽木段と錆びたアンカーが剥き出しになっています。
【写真上】八合目道標。
丸太木段には黒ペンキで「復元中」の文字。
植生帯保護と合わせての登山路管理も中々と大変なものです。
【写真上】八合目より、ニセ巻機山を振り返る。
ほんの数分前迄ガスっていたのに、青空が広がり始めて参りました。
うーん、下山するのが10分早かったかな…。
【写真上】気を取り直して走を進めます。
八合目から七合目へは露石の目立つガレ路急斜面となっています。
【写真上】ハイライトです。
全体的に三分程度の色付きも、まぁ見事な彩り具合。
「赤」「黄」「橙」色取り取りの暖色にアクセントを添える針葉樹林の濃緑薄緑。
コレ、紅葉ピーク時にはどれだけの絢爛錦秋となっているのでしょう…。
【写真上】色絵錦の山肌向こうに望めるのは米子沢。
桜坂~米子沢~避難小屋のルートも人気の沢登りコースです。
【写真上.下】七合目への山路二写。
周囲の植生は高原から灌木帯へと変化。
掘りの深い溝路やゴロ石の目立つ、ジグザグ急斜面の悪路が続きます。
【写真上】低木が切れ視界が開けると七合目、物見平。
小ガレ縦長の広地、四囲の展望も利き休憩には良い場所です。
【写真上】物見平からは勾配も落ち着き、中~緩斜面が主体。
尤も露石の多さは相変わらず、トレランにはテクニカルなパートです
【写真上】12:05、六合目通過。(time/4:25:25 dst/13.11㎞)
ニセ巻機山より約1.8㎞、左手に樹林帯の開けた展望台があります。
【写真上】六合目展望台より、ヌクビ沢と天狗岩の眺望。
三時間前はあそこをヒーコラ登っていた訳です。
うーん、何か感慨無量…。
【写真上】同.近景。
場所的には行者ノ滝を少し上がった辺りでしょうか。
流石にこの時間に沢登りしている人は見られませんね。
【写真上】周囲は何時の間にかブナの植樹帯に。
何れも近寄った樹齢の若いブナ木。
巨木こそありませんが、幹幅が均一で美しい林相です。
【写真上】五合目を過ぎると尾根筋を離れ、井戸ノ壁へ。
再び急勾配で一気に高度を落とすパート、急坂をジグザグに下ります。
【写真上】急斜区間を終えると、勾配も比較的緩やかに。
以降、登山口迄は緩~中斜面主体となります。
【写真上】標高を下げるに従い、粘土質の山路に。
窪みが深くスリッピーなコンディション、この辺りは下りの方が厄介です。
【写真上】石ゴロ帯も時折出現。
井戸尾根コースの八合目より下は基本的に全てシングルトラック。
歪曲路/ゴロ石/深窪路が殆どで、トレラン下りには中々の難路です。
【写真上】五合目から約1.4㎞、井戸尾根コース入口を通過。
左に折れてチョイ進むと、最初の沢コース/尾根コース分岐に到達します。
【写真上】12:50、沢コース/尾根コース分岐。(time/5:05:30 dst/15.55㎞)
4時間50分振りに戻って来ました。
あとは舗装道の2㎞残し、往路来た道を清水BS迄戻るだけです。
【写真上.下】桜坂駐車場から車道をのんびり走ります。
下り一辺倒の行程なので心肺的には楽チン。
靴のアウトソールと疲れた下肢を労りながらの、のんびりジョグです。
【写真上】13:00.清水BS到着、フィニッシュ。
予定のタイムテーブルより30分以上早めの山行終了。
まぁ山頂付近でのガスで休憩/山景撮影時間を20分削ったてのもありますが。
因みに今回のスタッツは以下の通り。
・走行時間/5:19:29 ・走行距離/17.61㎞(㎞18:09/av) ・獲得標高/1337m
【写真上】余った時間でバス停横の巻機神社さんに御参り。
今回の山行無事終了御礼、今度来た時はパノラマ眺望に恵まれます様に…。
【写真上】南越バス到着、乗車。
今回の山行、最大の障害はコレ、「バスの乗車時刻」。
六日町駅始発便のバスで清水に到着したのが7:20、清水から六日町駅への復路バス時刻が13:45ですから、山行に取れる時間は6時間半ありません。
タイムテーブル的には余裕持ちも、何せ「初踏破」+「破線ルートの沢コース」。
割引沢~ヌクビ沢で路迷いでもしようものなら、即アウトの可能性もあります。
従い今回は何時も以上に入念な下調べをしての山行、お陰でルートミも無く順調に沢登りを終える事が出来ました。
最悪の場合5㎞先の沢口BS迄走ればバス便も多くありますし、いざとなれば御得意のヒッチハイクパターンも御座います。
結果的に45分残しで行程を終えたので良しですが、そんな理由もあって少し慌ただし目の巻機山踏破となりました。
あと、トレラン的見地による「巻機山/ヌクビ沢~井戸尾根ルート」ですが。
基本的にはトレラン不向きの山です。
往路の沢コースで走れるパートは極めて「ゼロ」に近く、主稜線に出ても約半分は木道構成。
復路の井戸尾根もジグザグ幅狭路が殆どで、山路コンディションもテクニカルな難路が大半を占めています。
実際にランで賄えのは「割引岳~御機屋~牛ヶ岳~御機屋」の高原区間と「井戸尾根.下り」の1/2弱程度、あと「清水↔桜坂」のロード区間だけ。
正直、エントリーのタイトルを「トレラン」とするのは、表題詐欺に近いかも。
まぁ今回の計画は単に「巻機山登りたい」と云う目的だけでしたし、体調も「越後湯沢秋桜マラソン」の翌日で疲労蓄積気味。
山行距離も17㎞と超ショートディスタンス、半分ハイクのお気楽トレランでした。
【写真上】六日町駅到着、さーて湯沢で♨入って帰りますか。
爽秋の青空広がる下の六日町駅、やっぱり何か変な感じ…。
理由はコレ↓。
【写真上】六日町駅って云ったら、こー云う風景でしょう。
スキーマッドの私めにとって、六日町駅と云えば「六日町八海山スキー場」。
今迄ウインターシーズンにしか訪れた事が無く、雪の積もって無い駅風景ってのは違和感を拭えないのでした。
因みに上掲写真の降雪量は、ピーク時に較べると可也少ない方です。
と、こんな感じの「巻機山山行記」六部作。
今度来る時は「巻機山~米子頭山~柄沢山~朝日岳」の国境稜線縦走にでもチャレンジしてみたいと思います。
おしまい。