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2015.10.19

●レッドドラゴン「力尽く」

えー、RWCクオーターファイナル、南北決戦マッチサリーその1。
甚くプライドを踏みにじられた「手負いのボグス」に対するのは、文字通り傷だらけ「満身創痍のレッドドラゴン」。
両者のチームカラーが如実に表れた、白熱した好ゲームとなりました。

4

○南アフリカ23-19ウェールズ●
キックでエリアを取りガツガツと「力づく」で攻めるボグス、対して堅守で徹底抗戦のウェールズと云った構図。
ボグスは敵陣で貰ったペナ4つを全てショット選択、手堅く得点に結び付けます。
一方ウェールズはビガーの絶妙なキックからサポートのガレス.デーヴィスがトライ。
ハーフタイム直前にビガーがDGを決め13-12で折り返します。

「攻めるボグス」「耐えるウェールズ」の構図は後半に入りより鮮明に。
ボグスがボール保持/エリアで圧倒しウェールズは自陣に釘付け、しかしスコアはそれに反して膠着状態のまま。
ウォーバートンを筆頭としたFW陣が奮迅、低いタックルと勝負所のターンオーバーで際どいピンチを凌ぎ切ります。
PGの応酬でウェールズ1点リードのままラスト6分を向かえますが、スクラムを基点にデュプレアがサイドのスペースを切り裂きトライ。
この「初トライ」のリードを守り切り、南アがベスト4へと駒を進めました。

ウェールズは序盤から予想以上にキックを多用、これが効果的に作用します。
しかし逆に云えばボールを動かしても、トライに結びつかない事の裏返し。
前戦、13人のワラビ―スに攻めきれなかった後遺症が少なからず感じられました。
タレント不在の影響はシステムの構築されたディフェンス時よりもアタックの際に現れるもの。
ダンビガーとロバーツ以外、ファーストチョイスのBK陣は全て不在のメンバー構成、負傷者続出のツケがモロに出た格好となりました。
それでも最後まで結果の解らない白熱したゲームとなったのは、偏にディフェンス。
バックロウ5人のタックルメイドは何と「92」、うちミスタックル僅か「7」。
ウェールズの真骨頂とも云えるしぶとい守りを見せてくれましたが最後の最後に堪えきれず、文字通り「力尽きた」と云う感じです。
それでもこの野戦病院のチーム状態の中、大健闘の戦いを見せてくれました。

ボグスは不恰好ながらも「いつも通り」の南アラグビーを完遂。
幾度かあったトライチャンスを全て放棄し、確実に3点スコアを狙う徹底振りです。
これ程迄に勝利に固執した戦い方はノックアウトステージと云う以上に、「あの恥辱」があったからこその様に思えます。
歴史的アプセットの不名誉な主役となった汚名は果たして雪がれるのか。

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