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2015.10.02

●「ヌクビ沢~巻機山四頂~井戸尾根」ラウンドトレラン.④

えー、先日の「巻機山トレラン」、山行記ログの続々々篇。
割引沢よりヌクビ沢へ続く沢登りを経て尾根筋に進出、割引岳へと向かいました。
そんな訳での山行記その4、「行者ノ滝~割引岳」篇になりまする。

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【写真上】行者ノ滝を左手に見つつ、右岸崖路を登ります。
気分は「鯉の滝登り」、否々「鮭の遡上」てな感じ。
尤も上流に産卵相手が居る訳で無し…、おっと下ネタ失礼。

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【写真上】滝を登り切ると、再びゴーロ帯を遡上します。
ゴーロゴーロ、岩ゴーロ♪

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【写真上】左手上空には天狗ノ頭。
スタート時はあれ程遠かった天狗岩ですが、何時の間にか通り過ぎていました。

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【写真上】行者ノ滝から10分程度で、ヌクビ沢最後の大滝を通過。
二段構えのトイ滝、落差約20m。
左手側から滝を回り込み、高巻き道に入ります。

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【写真上】再び、と云うか何度目でしょう…、沢を外れ高巻き道へ。
此処からの先の山路構成はシンプル、然程道迷いの心配もありません。
右岸(進行左手)の高巻き道から一旦沢に下り横断、左岸(進行右手)の高巻き道を経て再度沢に下り、以降ずーっと沢進みとなります。

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【写真上】割引岳も大分近づいて参りました。
山頂へと伸びる滝筋も確認出来、大まかな距離感/踏破高度も把握出来ます。
よーし、もうチョイ。

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【写真上】高巻き道から一旦沢へと下ります。
しかしホント踏み跡薄い、そして浅い…。
沢ルートの巻き道は「濡れ露岩」か「足場の取っ掛かりの無い片斜」のどちらか。
特に急斜箇所の「上り」「下り」は、共にテクニカルで慎重さを要します。

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【写真上】右岸から左岸へ移る横断パート、渡り切った所で撮影。
高巻き道から沢に下りるのが赤軟土の垂直縄場、高度差3m。
ロープだけで身体を支えてると、そのまま「ズルズル」「ドボン」。
尻から沢壺に落っこちてしまうので御注意を。

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【写真上】そして左岸に取り付くと、待っているのが鬼トラバース。
「コレ、道ですか?」。
単に岩斜面の凹み部にしか見えないんですけど…。
しかも御覧の様にスリッピーな濡岩、鎖も縄も有りません。

斜面上部の土付のある箇所に足場を求め慎重にグリップを確認、根付の良さそうなブッシュを束にして手の支点確保、ヒヤヒヤものの通過です。
足を踏み外せば即.沢底へ滑落、個人的には「割引沢~ヌクビ沢ルート」最大の危険パートに思えました。

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【写真上】極悪岩場トラバースを通り抜けると、フツーの難路巻道(?)に。
この時間帯から空色は次第に曇り気配に。
早朝の爽秋青空は、すっかり見られなくなってしまいました。

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【写真上】最後の高巻き道を終え、沢登りも愈々フィナーレパート。
沢を流れる水量も少なくなり、沢と河床もフラットに。
渡渉幅も小さくなり、沢歩き自体は大分楽になって参ります。

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【写真上】「ででーん」、とタワシ巨岩出現。
若しコレが転がってきたら、…間違い無くペッチャンコでしょう。

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【写真上】巨岩の上より、ヌクビ沢鳥瞰。
嗚呼、天気が良ければ谷川岳が望めるのに…。
大源太山の山容も薄らと窺えるに止まってしまいました。

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【写真上】流れる水量はどんどん少なくなり、涸れ沢っぽくなってきます。
沢登りと云うよりは、もう殆んどガレ場登山路の感。
沢岩も次第に赤褐色の火成岩が目立って参りました。

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【写真上】涸れ沢っぽくなると、程無くして小尾根の取り付きに到達します。
階段状の細渓には赤ペンキ印の「×」マーク、此処を右手の崖路に入ります。
ヌクビ沢とも此処でお別れ、あー楽しかった。

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【写真上】小尾根取り付きは初っ端から直登の急斜面。
ダイレクトな山路取りの上、例に由っての浅い踏み跡、しかも鎖無し。
露岩部を足場の頼りに、四肢を使って「よじ登り」ます。

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【写真上】直登部を過ぎ、支尾根に入ると主稜線も間近。
標高1900m弱で早くも森林限界、流石日本有数の豪雪地帯です。

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【写真上】支尾根上より、見返りヌクビ沢。
左手に威守松山が覗ける程度、谷川連峰は靄に覆われ眺望は利きません。

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【写真上】支尾根に出ても急斜難路は続きます。
ザレで足場のグリップが覚束ない上、所々に結合の脆い火成岩。
露石と灌木の幹、時にはブッシュを手掛かりにしての三点確保で登坂します。

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【写真上】ラス100mになって、登山路の掘りも漸くもしっかりしてきます。
取り付きから15分程度の急斜パートでしたが、前日「越後湯沢秋桜マラソン」の疲労から足取りも重くなり、結構キツい直下上りでした。

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【写真上】10:25、ヌクビ沢分岐到着。
「主稜線、来ターッ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
右手に見えるは巻機山本峰。
それにしても、何と穏やかで開放的な尾根路でしょう。

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【写真上】左手には割引岳。
御覧の様にヌクビ沢分岐から割引岳は目と鼻の先。
取敢えず割引岳を踏んでから巻機山を目指す事と致しました。

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【写真上】10:30ジャスト、割引岳到着。(time/3:04:49 dst/7.36㎞)
タイムテーブルより10分早めの登頂、その分眺望を楽しむ事と致しました。
因みに山頂には割引で有名な茶屋が…、ある訳無いですよね。

と、こんな感じの巻機山山行記その4。
割引岳からは御機屋.巻機山.牛ヶ岳をピストンして井戸尾根から下山します。
つづく。

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