« ●「白」馬ニ非ズ | Main | ●2015/16. 十一滑目「五竜&47」 »

2016.01.16

●2015/16. 十滑目「八方尾根」

えー、先日「第二次白馬遠征」のゲレンデリポ.後日談になります。
シーズン節目の十滑目は、今季二度目の来訪となる八方尾根。
尤も前回はリーゼンの使えない上に鬼畜混み状態、マトモに滑るのは実質今回が最初みたいなものです。

そんな訳で、以下恒例の滑走記になりまする。

・1月11日 八方尾根 
気温:-3~0℃ 
天候:終日雪、上部は濃ガス.無風
雪質:15~20㎝.やや湿潤な新雪、ミドルから下部は人口雪中心

Img_1049
【写真上】6:45、ゲレンデに向かう途次に一写。
白馬遠征初日のお決まりルーティーン、細野諏訪神社さんにて「安全滑走祈願」と「強風/ガス退散祈願」の御参り。
しかし今回はそれ以上に、切実なお願い事があるのでした。
「兎に角、雪降らせて下さいっ!!!」

ホント、今年の暖冬はシャレにならない…。

Img_1050
【写真上】6:55、ゴンドラ前到着。
未だ日の出刻と云うのに、既に30名程度の先着がおられました。
人の事は云えませんが社会復帰不能な雪莫迦ばかり、重度「スノーマッド」の集会みたいな雰囲気です。

Img_1054
【写真上】7:20、営業開始10分前。
何時の間にかゴンドラ乗車待ちは、150名程に増えておりました。
何だかもう浦安鼠国の人気アトラクション状態、まぁこれでも年末に較べりゃ1/3程度の混雑レベルですけどね。

Img_1055
【写真上】んな訳で、朝イチリーゼン。
前回遠征では積雪不足でクローズ中だったリーゼンスラロームコース、従いこの日が今季「初リーゼン」です。
圧雪バーン上に約15㎝のトッピングパウダー、雪質はやや湿潤。
スラ板だとこれ位が丁度良い新雪量、浮遊感を味わいつつのルーズなカービングが楽しめました。

Img_1065
【写真上】ファーストランは殆どノートラック状態。
スターターゲストの半数はウサギとソデグロの新雪喰いに向かわれた様子。
そのお陰で2~3本目迄は滑走ラインを選んでの新雪シュプールが楽しめました。

この日の八方尾根、三連休最終日にしては意外と遅いゲストの出足。
リーゼンクワッドのリフト待ちも0~3分程度の時間帯が暫く続きました。
「セントラルは使えず」「兎平より上部は濃ガス」なので、混雑が始まる迄は「リーゼン回し一択」に決め込むと致しました。

Img_1066
【写真上】リーゼン三段目。

Img_1074
【写真上】うすばの技選コート側。

Img_1071
【写真上】名木山パブリック。
と、リーゼンミドルから名木山へのコースは、人工降雪機「フル回転中」。
4~5機縦列のスノーファンが、朝から晩までずーっと稼働していました。
こーでもしないと雪量が保てないとは、矢張り今季の雪不足は深刻です。

Img_1085
【写真上】10:20、リーゼンの混雑も愈々本格化。
グサってきた湿雪でトップの抜けも重くなって参りました。
しかし上部のガスは引く気配も無く、一旦名木山へ下りる事に。
うやっばりこー云う時にセントラルやたてっこが使えないのは辛い…。

Img_1089

Img_1091
【写真上】で、名木山パブリック。
ゲストもそれ程多く無くリフト待ちも無し、視界はクリア。
雪面タッチは人口雪独特のそれでしたが、エッジは充分に噛んでくれました。
ボトムに進むにつれスキーヤーズライトにブッシュと地雷が目立つも許容範囲、意外と良好なバーンコンディションです。
そんな訳で3本回してからリーゼンに戻る事と致しました。

Img_1096
【写真上】11:10、名木3ペアより望むうすばゲレンデ。
うーん、リーゼン渋滞は遂にピーク突入。
因みにうすばのスキーヤーズライトは雪不足で非圧雪となっています。

Img_1100
【写真上】リーゼンクワッドより眺むリーゼン三段目。
うーん、流石にココは滑りたく無いけど、濃靄の兎/グラードも気が乗らない…。
そんな訳で一旦、黒菱三角からスカイラインへ向かう事に致しました。

Img_1104
【写真上】109前より、兎平一写。
この日のゲレンデ上部は基本的にずっとこんな感じ。
ホワイトアウトと云う程じゃありませんが、一面ブルーグレーで目視の難しいガスコンディションでした。

Img_1122
【写真上】12:40、スカイラインへ。
下地はカッチリ硬めもトッピングにソフトスノー、しかも比較的軽めで良い按配。
何よりリーゼンに較べて空いているので、ミドル迄なら問題無く回せます。
但し矢張り積雪量の少なさから、谷地形が顕著に表れておりコース幅は狭め。
通時に較べ細かい起伏も多く見られました。

Img_1125
【写真上】従い大人気のスカイラインペア。
暫くスカイラインで回していたのですが、まぁ皆さんも考えてる事は同じらしく。
行列自体は大した長さでは無いものの、輸送力がイマイチなので7~15分程度のリフト待ちとなっていました。

Img_1108

Img_1131
【写真上】13:30、靄間を縫って兎平へ。
多少ガスが引いてきたので、ウサギに突入。
朝から降り止まぬ雪足のお陰で、クッションの利いたソフトコブ。
コブ溝の衝撃も柔らかく、凹凸も浅めのバンク形状、比較的攻め易いコブコンディションでした。

Img_1139
【写真上】14:10、続いてパノラマへ。
「リーゼンは混雑に加えコース荒れ」「上部は相変わらず濃ガス」となると、必然的にパノラマにゲストが集まります。
しかもセントラル/たてっこが使えないので実質ココがコースの行き止まり。
循環の悪さから、混雑に拍車を掛ける結果となってました。

Img_1142
【写真上】その割にバーンコンディションは良好。
モサ感は出てきたものの、しっかり踏み込めば抑え込めるレベル。
寧ろ、時折下りて来る靄でフラットライトになってしまう事の方が厄介でした。

Img_1154
【写真上】15:00、リーゼン摘み食いの際に一写。
夕刻近くになると、東南の方角には僅かに青空が覗き始めて参りました。
雪の降り具合も収まり始め、翌日の好天に期待が抱けます。

Img_1160
【写真上】リーゼン「帰宅ラッシュ」の図。
流石にこの時間には結構な荒れ具合。
しかも「モサっとした湿潤天然雪」+「目の大きいザラメ人口雪」+「下地の氷結バーンが露出」と、カオスな雪質混在状態。
「トップは詰んのめり」「テールは流される」スキーヤーの姿が多く見られました。

しかし今回改めて感じたのは「セントラル」と「たてっこ」の有難味。
上部がガスってコンディション不良の際にこの2コースが使えないと、八方と云えど滑走ローテが凄く単調になってしまいます。
あと、ゲレンデレイアウト上からも人の循環が悪くなり、特定コースにゲストが集中してしまいますしね。

と、こんな感じの第二次白馬遠征、初日。
「今日は15時位で上がろっ」なぞと思いつつ、結局ラス迄滑っていたのでした。
つづく。

|

« ●「白」馬ニ非ズ | Main | ●2015/16. 十一滑目「五竜&47」 »