●2015/16. 二十滑目「八方尾根」.後篇
えー、先日は「第四次白馬遠征」ゲレンデリポ.エントリー。
二日目は「八方尾根」滑走記.後篇で御座います。
「早朝には白馬連峰のモルゲンロートを堪能」
「朝イチリーゼン一番乗り、至福のリーゼンクワッドタイム」
「兎/セントラルのコーデュロイストライプを満喫」
もう一日のモトは取ったも同然なのですが、更に続くはスーパーパノラマタイム。
白煌めく名山群の眺望を愛でに、リーゼングラードへと向かうのでした。
【写真上】11:05、グラードクワッドより左手を望む。
八方山景フォトの定番、五龍岳と鹿島槍のツーショット。
【写真上】しかし1分後、薄雲が立ち込めて参りました。
撮影タイムギリギリセーフ、グッドタイミングのグラード乗車でした。
まぁコレはコレ、冬の晴天らしい幽玄な景趣です。
【写真上】五龍岳.近景。
山頂からG2.白岳を経て大黒岳に至る稜線もクリアに見晴らせました。
武田菱の角度からして、「五龍の横顔」って感じですかね。
【写真上】遠見尾根越しに、鹿島槍.近景。
優美さと険峻さを併せ持った双耳峰、雪景色では特に前者の趣が引き立ちます。
北峰直下の鞍部には、難所「八峰キレット」の岩稜帯もはっきり望めました。
【写真上】グラードトップより、白馬三山。
ゲレンデ内では白馬三山が最も間近に見られる場所、八方尾根でも随一の人気を誇るフォトスポットです。
まるで三月を思わせる様な「深青」と「白銀」のコントラストでした
【写真上】ちょい場所移動、第1ケルンより白馬三山。
右手に流れていく落ち込みは宮地平への山肌斜面。
因みにガスの日、ほんの1分滑って下りてけば…、
「この世と簡単にサヨナラです」。
【写真上】同、第1ケルンより北東の山景展望。
雨飾山.頸城三山~戸隠連峰.飯綱山の北信名山群には頂に横長の覆雲。
残念ながら「スーパーパノラマ」とは参りませんでした。
【写真上】11:20、リーゼングラードより黒菱/スカイラインへ。
さーて、「雪猿タイム」再開。
此処から2ペア迄、約2㎞のロングランスタート。
【写真上】大当たりっ!!!。
「左右に振ったヘアピン」に「緩急織り交ぜた擂鉢状斜面」とアンギュレーションに富んだロングコース。
そんなゲレンデ自体の面白味に加え、北斜面が故の良雪ドライバーン。
リーゼン程混み合わない事も幸い、コース荒れは全く見られませんでした。
只、スカイライン回し最大の弱点が「余りにも遅い2ペアの運行速度」。
索道距離953mで乗車時間は約8分、1682mのリーゼンと殆んど同じなんですよね
【写真上】スカイライン2ペアより望む、白馬三山。
何時の間にか白馬岳の頂には、雲が掛り始めて参りました。
早めにグラードから写真撮っといてヨカッタ。
「曇/雪の日にはこの上無く退屈」「厳寒の日にはこの上無く拷問」な2ペアですが、こんな山景日和には飽きる事がありません。
朝イチからのヘビロテ滑走、休憩がてらに丁度良いスカイライン回しでした。
【写真上】白馬鑓ヶ岳より天狗尾根~天狗ノ頭と続く尾根路。
うーん、何て走り易そうな縦走路。
昨年は悪天でキャンセルとなってしまった白馬三山縦走、今夏こそはトレランで走破する予定です。
【写真上】しかしココからが難所。
急転直下、天狗ノ大返シから不帰キレ一峰へと続くハイライトパート。
まぁ栂池からの南進ルート使うプランなので下り使用、不帰キレットは鎖場もしっかりしてるみたいですしね。
【写真上】12:20、スカイラインから黒菱三角。
こっちもパノラマ/リーゼンに較べ良雪質、足裏タッチが全然違います。
3本挟んでリーゼンへと向かいました。
【写真上.下】12:30、続いてランチタイムリーゼン。
昼食時の混雑エアポケット狙い、流石のリーゼンも予想通り「ガラガラ」です。
しかもこれ程のピーカンにも関わらず気温はMaxで-3℃、融雪は全く見られずコースの滑走荒れもミニマム。
高速ロング~ミドルで回せる時間が1時間弱続きました。
【写真上】13:30、3時間振りのセントラル。
早々に日蔭化したセントラルですが、エッジグリップは充分生きています。
しかもバーンはスーパーフラット、「午後セン」とは思えない程の滑り易さ。
ターン前半はスキッド/後半はカービングを利かしたショート、と小回りトレには絶好のコンディションでした。
【写真上】雪煙を上げ、颯爽と滑り降りるパトロール✚さん。
こー云うの見ると、こっちもスイッチ入っちゃいますよね。
【写真上】14:50、意外にこの日初となるオリンピックⅡ。
たてっこも早々に日蔭となりますがグリップ良好、アイシーな感じも致しません。
しかしこの日のゴンドラルートは上掲セントラルのコンディションが出色、オリⅡ使ったのはこの一回こっきりでした。
あと、此処は馬止め以降の「廊下~連絡路」がかったるいんですよね…。
【写真上】15:00、白樺もバーンは絶好調。
山麓ゲレンデにも関わらず、この時間帯でも御覧の様なフラットさ。
セントラル/たてっこローテの際、何本か摘み食いしてしまいました。
【写真上】15:30、レイトタイム定番のパノラマ回し。
うーん、やっぱりパノラマは日蔭の方がしっくりきますね。
程良い緩~中斜面ゲレンデ、大小ターンサイズ織り交ぜての快適な滑りが楽しめました。
【写真上】小谷側は殆んど滑走者無し。
午前中同様「氷塊ゴロゴロ」、バタバタと浮き気味の雪面タッチでした。
【写真上】16:00、リーゼン帰宅ラッシュ。
バーンが紫味を帯びた青色に変わると、ゲレンデもフィナーレタイム。
嗚呼、ミラクルに楽しい一日が終わってしまう…
【写真上】ラス20分は名木1で〆滑。
人口雪独特の硬バーンが日没前の冷え込みで更にアイシー化。
尤もコース難度は低いので、エッジをガッチリ噛ませて板を走らす事が出来ました。
兎に角この日の八方尾根、全てのコースで終日好コンディションを維持。
直近降雪は極微量なものの強烈寒波の冷え込みのお陰で、融雪や滑走荒れは殆んど見られません。
特に大当たりは①セントラル.②スカイライン③.リーゼンてな個人的感想でした。
と、こんな感じの遠征二日目。
翌日ラス日のゲレンデは「五竜&47」、三日間の〆となりまする。
つづく。