●「ワールドカップSL」苗場観戦記.その1
えー、「FISアルペンワールドカップ」ジャパンシリーズin苗場。
大会二日目となる日曜日は、スラローム第8戦が行われました。
私めも当日早朝に「ナエバ入り」、待ちに待ったSL観戦で御座います。
しかしスキー場到着時、6時半時点での天候は「最悪」。
雨は予報通りのザーザー降り、しかも夜半からずーっと降り続いてる様子。
気温は0℃前後の生温さで、バーンの冷え込み/硬化は全く期待出来ません。
正直云ってゲレンデ到着時に、即「cancelled」を覚悟した程。
「レース中止になったら、選手のサイン会でもやってくれないかな~」
とか、本気で考えだす始末でした。
しかしそんな心配も杞憂に終わり、何とかレースは開催。
トップレーサーの滑りを間近で観て、「スキーのスゴさ」を改めてを体感出来ました。
と云う訳での「ホワイトサーカスin苗場」、観戦記になりまする。
【写真上】6:25、第3ゲレンデ一写。
降り止む気配の無い雨の中、必死のコース整備中。
こうしている間にも、多くのスタッフが続々とゲレンデに向かわれて行きました。
大会運営関係者の皆様、本当に御尽力感謝です。
【写真上】7:10、ポールセットが行われ始めました。
雨はやや小降りになったものの、「ザーザー」と「しとしと」の中間位。
運営本部からの開催可否インフォメーションは無く、ヤキモキした時間が続きます。
其処でゲレンデをうろうろ徘徊、近くに居たカナダチームの会話を盗み聞きしていると「今日、レースやるってよ」みたいな感じです。
如何やらキャンセルにはならないみたく、良かった♪。
【写真上】2ゲレのトレーニングバーンもポールセット。
ボチボチと選手の姿も見えて参りました。
そんな訳で暫くの間、6高前で「出待ちタイム」。
トレーニングランに向かう選手を、間近で見られる絶好の機会です。
【写真上】最初にやって来たのはコロシロフ。
他の選手に先んじて、真っ先にトレーニングを開始していたのは彼。
「ポディウムでの立ち振る舞い」に「インタビューコメント」、そしてこんな所処にも真面目な性格が窺えるのでした。
【写真上】第2シードも崖っぷち、ヘルブスト。
ベニー.マットが引退した今、オーストリア技術系で唯一の「大ベテラン」選手。
彼を見て思い出すのは矢張り「2006./志賀高原(2nd)」、カレパランターと同タイムでの優勝です。
【写真上】ヘンリクかっ、と思いきやソルバーグ(失礼…)。
「アタックバイキング」技術系のツートップ、若手ながらすっかり第1シードに定着。
今日も例のストックワークが見モノです。
【写真上】続いドイツチーム、シュテーレ。
ルイッツ.ストラッサーら若手に負けじと頑張る、ドイツの中堅処。
今季は好調、コツコツ地味~にポイント獲ってます。
【写真上】両親所縁の地で逆襲の狼煙を上げるか、ノイロイター。
「フェリックース!!!」と声を掛けたら、右手で大きくガッツポーズしてくれました♡。
トレーニング中でも柔らかい笑顔、評判通りの好漢&新日派っぽく。
【写真上】昨日のGSでまたしても…、のドッファー。
リフト横でイタリー/ノルウェーのスタッフと何か話し込んでいました。
それにしても「鼻高っ」「大きいっ」。
【写真上】もっと大きい選手が来たと思ったら、矢張りゼンハウゼン。
遠くからでも解るそのデカさ、流石2メートル。
しかしメットとゴーグルだけ見ると、まるでUSAチームですね。
【写真上】今シーズン、意外とポイント獲れてないルカ.エルニ。
ユーリと共にヤングスイスを牽引する、若手のツートップ。
しかし今季は折れたポールや惜しい片ハンと不運続き、2本目にツイてません。
【写真上】今度はフランス勢、ムハット-ジャンデ。
ルックスが特徴的なので、一発で解りますね。
今季はSLがいまイチ、最近すっかりと「16番スタート」に定着しちゃってます。
【写真上】昨日GSの覇者、パントゥロー。
コンビ以外で優勝したのは、昨季クラニスカ.ゴラ以来一年振り。
つーか、表彰台もそれから御無沙汰していました。
「スヴィンダール離脱」「リゲティ不調」の中、HEADチームを牽引するのも彼の仕事。
【写真上】今季どーも調子の上がらないグランジェ。
もう直ぐ世界選手権のポイントも失効、第1シード維持ピンチです。
整った顔立ちに伊達男っぽい浅髭、ダンディなルックスですね~。
それにしても一昨季からのフランスチームウェア、「COLMAR」に「ライトブルー」って一昔前のイタリアみたく。
【写真上】やって来ました、「FABLICE」のウェアに「HART」の板。
そう、日本アルペンファンの期待を一身に担う…、
【写真上】湯浅直樹。
「ユアサー!」「湯浅さーん!!」「頑張れー!!!」「頼むぞー!!!!」
6高付近で選手を見遣る方々の声援も、一際大きくなりました。
しかし今日のコンディションで35番ビヴは、正直云って辛い…。
とか云ってるうち時計を見ると「7:50」。
ボチボチ3高も営業スタート時刻なので、2ゲレに戻る事と致しました。
【写真上】昨夏来日してくれたリゼルー。
すれ違い様「ジュリアーン」と声掛けすると、手を振って応えてくれました♡。
大怪我からカムバックした彼も、既に今季限りの引退を表明しています。
個人的には彼の滑りに肖って、一時期「ディナスター」を履いた事もありました。
【写真上】おぉっ、マルセル.ヒルシャー!。
3高に向かう途中、最後にすれ違ったのが「絶対王者」。
もっとゴツいかと思っていたらリゼルーと同じ位、意外と小柄なんですね。
「ライファイゼンバンク」のヘッドロコと「ヒルシャーモデル」のアトミック、そして遠目からも漂う「圧倒的なオーラ」、やっぱりカックイイ。
この後は2ゲレと大斜面~ダウンヒルを回してのスキータイム。
9時半にコース上部の観戦エリアに向かいました。
【写真上】スタートゲート。
入りの短い中斜面から、小さいウェーヴを越え緩斜面へ。
【写真上】ウェーブから緩斜面を経てフィニッシュ。
全長距離:615m/最大斜度:20.5度/平均斜度:18度
スタート標高:1125m/フィニッシュ標高:925m
とコース構成はこんな感じ、前日のGSより更に真っ平の低難度バーン。
所々にヤらしい起伏が盛ってありますが、まぁベースが「3ゲレ」。
セメントバーンである事を除けば、一般スキーヤーでも普通に滑れるコースです。
そしてレーススタート15分前、幸いな事に雨は上がり薄日も覗いて参りました。
余り陽射しが出てくると融雪進行の恐れもありますが、まぁ大丈夫っぽい様子。
と、こんな感じの「ワールドカップ観戦記」その1。
後篇に続きます。