●2015/16. 三十三滑目「五竜&47」
えー、先週「第七次白馬遠征」の滑走リポ.その4。
最終日(3/10)のゲレンデは二日続けての「五竜&47」。
前日は朝から夜まで降り止まぬ降雪、バーンコンディション良化とプチパウダーに期待を抱いてゲレンデイン致しました。
そんな訳での四日日、滑走記になりまする。
・3月10日(木) 五竜&47
気温:0~-7℃
天候:午前/曇り.濃ガス 午後/曇り一時薄晴れ のち小雪
雪質:新雪2㎝ ゲレンデ上部はリセット入る
【写真上】7:20、とおみゲレンデ到着。
早朝からスノーマシンフル稼働、ガンガン雪を降らせています。
直近だと珍しい、二日続けての放射冷却による早朝冷え込み。
雪不足に苦しむ中でのこんな「人工降雪日和」、逃す訳にはいきませんよね。
【写真上】7:55、一服しつつスカイフォー待機。
「7:20 テレキャビン先乗り ポールとブーツバックをデポ」
「7:25 エスカルで朝食.ストレッチ、一服」
「8:00 とおみゲレンデでアップ滑2本」
「8:12 テレキャビンに戻る」
「8:15 テレキャビン営業スタート、山頂へ」
判で押した様に、何時もと変わらぬルーティーン。
【写真上】8:25、今日も元気に朝イチグランプリ。
「営業連絡、73番スタートです」。
スタート直後はガスも薄くまずまずの視野、この天候が持つ事を祈るのみ。
【写真上】朝イチグランプリ、2ペア1本目。
圧し掛かる様な薄暗い曇天の下、人影の無い幅広バーンは寥寥とした雰囲気。
「シ…ン」とした無音の世界に、索道の稼働音だけが低く響いていました。
【写真上】朝イチグランプリ、2本目。
モーニンググランプリは、前日の降雪で見事にコンディション復活。
やや硬めながらもグリップの利く圧雪下地に、約2㎝のファンデーションパウダー。
シーズンピーク時の「官能的グランプリ」には及ばないものの、リセット率70%てなバーンコンディションです。
1stランから高速ロングで飛ばせるグランプリも久し振りでした。
【写真上】朝イチグランプリ、3本目。
しかしクリアな視界は20分と持たず、次第にガスが濃くなって参りました。
グランプリの「ホワイトアウト」発生タイムは、大体に於いて8:40~9:30の1時間弱。
この「魔の時間帯」を凌げれば、高い確率でその日の視野コンディションは約束されるのですが…。
【写真上】9:10、朝イチグランプリ、6本目。
濃靄は急速に四囲を覆い尽くし可視範囲は10m以下、もう駄目です…。
結局40分×6本でのモーニンググランプリ撤収、視界を求めて47へ移りました。
時期を考えればベストに近い雪質だっただけに、尚更恨めしい…。
【写真上】9:20、47ルート1。
「おいおい、こっちも加代…」。
ガスには強い筈の47も濃靄状態、まぁグランプリに較べりゃマシですが…。
ルート1の上部1/3は視野が狭く、手探りの安全滑を余儀無くされました。
【写真上】ルート1、ミドル部。
ラインC分岐以降のR1はガスも無く視界良好。
「こりゃ暫くゴンドラメインで回した方が良さそうだな…」。
そんな訳でこの日のメインバーンも、ルート1のボトムセクションとなりました。
【写真上】ルート1.ボトム。
「一定斜度以上の中急斜面」「かったるい廊下無し」「ガリガリのアイスバーン」「メリハリの利いたコース構成」、と兎に角面白いこのセクション。
ウェーブ.ヘアピンに片斜面も点在し、SL的な滑りが楽しめます。
【写真上】ルート1.ボトム。
10時半を過ぎるとガスも次第に薄まり始めますが、同時に気温も急激低下。
ハイシーズンなら何て事無い-6℃程度の冷え込みも、「好天のぽかぽかスキー」に慣れ切っている身体にはエラく堪えます。
コース上部の視界不良も相俟って、2~3本滑ってはボトムに下りてゴンドラ乗車。
リフト接続的には非効率なローテーションとなりました。
【写真上】11:20、ルート1トップ。
バーンはアイシーな下地ノイズもありましたが、前日の降雪が効いておりグリップ/雪面コンタクト共にまずまずのコンディション。
視界さえ確保されれば問題無いレベルでした。
【写真上】ラインCにて。
この日も良く止まるラインC、その際にリフト横の霧氷を一写
梢に着氷した雪はまるでトライコーム、白銀の茎毛を纏っているかの様です。
【写真上】11:40、47パークにて一写。
「おっ、東南方面から青空が広がりだしてる♪」。
こりゃアルプス平方面も晴れるかも、一寸テンションが上がって参りました。
【写真上】5分後、ラインCにて。
高曇りとなった空からは陽光も射し始め、やおら天候好転。
こりゃ「アフタヌーングランプリ」は、グッドコンディションが楽しめそう♪。
この後は五竜山頂方面の空模様を確認しつつのラインC回し。
アルプス平のガスが引いたのを確認し、ラインEでグランプリへ戻りました。
【写真上】12:25、ラインE乗車。
おっ、唐松岳が山容を見せはじめています。
【写真上】同、五龍岳。
朝の時点では全く期待していなかった二峰の展望、こー云う際のラインEは絶好の撮影スポットです。
チト寒さが堪えるものの、乗車中飽きる事がありませんでした。
【写真上】ズームにて、霧氷越しに望む武田菱。
「Precipitous」且つ「Elegant」な頂貌、何時もながらカックイイ。
【写真上.下】ラインE沿いは、左右一面の霧氷群。
此処数週間、めっきりと降雪量の減ってしまった白馬エリア。
こんな満開の六花風景、今シーズンあと何回見られるんでしょう…。
【写真上】12:45、戻ってきましたグランプリ。
ナチュラルな滑走荒れはありますが、概ねフラットな雪面状態を維持。
雪面タッチもソフトなコンタクト感を残しており、時間帯を考えれば上々のバーンコンディションです。
そんな訳で「朝イチの敵を昼イチで」、大回りタイムスタート。
【写真上】昼食時と云う事もあり、ゲストは数える程。
ターンサイズはフリー、ギュインギュインとかっ飛ばせたグランプリタイム。
流石に14時を回ると「モサッ」とした荒れが目立ち始め、エッジも引っ掛かり気味になって参ります。
のんびり運行の3ペア回しで体力も余力残し、も一回47へ向かう事と致しました。
【写真上】14:10、一日を通してガランガランのルート1。
この二日間、驚くほど人の少ない五竜&47。
悪天予報のミッドウィークと云う事もあるのでしょうが、それにしても少な過ぎます。
若しかしたら「テレキャビン火災事故」の影響で、宿泊予約が他のエリアに流れてしまってるのかも知れません。
【写真上】15:10、ラス1時間はグランプリ回しで〆。
15時を過ぎると高曇りの空は再び曇天へと変わり、チラホラ雪も舞って参りました。
尤も視界に支障を来す程では無く、滑走そのものには問題ありません。
しかしこの日は遠征最終日、電車の都合で16時の板仕舞い。
「あーぁ、もーちょい回したかったな」と、後ろ髪引かれつつの撤収となりました。
と、こんな感じの「第七次白馬遠征」最終日.滑走記。
次の白馬遠征は来週か再来週を予定しています。
おしまい。