●2015/16. 三十八滑目「ハンタマ」
えー、昨日は今月3度目の「2016/17.ニューモデルスキ―試乗会」。
2シーズン振りとなる「ハンターマウンテン塩原」に行って参りました。
前回の車山2DAYsで目当ての機種は殆ど乗っており、乗り損なった3台と再確認したい3~4台だけテスト出来りゃイイや、てな「お気楽エントリー」。
そんな訳で、以下恒例の滑走記になりまする。
3月26日(土) ハンターマウンテン塩原
気温:+1~-2℃
天候:晴れのち曇り
雪質:新雪無し 人工雪ベースの良く締まった硬雪、荒れ少なし。
【写真上】9:30、那須塩原駅からシャトルバスにてゲレンデ到着。
此処10年、何故か「2年に一度」の等間頻度で訪れてるハンタマ。
つー事は、来シーズンは来ない事になりますね。
【写真上】取敢えずはゴンドラ乗ります。
バーン状況の確認がてら、上から下まで軽く1本。
そのままセンターハウス前の試乗会ブースへ向かう筈でしたが…。
【写真上】これが予想以上に良好なコンディション。
人工降雪機ベースの「カチッ」とアイシーな下地にフラットなバーン、融雪やザラメ化も見られず硬いタッチを維持しています。
時期を考えればベストに近い状況、これは「滑り込まないと損なコンディション」。
そんな訳で、マディソン/ウォールを1時間程回してから試乗会に向かいました。
【写真上】トップオブハンターより、パノラマ一写。
正面にはなだらかな中低山群、空の広い開放的な見晴らしが広がっていました。
ハンタマの山景フォトは、後日別項にてアップ致します。
【写真上】11:00、スキーテスト開始。
この日の試乗会、主催は「パワーズ小山店」さん。
4月の丸沼には何度か参加してますが、ハンタマでのエントリーは今回が初めて。
【写真上】試乗台数は想像以上の充実振り。
丸沼の「プチ試乗会」レベルを想像していたら、これが嬉しい誤算。
ハンタマの試乗会は丸沼とは比べられない程の試乗イベント規模です。
スタッフの方に伺うと、パワーズさんが一番力を入れ ておられるのが此処ハンタマでの試乗会との事。
競技板がやや少ないのを除けば、充分満足出来るラインナップでした。
以後、15時半まではテストスキー専念です。
【写真上】試乗バーンその1、マディソン.アベニュー。
ゴンドラからマディソンを経て、そのまま3ペアへ。
ざっくりとした乗り味や安定感、足元の操作性などのフィーリング確認。
【写真上】試乗バーンその2、ウォール.ストリート。
ココでは前半/小回り、後半/荷重ポイント確認のテスト。
【写真上】ウォール.ストリートは13時からクローズ。
検定バーン使用で2時間程閉鎖、その間は代わりにマディソン使ってました。
【写真上】試乗バーンその3、ニューマディソン。
混み具合を見計らって、横幅取ったロング~ミドルのテスト。
【写真上】試乗バーンその4、パークアベニュー。
ニューマディソンからコリドールを挟んで中斜~緩斜。
中低速で板なりに走らせて、適正R弧と切り替えのスムーズさをチェック。
と、ゴンドラ上がって「マディソンを1本」「ウォールストリートを2本」。
そのまま「ニューマディソン~パークアベニュー~試乗会ブースに戻る」、と云ったテストコースです。
このローテーションで丁度25分、コレを9回繰り返してると…
【写真上】15:30、@云う間に試乗会終了。
混雑や板待ちの時間は殆ど無く、予定機種のテストはほぼ完了。
こー云う中小規模スキー場での試乗会は、参加者が少なく狙い目です。
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で、以下の3本は例に由っての先行プチインプレ。
ちゃんとした試乗インプレッションは後日改めてアップ致します。
・OGASAKA/TC-SH(165㎝)
毎年人気の「Technical Competition - 小回り」。
オガ独特の「しっとりとしたフィーリング」「キレーに弧を描く」イメージはそのままに、肉汁たっぷりの重厚感を加味した乗り味。
そしてハイエンドモデルとしては恐るべし扱い易さ、2級レベルのユーザーにも「オレでも乗りこなせるんじゃないかな」と云うコマッタ誤認識すら生んでくれます。
まぁその勘違いも「乗り手が守備範囲とする難度のバーン」迄、ですけどね。
・ATOMIC/REDSTER MX(165㎝)
「レッドスター」で「MX」で「サンドイッチ」で「非D2構造」と、イマイチブランド内での立ち位置が曖昧な板。
けど個人的にはSXよりこっちの方が好みでした。
D2ブルスタ系オートマ縛りが無く能動的な取り回しが可能で、縦に踏み込むとラディウス以上に走ってくれます。
但しスキーウエイトの割りに、メタルの板張り感はセカンドSL機並み。
あとトップが長いので、ターン前半に板任せな方は止めといた方が良いです。
・SALOMON/X-MAX X12(165㎝&170㎝)
コイツの購入を考えてる方は、必ず2サイズ試すべし。
170㎝でも165㎝に劣らない「シュパシュパ」とした小回り、逆に165㎝でも170㎝に比肩する「シュイーン」としたミドルの伸び。
どっちも甲乙付け難く、チョイスするのは個人の好みで良いかと。
軽量機が故の弱点は持ち合わせていますが、それを相殺してお釣りの来る取り回しの良さと万能性。
あ、それから昨季に較べると、ちょっとだけ強くなったイメージです。
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【写真上】試乗会を終えると、残り1時間はフリータイム。
この日のハンタマは天気/バーン/混雑具合、何れも予想以上の好コンディション。
午前中は晴れていた天候も、午後から曇りベースとなり気温は冷化。
バーンコンディションは上掲通り、硬めフラットを維持しザクザク化もありません。
そして何より、「土曜日のハンタマとは思えない空き具合♪」。
覚悟していたゴンドラ/リフト待ちは殆ど無く、何だか拍子抜けする位のスムーズさ。
コースの滑走ラインも自由に取れ、満足度の高い試乗会となりました。
【写真上】16:10、ブロードウェーコースにて一写。
シャトルバスの時間があるので、ちょい早めの撤収。
降雪量こそ少ないものの、地理的な低温気候と人工降雪機を利してのゲレンデ整備には定評のあるハンタマ塩原。
スノーマシンの所有数は「ファン/15台」「ガン/115台」の計130台と国内屈指。
昨日はその有難さを改めて感じたアクティビティとなりました。
そー云えば過去何度か3月に訪れた事がありますが、どーしょーも無い「ザブザブ雪」に当った記憶は無かったです。
「バーンは硬くフラット」「索道/コースのレイアウトは効率的」「上部の中斜面は各コースともまぁまぁ面白い」と、中規模ゲレンデとしてはスペックの整ったハンタマさん。
但し泣き所はゲレンデの下半分が単調な緩斜面のみで、どーにも使えない事。
ボトム部にしっかりしたコースが1本あれば、更に良いスキー場なんですけどね。
【写真上】16:25、帰途前にセンターハウス周りをうろちょろ。
施設外観は以前と大して変わらない風景。
【写真上】が…、
【写真上】全面リニューアルですっかりと別世界…。
2年振りのハンタマ、センターハウスは内装もレイアウトも大幅変更。
ショッピングモールみたく、オサレに生まれ変わっておりました。
【写真上】同、リフト券売り場。
まるで美術館やイベントホールのチケットセンターみたいです。
「GALA」「川場」と並ぶ、コンビニエンスゲレンデ嚆矢的存在のハンタマさん。
クリーンでスマート、且つ動線配置を考えた施設刷新は流石です。
こー云った設備投資は若いゲストやファミリー客層にとっては特に大切、スキー場のイメージは良くなるし当然次のリピートにも繋がります。
まぁソコソコ儲かってるハンタマさんだから出来る、とも云えますけどね。
と、こんな感じのハンターマウンテン試乗会滑走記でした。
おしまい。