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2016.03.11

●2015/16. 三十滑目「鹿島槍」

えー、今週の「第七次白馬遠征」、滑走記その1。
初日のゲレンデは、初めての来訪となる「鹿島槍」。
主戦場ツートップ「八方」「五竜&47」のヘビーローテーションから、ちょい宗旨替えしてのスキー場チョイスで御座います。

まぁ今回の遠征は久し振りの三泊四日。
「サブテーマ」てな訳ではありませんが、滞在の半分は何時もと違ったゲレンデに出向いてみようかと。
そんな訳で今季節目の「30滑目」、お初ゲレンデ滑走記になりまする。

・3月4日(木) 鹿島槍スキー場
気温:+3~+10℃ 
天候:曇り時々薄晴れ
雪質:新雪無し 水気を含んだ軟雪

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【写真上】7:30、中央ゲレンデ前にて一写。
この日の大町.白馬地方の天候は、何処のウェザーサイトを見ても「雨」「雨」「雨」。
特に午前中は約5㎜の本降り予報、雨中滑走に腹を括っての遠征初日でした。

所処が早朝現地入りすると、雨は夜半に上がった様子。
厚雲の隙間からは僅かですが爺ヶ岳の雄姿も覗けるではありませんか。
爺の頂こそ直ぐに隠れてしまったものの、如何やら「濡れ鼠」の事態は避けられそう。
期待していなかった天候良化を前に、やおらテンションも上がって参りました。

3
【写真上】8:30、「今日も元気に滑走開始♪」アクティビティスタート。
2Pより左手を見遣ると、大町と北安曇の底は濃靄の中に沈んでいました。
3月とは思えぬ生暖かい気温と湿潤な大気、そして棚引く春霞。
雪国の朝もすっかりと春先の景趣です。

2
【写真上】8:05、雪はこんな感じ。
ゲレンデは前夜の雨を「たっぷり」と含んた、スーパーウェットなシャバ雪。
早朝から既に気温3℃オーバーですから、放射冷却もへったくれもありません。

尤も下手に湿雪が降ったりするより、雨中雨後の方が板の走りは良好。
コース荒れも思ったより進行せず、直近の天候を考えれば許容範囲のバーンコンディションでした。

4
【写真上】記念すべき鹿島槍「1st RUN」はココ。
同スキー場の看板コース、一本ブナダウンヒル。
コーススペックは距離/1.3m(実測)、斜度/Max26度.Av15度。

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【写真上】一本ブナダウンヒルコース、ミドル部
コレが予想以上に面白いコース。
イメージ的には47のルート1下部を少し易しくした感じでしょうか。

入りの中斜面から急斜を経て、中斜~急斜~緩斜面と続くロングコース。
手を焼く様な難パートが無い代わりに、かっ怠いコリドールも無し、ヘアピンとウェーブも一発づつあり、とメリハリの利いた構成となっています。
コース幅が狭めなのも却って実速以上のスピード感が楽しめました。
只、中綱エリアに下りてのラスト緩斜面は、スピード繋げるのにエラく疲れます…。

一本ブナを2本回した後は、9時より営業スタートの1Qへと向かいました。

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【写真上】9:00、1Q運行開始。
2Pに続いてこっちも一番乗り♪。
取敢えずグランドビューA.B.Cと一通り滑ってみる事に。

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【写真上】遠見グランドビュー.A(中盤部)。
クワッドを右に交差し、リフト乗り場の左側に回り込むコース。
序盤から中盤はだら~っとした緩斜面、ラスト1/3がやや右下がりの中斜。
(距離/1.05㎞(実測) 斜度/Max28度.Av16度)
初心者レベルでも充分に滑れる中級者コース、と云った感でした。

7
【写真上】遠見グランドビューC(後半部)。
ビューAとは逆にリフト乗り場の右側に至るコース。
序.中盤は緩斜面から廊下、軽く折れるとソコソコの中斜面~ラスト緩斜面。
幅広バーンと云う事もあり、ミドル~ロングで目一杯飛ばせるコースです。
(距離/1.1㎞(実測) 斜度/Max28度.Av16度)

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【写真上】遠見グランドビューB。
ビューCの一枚バーンパートを途中から右に入り、樹林間を抜けるコース。
(距離/1.1㎞(実測) 斜度/Max28度.Av16度)
頃合いな斜度に加えCの後半緩斜部をショートカット出来るので、ショート回しの際に良く使いました。

と、グランドビューA.B.Cのコーススペックは基本的にほぼ同一。
A.Cが共にワイドバーン、BはCの派生コースと云った位置取りとなっています。
前~中盤が緩斜面で後半にメインバーンが来る構成、正直上半分はたらぁ~っと「流す」てなレベルのコース。
但し実際にはビューB.Cの方が斜度感が強く滑り応えも有り、ビューAは殆ど使いませんでした。

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【写真上】9:45、黒沢ゲレンデトップにて。
上空を覆っていた厚雲が次第に切れ、鹿島槍「看板」の二峰が頂を覗かせました。
何せこの空模様、「このタイミングを逃すと、もう次は無いかも知れないっ」。
そんな訳で滑を止め、急ぎ撮影タイムです。

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【写真上】爺ヶ岳.近景。
柔らかな稜線に三頂が特徴的な大町の名峰、右に北峰、左に中央峰。
最高峰の南峰は中央峰の奥に隠れていまい、双耳っぽく見えてしまいました。
若しかして、ピーカンだったら南峰も望めるのかもね。

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【写真上】鹿島槍。
秀麗にて荘厳な双耳峰を誇る、白馬連峰.南パートの盟主。
しかし吊尾根より上部の厚雲は引く事が無く、2つのピークは望めず終いでした。
まぁ雨予報だったので山景ビューは全く期待しておらず、これでも充分「得した」って感じです。

Img_4087
【写真上】横メで一写。
ゲレンデ左右から重なるV字状の尾根筋、その空間を埋め尽くす様な二峰の山容。
曇り空でこの重厚さなのですから、青空に恵まれればもっと圧倒される眺望だった事でしょう。
嗚呼、写真なんかでは「ぜ~んぜん」伝わらない雄大です。

しかし「爺」「鹿島槍」揃い踏みの見晴らしもほんの1時間程度。
程無くすると山頂部は再び雲隠れ、山腹しか望めなくなってしまいました。

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【写真上】10:20、6Qにて。
空の「てっ辺」だけでしたが、青空の広がる「スキー日和」的好天に。
もう雨の心配も無さそうです。

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【写真上】同.6Qより見返り一写。
眼下には仁科三湖の末っ子.中綱池と中綱民宿街。
正面権現山の北山麓には、前日(3/6)にて今季の営業を終えたヤナバスキー場。

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【写真上】10:35、コース5-A.トップにて。
濃靄に覆われていた山麓部も次第にクリアな見晴らしに。
ガスの切れ間より中綱池が水面を現して参りました。

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【写真上】15分後。
見るからに透明度の高そうな中綱池。
ディープブルーよりも「更に深い」濃紺の池面が、美しく澄み渡っていました。

因みに5-Aもソコソコ楽しめる中級者向けコース。
(距離/0.98㎞(実測) 斜度/Max28度.Av19度)
広めのトップ部から次第に先細りとなっていくバーン構成、中斜面主体で軽いヘアピンや片斜パートもあります。
そして何よりアクセスリフトの5Pが「結構速くて使える」。
固定循環式としては高速の部類でペアに有り勝ちな遅行ストレスが無く、時間対効果の良いリフトでした。

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【写真上】左に飯縄山、右に虫倉山。
飯綱連峰の北西山麓には戸隠スキー場、結局今季は滑らず終いとなりそうです。

因みに「いいづなやま」の漢字表記ですが一頂単体を示す際は「飯縄山」、霊仙寺山や瑪瑙山等の支峰を含めて指す際には「飯綱山」。
従い上記文中の綴はコレで良いのです。

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【写真上】月夜棚スーパーダウンヒルコース(滑走不可)。
一本ブナダウンヒルと並列する、同スキー場の最難コース。
しかし急斜面が故の雪付きの悪さから、「一番最後にオープン」して「一番最初にクローズ」するコース。
まぁこんな状況ですから、どーしよーも無いですね。

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【写真上】コース5-BとC(滑走可)。
5-B(右)は見たまんま…、つーかそれ以上の地表露出で最早「無法地帯」。
5-C(左)もコブ溝に地雷が散見、キケンな香りがプンプン致します。
遠征初日にソールやっちゃうのも嫌なので、この2コースはスルー致しました。

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【写真上】10Pは既に運行停止。
コース10も積雪不足の為にクローズ。
結局、今回の鹿島槍ではコブ遊び出来るコースがありませんでした。

と、3/7(月)時点での鹿島槍ゲレンデ状況。
この翌々日以降(3/9~10)に纏まった降雪があったので、他少コース状況は良化しているかも知れません。
まぁ「月夜棚ダウンヒル」と「コース10」は、今シーズン終了のままでしょうけどね。

と、こんな風にゲレンデ内を一通りクルージング。
「使うコース」「使わないコース」を選別の後は、下記3コースをひたすら回します。

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【写真上】一本ブナダウンヒル。
脳内で大まかにポールセット、SL的にギュンギュン攻めます。

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【写真上】コース5-A
ワイドから縦のミドル、苦手な左外足ターンの自主トレ。

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【写真上】ビューB&C。
ターンサイズはフリー、但しフルカービングでダイレクトな切り替え。
能天気にかっ飛ばします。

大体3~5本置きにこの3コースをぐるぐる移動。
全般的に「ややユル~ほどほど」の難度なので滑走疲労も全くありません。
写真の様にゲレンデ全域で汚雪化が目立ちましたがグサグサ感は許容範囲、雨のお陰でブレーキ雪にもならずに済みました。

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【写真上】おまけ①、サンアルピナの名残。
2009年より休眠(死亡?)状態となってしまってる青木湖スキー場との連絡リフト。
並列に三つ並んでたスキー場の真ん中がクローズしちゃったものですから、両サイドのスキー場は行き来を寸断され単一ゲレンデ状態に逆戻り。
スキー場の「ウリ」だった三位一体のスケール感は失われてしまいました。

尤も鹿島槍さんは「SUNALPINA」から「HAKUBA VALLEY」へとイメージ属性をシフトチェンジ。
白馬バレーの肩書を全面に押し出した広報戦略を取っておられます。
規模的に痛手を被ってるのは、矢張り「さのさか」さんの方でしょうかね。

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【写真上】おまけ②、鹿島槍スキー場俯瞰図。
セントラルプラザ1130を中心にボウル状となっているゲレンデ構成。
どのコースを滑っても、ベースに戻ってくるので迷子の心配はありません。
リフトのレイアウトもクワッド(1Q)と高速ペア(5P).ペア(2P)を軸に上手く纏められており、その他のリフトは1Qの補完的な役割。
あとはボウルの上に伸びるのが10P、下に伸びるのが6Qと云う形になっています。

亦、ゲストの住み分けもしっかりしているので適正なコースを選び易い。
初心者の方は黒沢ゲレンデ/鹿島ゲレンデ/丸山ゲレンデ。
少し滑れる様になってきたらビューA、更にもうちょい滑れたらビューC。
中~上級者はビューB.C、一本ブナ、5-A。
パウダー喰い/コブ好きなら5-B.C、コース10てな具合でしょうか。

一部の中.上級者向けゲレンデを除き、基本的にはワイドなバーン構成。
緩斜面主体のエリアも多く、個人的には初~中級者のボーダーさんに良いゲレンデだと思いました。

逆に弱点としては以下の6つ。
①立地的.標高的に暖冬に弱い。
②ボウル部の底、中心エリアの移動は結構歩く。
③難度的に初級者は全く手が届かない、中綱ゲレンデへのアクセス。
④上級者がガッツリ滑るには物足りないコース難度。
⑤オサレなレジャー感とは無縁の、地味~な雰囲気
⑥近隣の横綱級ゲレンデと比較すると、如何しても見劣りするスペック。

てな具合の「お初」鹿島槍.感想、でした。

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【写真上】おまけ③、ビビットオランチョのシャトルバス。
鹿島槍の営業時間はやや短く8:30~16:30。
「セントラルプラザ1130」内にあるハイランドスパでひとっ風呂浴びたら、丁度のタイミングでシャトルバスの時刻です。
大町に着くと夕飯&デリシアで買い物の後、大糸線で宿に向かいました。

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【写真上】ラス一枚は勿論コレ。
鹿島槍ヶ岳.北峰の山頂付近。
やっぱり「鹿島槍」来たら「鹿島槍」で〆ないとね。

とこんな感じの「第七次白馬遠征」、初日でした。
つづく。

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