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2016.03.24

●「FISアルペンワールドカップ」ファイナル

えー、「速報」と云うには遅過ぎるエントリーになりますが…。
2015/16シーズンの「FISアルペンワールドカップ」も愈々最終戦。
今季のスキーサーカス末尾を飾る「THE FINAL」が、サンモリッツで行われました。

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GS最終戦に待っていたのはドラマチックなフィナーレ。
ワールドカップのポディウムに立つ事過去10度のトーマス.ファナラが、「遂に」念願の初優勝を飾りました。

1本目4位(0.56差)と比較的プレッシャーも少なく「狙う」には絶好の好位置。
2本目ラップを叩き出し、後続3人の追撃を振り切っての嬉しい初戴冠です。
シーズンラストのレースに相応しい、感動的且つ白熱した結果でした。

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二位には苗場のGS優勝から完全覚醒した感のパントゥロー。
三位には同じく苗場で初表彰台に立ったフェイブルと、グレーワンピ初披露のフランス勢が「1.2.3フィニッシュ」。
トップシードに4人を占めるフランスチームの充実振りを示す表彰式です。

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そしてマッシミリアーノ.ブラルドーネがこのレースを最後に引退。
2本目ゴール後には家族の出迎える中、感動的フィニッシュ。
15位に入りきっちりポイントをゲット、ラストランに花を添えました。

1 14  FANARA Thomas  1:08.45 1:06.47 2:14.92   100
2 6  PINTURAULT Alexis  1:08.09 1:06.85 2:14.94 +0.02 80
3 4  FAIVRE Mathieu  1:07.89 1:07.17 2:15.06 +0.14 60
4 3  SCHOERGHOFER Philipp  1:08.74 1:06.94 2:15.68 +0.76 50
5 7  HIRSCHER Marcel  1:08.91 1:06.93 2:15.84 +0.92 45
6 22  SANDELL Marcus  1:08.86 1:06.99 2:15.85 +0.93 40
7 15  EISATH Florian  1:08.36 1:07.58 2:15.94 +1.02 36
8 5  MUFFAT-JEANDET Victor  1:09.07 1:07.00 2:16.07 +1.15 32
9 9  MURISIER Justin  1:09.11 1:07.03 2:16.14 +1.22 29
10 1  KRISTOFFERSEN Henrik  1:09.41 1:06.84 2:16.25 +1.33 26
11 26  KILDE Aleksander Aamodt  1:09.95 1:06.59 2:16.54 +1.62 24
12 23  CAVIEZEL Gino  1:09.42 1:07.15 2:16.57 +1.65 22
13 25  LEITINGER Roland  1:09.62 1:07.12 2:16.74 +1.82 20
14 16  JANSRUD Kjetil  1:09.42 1:07.46 2:16.88 +1.96 18
15 19  BLARDONE Massimiliano  1:09.70 1:07.29 2:16.99 +2.07 16

翌日に行われたSLは、こちらも小波乱の展開。
既に種目別優勝の確定しているクリストファーセンが低調な滑り。
表彰台は疎か15位以内にも入れず、まさかのノーポイントに終わります。
ヒルシャー、ノイロイターら実力派が1本目中位に止まる中、上位トップ3にはにはユーリ、シュオーツ、ソルバーグと若手が独占。
昨日のGSに続いての「新顔」初優勝を予感させる流れです。

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しかし表彰台の中央に立ったのは、何と3シーズン振り優勝のアンドレ.ミラー。
1本目0.25秒差の4位から、2本目セカンドラップでリーダーズボードへ。
残る上位3人は何れも届かず、マテリアルチェンジしてから初の優勝です。
そしてHEADチームにとっても、待望のスラローム優勝となりました。

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2位には大捲りのヒルシャー、3位にはソルバーグ、シュオーツは惜しくも4位。
1本目ラップのダニエル.ユーリはプレッシャーからかミスの目立つ滑り。
まさかの11位に沈み、地元の大声援に応える事は出来ませんでした。

1 5  MYHRER Andre  51.95 51.80 1:43.75   100
2 3  HIRSCHER Marcel  52.07 51.82 1:43.89 +0.14 80
3 12  FOSS-SOLEVAAG Sebastian  51.79 52.32 1:44.11 +0.36 60
4 13  SCHWARZ Marco  51.76 52.57 1:44.33 +0.58 50
4 15  LIZEROUX Julien  52.40 51.93 1:44.33 +0.58 50
6 24  FELLER Manuel  52.79 51.61 1:44.40 +0.65 40
7 19  MOELGG Manfred  52.24 52.20 1:44.44 +0.69 36
8 1  KHOROSHILOV Alexander  52.15 52.45 1:44.60 +0.85 32
9 10  THALER Patrick  52.89 51.86 1:44.75 +1.00 29
10 2  NEUREUTHER Felix  52.14 52.73 1:44.87 +1.12 26
11 11  YULE Daniel  51.75 53.22 1:44.97 +1.22 24
12 9  PINTURAULT Alexis  52.80 52.19 1:44.99 +1.24 22
13 14  HARGIN Mattias  52.98 52.17 1:45.15 +1.40 20
14 17  DIGRUBER Marc  52.31 52.87 1:45.18 +1.43 18
15 23  RYDING Dave  52.62 52.68 1:45.30 +1.55 16

尚、男子の総合/種目別タイトルは最終戦を前にして全て確定。
総合はヒルシャーが前人未到の5連覇を達成し、種目別GSも連覇。
一方SLでは無敵の強さを発揮した「超新星」クリストファーセンがヒルシャーの4連覇を阻み堂々の戴冠。
高速系ではDH/ペーター.フィル、SG/オーモット.キルデ、コンビはパントゥローが何れも初のクリスタルトロフィー獲得と云う結果となりました。

これで今季の「スキーサーカス」も全て終了、8ヶ月間のオフシーズンに入ります。
私めのスノーライフはもう暫く続きますが、一つ「冬の楽しみ」が減ってしまいました。
あーあ、サミシイなぁ…。

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