●2015/16. 三十九滑目「五竜&47」
えー、先日の「第九次白馬遠征」滑走後記エントリー。
今回は一泊二滑の短期遠征、ゲレンデチョイスは二日間共「五竜&47」です。
そして今回の遠征を以て、白馬エリアでの「滑走ファイナル」。
今シーズンは「白馬村共通シーズン券」の当選で、例年にも増して足繁く通った白馬エリアの各スキー場。
「学生時代の住み込み先」八方尾根と、「1998.長野イヤーの住み込み先」五竜&47をメインに、至福のワンシーズンを過ごさせて貰いました。
そんな訳で「惜別の滑走記」、四部作の一で御座います。
3月30日(水) 五竜&47
気温:+2~+9℃
天候:午前/晴れ 午後/曇りのち雨
雪質:シャバ雪、午前中で融雪.荒れ進行、午後ザクザク雪
【写真上】7:15、テレキャビン乗り場にて一写。
二週間振りに訪れた五竜、とおみゲレンデの融雪は想像以上に進行していました。
この調子だと、スカイフォーは四月二週目迄持たないでしょう…。
【写真上】7:30、スカイフォーにて一写。
この日は「第43回白馬五竜サロモンジュニアカップ」開催日。
とおみゲレンデはトレーニングバーン使用の為、既にリフト営業が始まっていました。
このイレギュラーな早朝営業、有難い事に一般ゲストもゲレンデ滑走可。
こう云う場合は選手専用なのがデフォなのに、嬉しいサービスです。
【写真上.下】インスペクション風景、二写。
ジュニアの大会としては歴史も古く、規模の大きいレース。
地元のちびっ子レーサー以外にも、各地からの遠征チームを多く目にしました。
と、大会の恩恵で何時もより30分早めの滑走スタート。
硫安でカチッと締まったバーンを6本回し、朝イチグランプリへと向かいました。
【写真上】8:25、朝イチグランプリ。
今日も元気に一番乗り♥。
テレキャビンからの合流地点には、スノーナビさんがお仕事スタンバイ中です。
この日は「二年連続.三回目」の掲載を果たし、御礼を兼ねて一写。
【写真上】グランプリは何時もながらの「完璧ピステン」。
この日で白馬は「5日連続」の春晴れ、「4日連続」の12℃超え。
しかしそんな高温続きとは思えないビューティフルバーン、メンテナンススタッフの御尽力と圧雪技術には只々感謝です。
しかしハイシーズン時に較べると、圧雪車2レーン分程痩せてきましたね。
【写真上】さーて、頂っきまーす♪。
「シャラシャラ」と緩めのザラメ雪も、ソフトでノイズの無い雪面コンタクト。
超フラットのピステバーンはスキーも良く走り、カービングを利かせての高速ロングが楽しめました。
但し至福の大回りタイムは、スタートから30分。
9時を過ぎると板走りが悪くなり、次第に引っ掛かりも目立ち始めて参りました。
…で私め、この日の10時頃に久し振りの「大クラッシュ」。
外足への重心移動が疎かな状態でインエッジを引っかけてしまい大横転、30m程吹っ飛んでしまいました。
「グランプリですっ転んだのなんて何時以来だろう」、とチト反省…。
【写真上】眼下には神城の田園風景。
まるで4月中旬の山麓景色、残雪のカケラも見当たりません。
【写真上】10:25、スタートから2時間経過。
滑走荒れと融雪で「モサモサ&ウェット」なナチュラルバーンコンディションに。
早めの角付けから両脚にしっかりウエイトを乗せ、縦にタメつつのロング回し。
しかし雪礫が顔にバシャバシャ当って痛い事痛い事。
フェイスマスク持ってくりゃ良かった…、と後悔しても「too late」でした。
【写真上】薄晴れの広い空、長閑な春スキー日和
「嗚呼、何て穏やかで幸せな時間…」。
聞こえてくるのは鈍い滑走音と索道の稼働音、そして小鳥の囀り。
グランプリを回すゲストは少なく、人の声は時折耳に入る程度でした。
【写真上.下】逆にパノラマコースの方は大賑い。
とおみゲレンデは融雪が進み、コースの1/4が地表露出状態。
その為に初心者やファミリーの皆様も、テレキャビンを使いアルプス平に集中。
パノラマとルート8をメインに回しておられる様子でした。
【写真上】10:35、47に移動。
即「ルート3詣」、さーてコブタイムスタート。
【写真上】ルート3、ミドル。
トップ~ミドルに掛けては程良い中斜面も、中盤の折れ以降一気に斜度の増すR3。
コース中央のラインはコブ溝も深く、ズラし主体の滑りとなってしまいました。
【写真上】ルート1。
「R3×2本」→「R1×1本」と、コブ/整地を交互に取るローテーション。
春スキー序盤のこの時期、ずーっとコブ入りしてたら身体がパンクしちゃいます。
【写真上】ルート1もまずまずのコンディション。
「モサモサ以上」「ザブザブ未満」と云った感じのバーン状況、ザラメは重層化しておらず下地もしっかり踏めました。
板の抜け/走りは悪いですが、ブレーキ雪にならなきゃ問題無し。
あと、SL板って意外と湿り系の悪雪には強いのです。
【写真上】この日の山景「一等賞」は唐松岳。
高い湿度と薄霞で、遠望パノラマは春らしい朧ろな眺望。
そんな中、近くの唐松岳と五龍岳だけがクリアに見晴らせました。
【写真上】ルート1ミドルより、白馬シャンツェと岩岳どんぐり村。
ジャンプ台は疎か、スカイウォーカー(連絡リフト)周辺にも残雪はありません。
岩岳スキー場は前々日(3/28)に今季営業を終了、雪の目立つサウスゲレンデも心無しか寂しく見えてしまいます。
こうして2時間半の47アクティビティ、13時前に五竜方面へ戻りました。
【写真上】12:50、ラインEより望む五龍岳。
ブルーグレーの花曇りに映える武田菱。
今季のポスターみたいな写真(ゴーグル武田菱)を取ろうとしましたが無駄でした…。
【写真上】アル3より、テクニカルコース。
午後のメインバーンは此処、コブ遊び第二弾開始です。
【写真上】13:20、ランチ取りに一回下ります。
ダイナミックコースより望む、白馬村北城~神城地域。
左手の樹林帯中央に流れるのが平川、その向こう側(北)が北城でこっち側(南)が神城です。
【写真上】14:20、コブ遊び再開。
オフィシャルでは「最大/28度」「平均/20度」となっているテクニカルコースですが、斜面自体がやや弓型形状となっており後半は緩やかなバーン構成。
距離も300m弱と短く、ルート3に較べたら全然楽チンです。
【写真上】アル3下のコブライン。
コブ…と云うより、単なる「溝」。
斜度が殆ど無いのでチャレンジする方も多く、増々エグれ具合進行。
バンク滑りが好きじゃない私めにとっては、斜度以上にやり難いバーンでした。
【写真上】15:20、テレキャビンにて。
15時頃よりポツポツと落ちてきた雨雫が、愈々本降り気配に。
「午後から☂」の予報通りですが、寧ろこの時間帯まで良く持ってくれた方。
で、良く考えてみるとこれが2015/16シーズン初の「雨中滑走」。
この日で今季39滑目、例年に較べると雨に当る回数が少ないシーズンです。
【写真上】15:40、雨中のグランプリは人影も疎ら。
「コブ疲労」の身体に荒れ放題の「グサグサ雪」、更に追い打ちで「濡れ鼠」。
流石にこの状態は辛く、私めも3本回して16:20に撤収です。
ハイシーズンならノータイムで滑り続けるのですが、まぁ春スキーならではのユルさと云った所処。
この後はとおみゲレンデ近く、昔の住み込み仕事先を訪問。
オリンピックイヤーの昔話に花を咲かせたのでした。
翌日につづく。