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2016.04.05

●2015/16. 四十一滑目「丸沼」

かみつけぬのくにの春は

まるぬま。
雪のおほしこと えならず。
薄らにあらで、いと高うのこりたるなどは、いとこそをかしけれ。

と、枕草子にも詠われている様に、上毛エリアの春スキーと云えば「丸沼」。
そんな訳で一昨日は「4月1滑目」のスノーライフ。
ニューモデルスキーの試乗会エントリーを兼ねて、丸沼高原へ行って参りました。

今季のニューモデル試乗会、当初はどっちかと云うと「摘み食い」程度の心算。
それが参加を重ねる毎に「あれも乗りたい」「これも試した」と、結局殆んどのラインナップをフル試乗&複数回試乗。
こんな事ならタナベスポーツさんの「戸隠」、アルペンデポさんの「アサマ2000」行っときゃ良かった、てな感じになってしまいました。

と云う訳で、以下例に由っての滑走記になりまする。

4月3日(日) 丸沼高原
気温:+5~+13℃ 
天候:晴れのち曇り

雪質:春のザク雪、融雪と荒れで重層ザラメ化進行

1
【写真上】10:00、ゲレンデ到着。
「あれ、思ったより空いてる?」。
例年四月のウィークエンド丸沼は「激混み」必至、それがこの程度の客入りとは…。
やっぱり記録的少雪の影響で、一般レジャーゲストの皆様はとっくに「滑り納め」済なんでしょうかね。

因みに今回は知人の車に同乗させて貰っての丸沼行脚。
出発が遅かった上にゲレンデから離れた駐車場にプール、レイトタイムのゲレンデインとなってしまいました…。

2
【写真上】ロープウェイ待ちの行列も「全~然ありません」。
此処近年、試乗会でこの時期に必ず訪れている丸沼。
土日のゴンドラ混雑は10~20分待ちがデフォだったのですが…。

ま、嬉しい誤算は幾らあっても良いもの、取敢えず山頂に向かいます。

4
【写真上】ゴンドラより、丸沼のランドマーク「武尊山」。
右より沖武尊.中ノ岳.家ノ串.剣ヶ峰.前武尊とピークを連ねる武尊山。

昨年12月以来、今季2度目の来訪となる丸沼。
しかし前回来た際、上部ゲレンデは積雪量不足の為にオールクローズ。
従いロープウェイ乗るのは今シーズン初めてなのでした。

5
【写真上】山頂にて、丸沼のフラッグシップ「日光白根山」。
白根山拝顔も今季初めて…、と思ってたら否々。
先々週、ハンタマから一寸だけ山姿見てました。

6
【写真上】同、白根山近景。
矢張り暖冬少雪の影響、例年に較べ可也少な目の冠雪量。
つーか、山膚は殆んど安山岩の黒褐色です。

8

7
【写真上.下】10:30、試乗会スタート。
毎年恒例、パワーズさんの丸沼試乗会。
規模としてはプチ試乗会レベルですが、参加者が少なくスキーの回転は大規模試乗会より速い位。
今回新たに試乗したのは1台のみ、既にテスト済機種の再確認試乗です。

9
【写真上】中央リフトにて、イエローコース一写。
この暖かさではスノーマシンも使えず、ゲレンデボトムは「半.芝生」状態。
それでも懸命の雪入れ作業のお陰で、リフトの左右には堆雪量.幅ともソコソコしっかりした滑走コースが維持されていました。

16
【写真上】春…と云うより夏に近い空の顔。
「平日並みなゲストの入り」と並んで、この日もう一つの嬉しい誤算「天候」。
この日の丸沼、天気予報では午前中/、午後/でした。
しかし御覧の様青空広がる春スキー日和、終日持ちそうな空模様です。

但し好天過ぎるのも考えモノ、陽射しが強過ぎて体感温度は15℃オーバー。
正午前後の1時間はミドラーすら脱ぎ捨て「アンダーウェア」で滑ってました。

10
【写真上】5ペアにて一写。
しらね~ローズトップは緩斜面でテストスキーにならず、ゴンドラ乗車は時間の無駄。
従い、中央リフトから第5.第7メインに回します。

Img_5573
【写真上】5ペアより左手、バイオレットコース。
グサグサとした湿重雪でしたが13時頃迄は下地を捉えられ、エッジグリップを利してのカービングも可能でした。
但しそれ以降はザラメが重層化、ザブザブとした雪砂浜コンディションに。

12
【写真上】5ペアより右手、ローズコースボトム。
地表露出でコース幅が狭い上、デモキャンプのグループがすーっと張り付き状態。
コブを数本試した以外、あんまり使いませんでした。

11
【写真上】5ペアより、右手から四朗岳~唐沢岳と続く稜線。
丸沼一番の人気コースが「この空き具合」。
幾らランチタイム時とは云え、日曜日とは思えないゲストの入りです。
結局、試乗会エントリー中は8割方バイオレット回ししていました。

13
【写真上】13:10、多少混雑の始まった5ペア。
それでも3~4分程の待ち時間、ピークタイムも精々1時間強でした。
例年のウィークエンドなら5~8分の行列覚悟なんですけどね。
因みに丸沼の主力索道は全て「ペアリフト」、その為に「相乗り」が進まず混雑原因の一つとなっています。

14
【写真上】5ペアの混雑時には第7リフトへ。
今や絶滅危惧種のシングルリフト。
此処は樹林帯に挟まれてるので乗車中は日蔭、嗚呼涼チィ。

15
【写真上】サブのテストバーン、ゴールドコース。
雪量は豊富ですが、ザクザクの上にユルユルの浅コブ。
殆どナチュラルバーン状態で、スキーテストには向いてませんでした。

21
【写真上】1回だけ3ペア乗車、見返り丸沼。
12月に来た際は3ペアも動いておらず、今季最初で最後のリフト乗車。
まぁ、丸沼の俯瞰写真撮る為に乗った様なものでして。

13時を過ぎた頃からは陽射しの照り付けも弱くなり、炎天地獄からも開放。
空には鉛雲が掛ってきましたが、この様子なら天気も最後迄持ちそうです。

17
【写真上】15:10、試乗会終了。
この日のテスト台数は8本、予定機種+3台のスキーを試す事が出来ました。
最終チェックしたかった「フィッシャー/カーヴブースター」と「ノルディカ/スピットEVO」が欠品だったのがチト痛かったかな。

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で、以下の3本は例に由っての先行プチインプレ。
ちゃんとした試乗インプレッションは後日改めてアップ致します。

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・OGASAKA/Keos KS-LS(165㎝)
この日のグサグサコンディションで一番「楽チン」だったのがコレ。
同じく楽チンスキーカテゴリーの「SW」や「XMax」に較べても、腐れ悪雪下での操作性は一枚上の快適さでした。
下地を捉えたらエッジで切っていけ、重層化していたら嫋やかにいなし、その中間なら遊ばしつつ切っていける。
改めて「日本の雪に合ってるスキーだなぁ」と再認識致しました。

しっとり潤い系でありながら適度な乾燥感も併せ持った乗り味、ターン弧をキレーに描くアドバンテージは周知の通りです。
そして真骨頂はそのスムーズな繋ぎ易さ。
7割走行前提で「基礎的滑り」を嗜好するユーザーにはベストの1本でしょう。

Img_5565
・ROSSIGNOL/HERO ELITE ST(167㎝)
この日のお目当てにて、唯一の新規試乗板。
準.競技板らしく、接地面がフラットでたわみを自分で引き出すタイプの板。
プレートの恩着せがましさは無く、フレックスも意外と柔らかめです。
ターンの入りはロシらしくスムーズですが、αDemoみたくクイクイ勝手に切れ込んでいくと云うより、乗り手の操作によってターンの浅深を調整する板。
しっかり乗り込めば深いカービング、軽いエッジングで縦目のショートと云った感じ。

総じてマニュアル色が強く、個人的に好みの乗り味な小回り機。
アトの赤スタMXが好きな方はコレ絶対も好きでしょう。

Img_5553
・HEAD i.SUPERSHAPE MAGNUM(170㎝)

全ラインナップに於いて、今季大幅なモデルチェンジを果たしたヘッドさん。
新テクのお陰で雪面コンタクトは更に強靭に、まるで張り付く様な接雪感。
雪面ベッタリ系のアト/サロがどっちかと云うとマイルド系に移行したので、この安定感は印象に残りました。
あと「対象レベルが広い小回り機」としては、エッジグリップが可也強いです。

頭がしゃもじになったのでターン導入はよりスムーズに、「クルクル」と云うより「スイスイ」てな感じ。
乗り味や操作感と云った基本的フィーリングは前モデルを踏襲つつ、ブランドの個性をよりり強調したブラッシュアップ、てな感じです。

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3
【写真上】15:15、5時間振りにロープウェイ乗車。
シルバーコースは地雷だらけ、特にトップ~ミドルが酷い有様。
試乗会後は此処メインで回す予定でしたが、1本で止めときました。

18
【写真上】15:25、何時の間にか白根山頂は雲の中に。
結局この日の午後、高確率で予報されていた雨は降らず終いでした。
今シーズンの私め、矢鱈と天候運は「持ってる」のです。

19

20
【写真上.下】しらね~からくら~ローズ上部。
山頂からローズコース途中のヘアピン迄はだら~っとした緩斜面。
雪量は多いものの、融雪と汚雪露出で板が全く走りません。
結局この日、ロープウェイには2回乗ったきりでした。

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【写真上】で、最後の1時間は…
「なんちゃってコブ」のローズ下部と、

24
【写真上】「グサグサ」→「ザブザブ」へとエボリューションしたバイオレット。
この2コースを交互に5ペア回し。

もうすっかり春悪雪の滑りを思い出してるこの季節。
コツさえ掴んでいれぱ腐れ雪は腐れ雪で楽しいもの、落差を取った縦ミドルでコーンスノーを撒き散らしておりました。

25
【写真上】16:20、撤収。
イエローコース連絡路より、雲隠れにし武尊の夕暮れ。
今季丸沼のラス一写、次に訪れるのは来シーズン春の試乗会になるでしょう。

と、こんな感じの丸沼「滑り納め」。
正直思っていたより積雪量は豊富、コース幅もそれなりに維持していました。
イエロー/ブルー/オレンジのボトム部はカウントダウン状態も、ゲレンデトップからミドルに至るコースはもう暫く頑張れそう。
バイオレット/グリーン/コバルト/ゴールトの各コースは、今後の天候推移と雪入れ次第と云った所処でした。

そんな訳で私めの2015/16.WINTERも「マジック4」。
残りのスノーライフは、神楽を舞って参ります。

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