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2016.08.24

●「和名倉山ピストン+飛龍.竜喰.前飛龍」縦走トレラン.⑥

えー、8月9~10日は一泊二日の奥多摩/奥秩父トレラン記、最終篇。
山行二日目は前泊山小屋の三条の湯をスタート、飛龍山から将監峠に到着。
和名倉山をピストン+竜喰山踏破の後、奥秩父主脈縦走路を復路に取り飛龍権現を経て前飛龍に到着しました。

そんな訳での「和名倉山ピストン+飛龍.竜喰.前飛龍トレラン」山走記その6。
「前飛龍~岩岳尾根~余慶橋」篇になりまする。

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【写真上】15:10、前飛龍の巨岩上で、15分程の小レスト。
さーて、今日のトレラン山行も残す所処あと9㎞程度。
最後のミカサ尾根~天平尾根は快適なトレランパートが待っています。

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【写真上】前飛龍からの眺望は、ガスで真っ白…。
此処からの見晴らしは幾重にも重なる稜線の山海原。
奥多摩深奥部らしい雄大さで好きなんですけどね…。

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【写真上】因みに晴れてるとこんな感じ。
昨秋の山行で撮った写真、正面に伸びてる稜線がミカサ尾根。

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【写真上】1525、山行再開。
前飛龍直下のヤセ尾根露岩帯、例の激下りパートです。

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【写真上】鬼急坂。
グングンと高度を下げていきます。

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【写真上】ヤセ尾根のアップダウンが連続。
もうそろそろ平坦パートに入る筈なんだけと…。

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【写真上】あれ、以前こんなシャクナゲのヤブ群生帯あったっけ?。

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【写真上】あれ、以前こんな倒木あったっけ?。

…、

で…、

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【写真上】ミカサ尾根にしては余りに荒涼としている…。
この辺りでやっと気づきました。
「道、間違ってる…」
地図とコンパスを確認してやっと現状把握。
前飛龍からミカサ尾根では無く、破線ルートの岩岳尾根を進んでいたのでした。

この初歩的なミスの原因は…。
①過去踏んでたルートなので、油断からテケトーに下りていってしまった。
②前飛龍が分岐(ミカサ尾根/岩岳尾根)のポイントだった事を忘れてた。
③ミカサ尾根方面に青ワイヤーが張ってあり、それを避けて西に進んでしまった。
④前飛龍からの露岩帯下りが、余りにもミカサ尾根のそれと酷似していた。
⑤ガーミンくんが電池切れで、熊倉山へのGPS実測距離が測れなかった。

要するに山行後半の油断と集中力散漫からきた、単純なスカポンタン。
気付いた時には40分経過、もう3㎞以上下ってしまってます。
うーん、時間的にもこのまま進むしかありません…。

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【写真上】しかも最悪な事にコレ。
まさかこの辺りで路間違いするとは思ってなかったので、手持ちの山地図コピーは岩岳ルートの下部が切れてしまってます。
「山を下る時、ルートも距離もわからん ! 下山口がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ !」
「確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」


うーん、まさにジョセフ.ジョースター「ザ.ワールド」な状態…。

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【写真上】15:55、前飛龍から約35分経過。
路筋の判然としない露岩帯&シャクナゲ群生のヤセ尾根下りから、山路コンディションの落ち着いた小平地に出ました。
多少荒れているものの定期的にリボンが結わえてあり、慎重に進めば路迷いの心配は少なさそう。
因み帰宅後に調べたら、この窪地がハシカキノタルでした。

この先に岩岳山頂に至る山路を見掛けましたが、踏んでる余裕は無くスルー。
日没は18:35頃、山の中の2時間なんぞあっと云う間に経ってしまいます。

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【写真上】16:05、ハシカキノタルからトレイル状況は劇的に良化。
荒れた尾根路から山腹の北~西を緩やかに回り込む巻き道。
如何やら破線ルートの不明瞭なパートは過ぎたらしく、一安心です。

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【写真上】心の支えは東京都水道局の林班界標。
山路構成と残り距離がさっぱり解らないので、コレだけが頼りです。

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【写真上.下】一般登山路と変わりない整備されたが続きます。
高度を下げていく感じがあまりしない、山腹を大きく回り込む緩勾配トレイル。
ガーミンくんが死亡中(電池切れ)なので、どの位下りてってるのか距離も高度も解らないのが辛い…。

因みにこのルートは水源林巡視道及び林業用の作業路。
だから正規の登山路では無く破線ルート扱いになってるんですね。

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【写真上】落葉樹林が広がる谷側斜面には、下界のカケラも窺えず。
川の流れる音が「すごーく遠くから」「ほんの微かに」聞こえて参ります。
うーん、こりゃ暫くこの状況が続くな…。

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【写真上】16:45、おっ、人の手が入った杉林。
何か、少し人里の近づいてきた雰囲気。

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【写真上】林班界標も定期的に建ってます。
取敢えずこのまま進んでいくと下山出来るのは間違い無し。
但し「あと」「どれくらい」掛かるのかはサッパリ不明。

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【写真上】16:50、長く続いた大巻き道から、山腹をジグザクに下る山路に。
「こっ、これは終わりが近いかも」。
兎に角、視野がしっかり利く時間帯以内には下山したい…。

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【写真上】17:00、潺音が聞こえ始めて1時間、やっと沢沿いに出ました。
これはもう直ぐ下山出来そうなパターン。

帰宅後に調べてみると、この清流は小常木谷と火打石谷の出合でした。

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【写真上】しかし清流沿いを暫く進むと…。
「えっ、また上りっ(ガーン)」。
この風景を見た時の焦燥感と絶望感ったら…、言葉に表せませんでした。

結果的にはココが山路取り付きから1㎞程入った地点なのですが、何せ地図持たずの初踏破線ルート、しかも日没カウントダウン。
「万が一、これからまた深山部に入っていったら如何しよう…」。
一瞬ですが、山中露営一泊の覚悟をせざるを得ませんでした。

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【写真上】小広い樹林帯を緩やかに上ると、暫くして下りに。
「あれ、若しかして聞こえてくるのは車の通行音?」。

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【写真上】すると、眼下に車道が見えて参りました。
おぉっ、

やっと、

下界だぁっ♥。

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【写真上】1710、山行終了。
「所処で、ココは何処?」
まぁ大菩薩来ライン(青梅街道)のどっかである事は間違い無いんでしょうけど…。
後から調べたら余慶橋の水源林巡視路の取り付き、丹波山村中心部から西に2.5㎞位の地点でした。

で、ものは序でなので、今回使った岩岳尾根.破線ルートのコメントです。
・前飛龍から余慶橋の距離は約7.2㎞。
・前半は露岩帯の急坂下り、やや進むとシャクナゲ藪のヤセ尾根アップダウン。
・岩岳周辺の中盤は、整備された大巻き道の微勾配パート。
・後半は杉林帯の林道作業路から短い九十九折を経て小常木谷の沢沿い路。
・ラスト㎞1は軽い上り返しの後、直ぐに青梅街道に至る。

前半部の尾根伝いトレイルは道幅が狭く、アップダウンも多し。
うるさいシャクナゲ喬木の藪パートや倒木帯もあり、このルートが破線扱いである事の所以となっているパートです。
一部進行方向の不明瞭な箇所もありますが、要所に道標テープあり。
全体を通して慎重に進めば変な方向に下りて行く心配はありません。

ハシカキノタル以降の中~後半は緩勾配の大巻き路ダートトラック。
路面コンディションも良好な一本道で、一般登山路以上にしっかり整備されてます。
メリハリの無いだらだら長いパートですが、黒腹巻のされた杉林に差し掛かれば小常木谷も近いです。

杉林をジグザクに短く下りると後半パートの清流沿い。
林業用のバラック小屋を過ぎれば直ぐに小常木谷に出ます。
あとは小さいピークを一つ越えると、程無くして余慶橋に出ます。

基本的にハシカキノタル以降は、極めて安全な登山路。
山地図で破線扱いとなっているのは、その目的が山林業務用(水源林巡視/林業作業)として存在しているからなのでしょう。
従い道標板や簡易矢羽といった標識的なものは一つもありません。

と、振り返ってみれば「何て事無い」下山路でしたが、山行中は全く余裕無し。
距離とルートが全く解らないって、ホント時間が読めずに冷や汗モノでした。

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【写真上】大菩薩来ラインを丹波山村方面にてくてく歩きます。
何時もならちゃっちゃと走る距離ですが、ロードランする気力は無し。
体力以上にメンタル面での消耗が激しく、歩くのすら億劫です。

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【写真上】数分後、何故か軽トラの荷台に乗ってる私め。
困った時は得意のヒッチハイク。
サムサイン6台目で、仕事を終えた地元工務店の車に拾って貰えました。

因みにこのドライバーのお兄さんが、この日初めて会った「人」。
12時間強の山行中、結局一人のハイカーとも出会わず終いの一日でした。

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【写真上】17:25、「道の駅.たばやま」。
此処で下ろしてもらい、あとは奥多摩駅行の最終便バス(17:22)待ち。
「のめこいの湯」で一汗流したいものの、バス乗車まで1時間しかありません。
仕方無いので♨は、奥多摩駅「もえぎの湯」までお預けです。

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【写真上】バス待ちの間は「道の駅.たばやま」一服。
無事下山出来た事に心から安堵。
不注意から来る自業自得とは云え、ラストの2時間は散々な山行でした。

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尚、この日のスタッツと山行ルート。
・走行時間/11:06:10 ・走行距離/44.42㎞(㎞/14:41av) ・獲得標高/3543m

と、こんな感じの「和名倉山ピストン+飛龍.竜喰.前飛龍」縦走トレラン。
全六部作で御座いました。
おしまい。

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