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2016.08.13

●「鴨沢~雲取山~三条ノ湯」縦走トレラン.後篇

えー、先日は「鴨沢~雲取山~三条ノ湯」山走記の続篇。
但しこの日の山行は「山小屋一泊」の移動目的、メインディシュは翌日の和名倉山トレランなので、距離/難度とも控え目です。

宿泊地の三条の湯へは鴨沢発、登り尾根をアプローチに取り七ツ石山.雲取山へ。
雲取山からは奥秩父主脈縦走路を伝い、北天ノタルから中ノ尾根を使いました。

と云う訳での山走記②、「雲取山~三条の湯」篇になりまする。

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【写真上】雲取山景コレクション①、大菩薩連嶺。
樹間より望む大菩薩嶺~湯ノ沢峠、左端には大蔵高丸。
大菩薩の眺めは山頂からより、寧ろ雲取山荘~小雲取山辺りからの方が良。
北は大菩薩嶺から南は滝子山、西の雁ヶ腹摺山まで、全て見晴らせます。

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【写真上】雲取山景コレクション②、飛龍山。
鞍部の三条ダルミから三ツ山~飛龍山~前飛龍と続く稜線。
七ツ石山より雲取山を頂点として逆U字に縦走路が伸びています。

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【写真上】雲取山景コレクション③、奥秩父山塊。
中央のどっしりとした山影は明日向かう和名倉山の仙波尾根中心部、東仙波。
稜線伝い左にはリンノ峰~西御殿岩~唐松尾山。
右手最奥には左より木賊山.甲武信岳.三宝山、左最奥のなだらかな頂が山梨県最高峰の北奥千丈岳。

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【写真上】雲取山景コレクション④、ワナクラヤーマ。
仙波尾根の北に鎮座、重厚な山容を誇る和名倉山。
予てからの念願叶い、明日は山走初踏破です。

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【写真上】13:40、さーて出立しますか。
避難小屋から石尾根を俯瞰。
正に「THE 雲取山」と云うべき、明朗で伸びやかな防火帯尾根の風景です。

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【写真上】雲取山から三条ダルミへは急坂の下り。
笹の林床に鬱蒼と生い茂るカラマツの樹林帯。
路幅が狭い上に歪曲した蛇行路、露岩も多くテクニカルなトレイルです。
距離が1㎞程度なのが救い、こんなのが延々続いたら膝が笑っちゃいます。

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【写真上】13:50、下り切った鞍部が三条ダルミ。
この日の前泊地、三条の湯にはこの分岐を左に取ると最短ルート。
しかしそれだと山行距離18㎞程度、幾ら前泊移動目的のトレランと云っても「ユルユル」過ぎのショート山行です。
そんな訳で此処は奥秩父主脈縦走路を直進、北天ノタルへ向かいました。

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【写真上】三条ダルミからは御覧の様な「超」フラットコース。
狼平までの約2㎞行程、全てをランで処理出来る絶好のトレラン区間です。
但し左片斜のシングルトラックなので、スピードに乗り切るのは難しく。

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【写真上】樹間より三ツ山と飛龍山を見つつのラン。
奥秩父主脈縦走路は西南方面に向けて緩やかにカーヴを描く山路取り。
少しずつ、そして確実に飛龍山への距離を詰めていきます。

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【写真上】14:10、狼平通過。(Time/3:23:15 DST/15.47㎞)
やおら北面の空が開けると小広い草原地、狼平に出ます。
三条ダルミから15分弱、至極快適なランパートでした。

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【写真上】狼平を過ぎても暫くはササ路トレイル。
始めは平坦、次第に緩勾配、進むに従い中勾配に。
高度差は大してありませんが、明確な上り基調となっていきます。

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【写真上】縦走路中、時折望める西~西南の眺望。
ついさっき迄、背にしていた七ツ石山が斜め正面に。

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【写真上】ヨモギ尾根/登り尾根越しに、雄大な山容を見せる三頭山。
1500級の中低山とは思えない、堂々とした佇まいです。
右の小ピークは神楽入ノ峰、左に鞘口峠を経て附するは砥山。

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【写真上】三ツ山もだんだん近づいて参ります。
丁度この辺りから「龍の背びれ」直下に差し掛かります。
尤も縦走路は全て南を巻いてるので、尾根路的な登下降はありません。

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【写真上】ま、それでも次第にアップダウンは増して参ります。
急勾配パートは無いものの、短いスパンで上ったり下ったり。

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【写真上】程無くすると桟道パートに突入。
連続/断続に7~8基通過。
傷みや老朽化は無くしっかりとした強度、全て「安心印」の桟道です。

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【写真上】三ツ山ギザギザ頂群の南端。
この辺りは苔生す露岩帯と桟道の繰り返しです。

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【写真上】岩稜帯巻き道独特の、地味~な勾配。
アップダウン自体は小さいですが、足の上げ下げが増すので多少疲れます。
狭片斜の左崖路なので、足場取りを注意する程度。

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【写真上】樹林の枝間より、飛龍と前飛龍。
ついさっき迄、石尾根から西面真横に眺めていた飛龍山。
何時の間にか視界の真正面に見える様になりました。

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【写真上】露岩帯を過ぎると再びササ路に。
こっから先は平坦基調、北天ノタルまでは一駆けです。

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【写真上】何時の間にか、眼前には飛龍の山腹。
「ブナダウ~雲取山~狼平~三ツ山」と、ぐるっと回って参りました。

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【写真上】14:50、北天ノタル到着。(Time/4:03:29 DST/18.37㎞)
此処を真っ直ぐ進むと飛龍山ですが、ドラゴン登頂は翌日のメニュー。
三叉分岐を左に取り、「本日のお宿」に向かいます。

と、「狼平~北天のタル」間の約3㎞は細かい登下降と平坦路の混在する山路。
「前半:クマザサ帯の緩~中勾配の上り」
「中盤:三ッ山直下の露岩帯.桟道パートのアップダウン」
「後半:クマザサの平坦路」
と、大まか三分割の構成となっています。

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【写真上】北天ノタルより、石尾根の眺望。
雲取山から七ツ石山が一望出来る、隠れたビューポイント。
一時間半程前はあの尾根路を走ってたかと思うと、感無量です。

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【写真上】同、奥多摩中央部を望む。
左端には大岳山と御前山、右端には三頭山。
奥多摩三山がファインダー内に全て収まるポイントって、中々ありません。

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【写真上】今日の走破ルートを振り返る、その1。
緩やかな登り尾根をアプローチに取り、最初のピークが七ツ石山。
右奥の山影は云わずと知れた大岳山.御前山

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【写真上】今日の走破ルートを振り返る、その2。
ブナダウから石尾根を北進、中央やや左の小ピークがヨモギノ頭。
右奥の山影は左端より鷹ノ巣山、真ん中に小さいのが高丸山、右に日蔭名栗山の石尾根縦走路山頂群。

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【写真上】今日の走破ルートを振り返る、その3。
小雲取山から雲取山への、平べった~い防火帯の縦走路。
雲取山頂から鞍部の三条ダルミへ下っている針葉樹林路も薄らと望めます。

この「七ツ石山~北天ノタル」のコース、個人的に結構お気に入りルート。
さっき迄真正面に見てた尾根/山が次第に前方に、そして直下を通り過ぎて真下に。
逆にさっき迄走破していた尾根/山が何時の間にか真正面に。
この移動と共に移り行く、山景シチュエーションが楽しいんですよねぇ。

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【写真上】北天ノタルを後にし、中ノ尾根に入ります。
此処から三条ノ湯へは初踏破コース。
「尾根」と云いながらも山腹沿いの山路取り、下り易い中勾配が続きます。

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【写真上】5分程で1発目の水場を通過。
山地図で2つ示されている水場の上部の方。
水量に乏しく岩伝いに滴ってる為、補充用水場としては不便。
手尺で喉を潤い程度の使い道です。

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【写真上】更に10分弱下ると、も一発水場。
山地図掲示の下部の方、カンバ谷源流の水場。
こっちは水量豊富で汲み取りも容易、基本的に中ノ尾根の水場はココ一つ覚えときゃ良いでしょう。

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【写真上】快適な下りトレイルがずーっと続きます。
今回初めて踏んだ中ノ尾根、「北天ノタル~三条の湯」の下りルート。
マップスペックでは「3.1㎞で高低差810m」だったので、もっと勾配の強い尾根路を想像してましたが、意外や与し易いコース。
尾根と云いながらも稜線上を伝う事は無く、全域が穏便な勾配。
ボトムの一部パートを除けば均一斜度の中斜面が延々続く山路取りでした。

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【写真上】フィニッシュ直前。
コース下部の数百mのみに、ジグザグ→ダイレクトと取る急斜パート有り。
其処を過ぎると三条の湯が見えて参ります。

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【写真上】15:40、三条の湯到着。
宿泊受付を済ませ、♨でサッパリ湯治。
炎天山行の汗を流した後は、お待ちかねの「スーパードライ」タイム。
嗚呼、トレラン後のビールは何でこんなに旨いのでしょう(瞬殺)。
尚、今回の山行スタッツは以下の通りです。
・走行時間/4:43:59 ・走行距離/21.90㎞(㎞/12:57av) ・獲得標高/1874m

距離/走破時間共に何時もに較べ半分程度のライト&イージーアクティビティ。
あくまでもメインは翌日なのでラン自体もやや抑え目、7割程度の走りで疲労を残さない様に処理しました。
コースに関しては殆どメジャールートばかりなので特にコメントはありません。

因みに今回初めて利用した「三条の湯」ですが、山中泊としては概ね文句無し。
山小屋に温泉があるのはポイント高いですし、売店もそれなりに充実。
食料品の販売こそありませんが、缶ビール(\500).ソフトドリンク類(\300~¥400)などは繁盛期以外は欠品の心配も無さそう。
私めは翌日早朝時刻出立だったので朝食はお弁当に変えてもらえましたし、頼めばお昼弁当も大丈夫みたいです。
夕食や部屋設備も山小屋としては及第点、御主人もフレンドリーです。
尚、この日の利用者は当方のみの貸切、幕営地もテント一張だけでした。

と、こんな感じの「鴨沢~雲取山~三条ノ湯」縦走トレラン。
翌日は飛龍山を踏んだ後、奥秩父主脈縦走路を西進。
将監峠から和名倉山をピストン、竜喰山を摘み食いしてから飛龍権現前に戻り、ミカサ尾根~丹波天平経由で下山の予定です。
おしまい(のつづく)。

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