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2016.11.25

●「丹波道~大菩薩嶺~小菅道」旧街道縦走トレラン.④

えー、先日11/6の「大菩薩嶺」山走記、最終篇になります。

丹波山村より紅葉彩る丹波大菩薩道を往路に取り、大菩薩峠に到着。
大菩薩嶺登頂後は雷岩でパノラマビューを愛でつつのランチレスト、復路は石丸峠を経て牛ノ寝通りを東進、棚倉/小菅の湯へと向かいました。

そんな訳での「小菅村~大菩薩嶺~丹波山村」トレランリポ、その④。
「石丸峠~棚倉~小菅の湯」篇になりまする。

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【写真上】13:50、石丸峠から少し上り返すと牛ノ寝通りへの分岐。
大菩薩/小金沢連嶺縦走路に別れを告げ、此処から「牛の背中」に下りていきます。

因みに「大菩薩連嶺」の山系的区分呼称は以下の通り。
小金沢連嶺/石丸峠~小金沢山~湯ノ丸峠に至る稜線路。
南大菩薩連嶺/湯ノ丸峠~大谷ヶ丸~滝子山に至る稜線路。
大菩薩連嶺/鶏冠山~大菩薩嶺~石丸峠に上記二連嶺を加えた稜線路。

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【写真上】牛ノ寝通りの全容は、大菩薩峠の東側から俯瞰出来ます。
その名の通り、重厚且つ幅広でなだらかな起伏の尾根路。
多分この名前を付けたのは、甲州側の人なんでしょうね。

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【写真上】分岐から牛ノ寝通りの取っ掛かり。
体部に例えると「牛の頭」辺り。
長峰分岐(米代)までは比較的穏やかな下り山路です。

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【写真上】長峰分岐を過ぎると、次第に下り勾配勾配が増して参ります。
この辺り、玉蝶山のピークを南に巻く山路が「牛の首」辺りのパート。
尾根腹をジグザグに切った中~急斜面と…、

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【写真上】巻き気味の緩勾配路を交互に繰り返します。
小金沢連嶺の分岐から榧ノ尾山へは約2.9㎞で500m弱高度を落としていきます。

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【写真上】15:09、作業路との三叉分岐。
ここを過ぎれば榧ノ尾山へは約0.7㎞、勾配も緩やかに落ち着きます。

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【写真上】尾根上の小平地に出ると榧ノ尾山。
左右が伐採され明るく開けた頂、ピーク感はあまりありません。

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【写真上】14:15、榧ノ尾山通過。(Time/3:57:41 DST/21.82㎞)
この「石丸峠~榧ノ尾山」の区間、上りの際には多少手を焼く登坂パート。
もう少し急勾配の印象だったのですが、下りで使うとそうでもありませんでした。
やっぱり上り/下りではイメージ変わるもんですね。

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【写真上】榧ノ尾山より、南面の眺望。
紅葉の樹間より、「五百円札山」雁ヶ腹摺山の見晴らしが利きます。

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【写真上】右の頂が雁ヶ腹摺山、吊形状の尾根を挟んで左に大樺ノ頭。
こうして見ると、一つの外輪山火口丘みたいなシルエットです。

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【写真上】この日の終盤トレランパート、メインディシュに突入。
榧ノ尾山~棚倉の約4㎞行程は、山走に持って来いのトレランコース。
柔らかく長いピッチの勾配を繰り返す幅広尾根は、まさに「牛の背中」を思わせる大らかな起伏。
勾配自体は極めて大人しいもので、高度上昇100m/下降200m程度。
標高1300m前後を緩やかに推移する山路構成となっています。

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【写真上】落葉クッションの利いた、極上の山路コンディション。
牛ノ寝通りの「肩ロース~リブロース」のパート。
榧ノ尾山から暫く下って、微上りと微下りが2度程繰り返されます。

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【写真上】そして紅葉ロケーションも絶好調。
ブナ、ナラ、カエデが織り成する暖色彩に包まれた尾根路。
往路の丹波大菩薩道に負けず劣らず、牛ノ寝通りの紅葉も見頃酣♪。

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【写真上】晩秋ならではの彩葉山行が続きます。
暖かい陽光の照らす中、穏やかなトレイルを「快適ラン♪」。

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【写真上】ショナメ辺りからは下り基調がはっきりしてきます。
牛ノ寝通りの「サーロイン」のパート。
広い尾根路を極上のスピードラン、しかも紅葉狩りトレイル、更に尾根貸切。
「トレランやってて良かった~♥」と思わずにはいられない、至福の一時でした。

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【写真上】落葉の落ち積もったトレイル。
地面を踏み締める度に「ガサガサ」「パリパリ」と、耳に心地よい破葉音。
これも晩秋トレイルならではの醍醐味です。

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【写真上】14:45、棚倉(大ダワ)通過。(Time/4:25:25 DST/25.82㎞)
榧ノ尾山から30分掛らず、4㎞強の行程が@云う間に終了。
「えっ、もう着いちゃったの…」と残念に感じる位の良質トレイルでした。

牛ノ寝通り自体はこの先も「大マテイ山~鶴寝山~松姫峠~奈良倉山~鶴峠」と続きますが、この日は此処まで。
分岐を左に取り、小菅の湯方面へ向かいます。

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【写真上】棚倉を過ぎてもグッドトレイルはマダマダ続きます。
「棚倉~モロクボ平分岐」間は大マテイ山と高指山の北西を巻く山路構成、やや下り勾配の平坦シングルトラック。
このパート、上りで使っても走れるゾーンの多い平坦トレイルなのです。

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【写真上】そしてこのパートに待ってたのも…。
最高の紅葉シチュエーション♪♪♪
暖色彩で覆い尽くされた落葉樹の斜面は空気すらも色付いてるかの様。
思わず引き込まれてしまいそうな紅葉風景です。
まぁホントにココを下りてくと、トンでも無い方向に逝っちゃうんですけどね。

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【写真上】樹間より覗く山肌も見事な錦秋色付き。
実際はもっと色彩のキルトが鮮やかで美しかったのですが…。
コンデジクラスのカメラではこのレベルのフォーカスが限界です。

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【写真上】15:10、モロクボ平/小菅方面の分岐。
山地図ではこの分岐が「モロクボ平」となっていますが、実際のモロクボ平はもう少し先に下った場所の小平地です。

落葉樹林の広い平坦地からなるモロクボ平では更なる「紅葉シーン」が期待出来るのですが、この日は右手に進路を取り「小菅の湯」へ直に向かいます。

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【写真上】分岐を過ぎても暫くはラン向きのトレイル。
ミズナラ.コナラやカシ系の雑木疎林の中、緩やかな幅広トラックの下り山路。
榧ノ尾山を発ってから続いている絶好のトレランパート。
彼是6㎞以上、ずーっと走りっ放しです。

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【写真上】小菅の湯/田元の分岐。
緩やかな下りから九十九折の中斜面を過ぎると、三叉分岐を通過。
「棚倉~山沢川登山口」間の中間地点辺りとなります。

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【写真上】あとは杉の植林帯をジグザグに進んでいきます。
下山パートとしては穏やかな九十九折勾配。

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【写真上】15:25、山沢登山口。
小菅川支流の山沢川に架かる小橋を渡るとトレイル終了。
約400mの舗装道を経て、小菅の湯に至ります。

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【写真上】長閑な山村集落をテクテク軽走。
登山口から♨へは、要所に道標板が立ってるので迷う事は無いでしょう。

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【写真上】15:30、小菅の湯到着.フィニッシュ。
因みに「小菅の湯」は今回初利用。
これで「もえぎの湯」「瀬音の湯」「つるつる温泉」「さわらびの湯」「三条の湯」「のめこいの湯」「数馬の湯」と、奥多摩エリア日帰り温泉コンプリートに王手が掛りました。
あとは三峯神社「三峰神の湯」を残すだけです。

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【写真上】小菅の湯の隣には「道の駅こすげ」が併設。
でっかい岩魚がお出迎え。

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【写真上】♨の前に先ずは「オツカレビール」。
この日の山行距離はジャスト30㎞、日没の時間帯も考えて余裕持ちの設定です。
体力的にもピンピンしており、ビールの進むのが早い事。

尚、今回の山行スタッツは以下の通り。

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・走行時間/5:02:52 ・走行距離/30.53㎞(㎞/10:15av) ・獲得標高/2494m

丹波大菩薩道/牛ノ寝通りを往路復路に取り、大菩薩嶺に至るこの縦走ルート。
首都圏のトレイルランナーに一度は使って欲しい「走り放題」なトレランコースです。

今回初めて「丹波山村→小菅村」の反時計回りルートを使いましたが、どちらを始点/終点にとっても、行程の6~7割が走れるパート。
距離も約30㎞と手頃なミドルディスタンス、正に「山走屋お誂え向き」のコースです。

丹波大菩薩道は殆どが平坦路と穏やかな緩勾配の巻き道メイン、4つある各分岐では石尾根や奥秩父主脈の展望も楽しめます。
大菩薩峠から大菩薩嶺への往復路は説明不要の人気コース、開放的なササ原稜線にはスーパーなパノラマビューが広がっています。
牛ノ寝通りも緩やかなフラットトレイルが支配的、しかも幅広トラック。
多少の起伏はありますが、「上り」「下り」と云うレベルのものではありません。

行程上ヒルクライムらしい区間は「登山口~藤ダワ」「フルコンバ~大菩薩峠」の2パート、ダウンヒルらしい区間は「石丸峠~榧ノ尾山」のみ。
それでも2000m級の登山路としては至って楽な登降レベル、詳細に関しては山行リポを参考にして下さい。

因みにこのコース、小菅村か丹波山村のどっちをスタートにすると楽かと申しますと。
「多分、丹波山村です。」
唯一のしっかりした登坂区間の「榧ノ尾山~石丸峠」を下りで処理出来るのが一つ。
バス停からのアプローチパートとなる「丹波BS~藤ダワ」と「小菅村役場BS~棚倉」を比較すると前者の方が山行時間/距離ともに短いのが一つ。
但し奥多摩駅からのバス時刻表(土日)を比較すると「小菅村役場行/7:25発→8:18着」「丹波行/8:35発→9:29着」。
丹波山村スタートの方が1時間遅い山行開始となってしまうので、その辺はランナーの走力と季節によっての日没時間を考えてのチョイスとなるでしょう。
まぁ、どちらを始点にしても至極快適なコースである事は間違い無いですけどね。

最後に、注意点としては以下の2つ。
①全般を通じてエスケープルートが存在しない。
小菅村/丹波山村~大菩薩峠へは行程周辺に集落が全く存在しない深山部エリア。
天候悪化/体調不良/進捗遅延等でリタイアする方法は大菩薩峠でから上日川峠へ下りてバスで塩山へ逃げるか、介山荘に駆け込み一泊するしかありません。
②奥多摩駅をアクセスのベースとする場合、バス便の少なさ。
奥多摩駅から小菅村or丹波山村へ向かうバスは、日帰りタイムテーブルでは1本だけ。
小菅村or丹波山村から奥多摩駅に戻るバス便も1~2本しかありません。
従い初踏破の場合、CTのプランニングはある程度余裕持ちで。

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【写真上】18:45、バスにて奥多摩駅到着。
今年の奥多摩/奥秩父方面へのトレランはこれが最後の予定。
次に奥多摩駅に降り立つのは、2017年の5~6月頃になるでしょう。
それまで何してるのかと申しますと…。
「ゲレンデで猿の様に滑り狂っておりまする」。

おしまい。

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