●「第23回手賀沼エコマラソン」後篇
えー、昨日参加の「第23回手賀沼エコマラソン」。
腐れ台風「サオラー」の影響で大雨の大会となってしまいましたが、救いは風が殆ど吹かなかった事。
まぁ下手な快晴よりは「気温は低いし」「発汗は抑えられるし」「呼吸は楽だし」、と雨天ならではの恩恵もあったり致します。
そんな訳での大会リポ.後篇になりまする。
昨年初参加の「手賀沼エコ」、気象コンディションにも恵まれ好タイムを出したイメージの良い大会ですが、今年はチト当方の状況が異なります。
「越後湯沢秋桜」「諏訪湖」と二走叩いての臨戦だった昨年に対し、今年は手賀沼が秋の初走レース。
と云うより今年2月に雪山で肋骨骨折のアクシデント、その影響で春シーズンのマラソンも全休、スタートラインに立つ事自体が10ヶ月振りです。
トレーニング自体はしっかり積んでいるものの、この辺はちょっと走力を割り引いて考えなきゃいけない鴨。
目標タイムは去年よりちょいルーズ目の「1時間24分~25分前半」。
但しスタートから10㎞までは1時間23分台半ば(㎞/3:56av)のラップで入り、疲労具合次第では「狙っていく」レースプランです。
コース試走も5日前に済ませており、以下の様な「傾向と対策」描いて臨みました。
・スタート~手賀大橋(スタート~4.1㎞)
スタートから手賀大橋まで気持ち良く飛ばせるフラットコース。
今日の調子を確認来つつ、「走りのリズムを掴む事」。
やや突っ込んで入り、上手く流れに乗れぱネガティブなイメージも払拭出来ます。
・手賀大橋~手賀曙橋(4.1㎞~9.4㎞)
極上の高速ロードが続く「ふれあい緑道」沼南岸パート。
但し周りの風景が殆ど変わらない、単調な沼岸道が5㎞以上続く区間です。
ややもするとペースが緩みがちになるので、スタートから作ったリズムで押して行く。
・手賀曙橋~五本松公園(9.4㎞~13.6㎞)
渡橋して湖岸を離れ田園地帯から幹線道路住宅地の折り返し、そして唯一のアップダウン×2へ続く区間。
合流地点や折り返しなどコース取りに変化が出るので、意外とあっと云う間に過ぎていくパートです。
坂路で多少のペースダウンは覚悟も「㎞/4:05」ペースをボトムに凌ぎ切る。
・五本松公園~手賀大橋(13.6㎞~17.4㎞)
再び手賀沼沿いに出る微下り~平坦の幹線道路、そしてコース後半のキモ。
上りを終えると暫く緩やかな下りが続くので此処でペースアップし、下りを利してスピードに乗り「㎞/3:55」ペースを維持。
疲労具合が軽ければ、此処から早めに「押して」いくケースも想定。
・手賀大橋~柏ふるさと公園(17.4㎞~フィニッシュ)
渡橋後は残り2㎞辺りからギアチェンジしてラストスパート。
尤もコレは「残存燃料」次第、最悪でも失速は避けたい所処。
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そんな訳でレースは10:00にスタート。
入りの5㎞、手賀大橋渡橋地点で19:25(㎞/3:53av)のスプリット。
身体も良く動き心肺負荷も想定内、先ずは順調な序盤戦です。
沼南岸のふれあい緑道パートでは心配していた強風も無く、引き続きペース維持。
しかし二回目の給水ポイント地点(8.7㎞)を過ぎると、少し足が重く感じ始めます。
「うーん、未だ折り返しすらしてないのに…」。
それでも未だ押していけるレベルの疲労、第一こんな前半で「折れ」ちゃたら次のレースにも繋がりません。
何とか4分ジャストのペースで我慢、10㎞スプリットを39:19。
ほぼ昨年と同ペースの進捗を維持します。
折り返しを過ぎふたコブの上りを㎞/4:05avで処理、勝負所としていた下りパートへ。
丁度運の良い事に、㎞/4:00弱で走る集団3名と並走状態になります。
「此処で離されると、間違い無くズルズル堕ちる…」
必死に食らい付き、落ちてきたランナーを拾いながら二度目の手賀大橋渡橋。
しかしラスト3㎞を切った所処で…。
「下腿三頭筋、パンク寸前」。
痙攣と迄は行かないものの、「ピキピキ」と痛みの走るふくらはぎ。
まるで鉛の様な重さで、足が全く前に進みません。
こうなると待っているのは悪循環、「攻める走りが出来なくなり」「メンタルが凹むと」「蓄積した疲労も一気に表面化」。
ラス3㎞は「4:13→4:14→4:08」と完全に失速、ラストスパートを掛けるランナーに「ゴボウ抜かれ」のフィニッシュとなりました。
・ネットタイム 1:25:09(㎞/4:02) ・グロスタイム1:25:13
・総合(ハーフ男子全般) 195位/4716(名)
・種目別(ハーフ男子45歳~49歳) 37位/878(名)
「うーん、まさかの25分オーバー」。
苦しい走りながらも18㎞地点のスプリットは「1:11:39」。
現状維持のペースでも24分台だったのに、ラス3㎞の失速が余りにも酷かった…。
確かにふくらはぎへの疲労蓄積はこの日の天候に起因するもの。
終始水溜りと戦う力馬場のレースで、踏み込みや引きの脚力は通常天候よりも遥かに要しました。
でも気温や発汗面では却って楽だったしな…。
要約、自己スベック上限値のハイペースで21㎞を押し通せる走力は、未だ出来上がっていなかったと云う事です。
スコア的には戦前の予想「ドンピシャ」だし、叩き一走目としてはまぁまぁのタイム。
ただ、ラストの〆方が悪杉だったのと、25分を切れなかった事で、悪い印象を残すレースとなってしまいました。
【写真上】柏ふるさと公園内の通路は泥田状態。
この日おニューのシューズを降ろされた方、災難でした。
【写真上】皆さん、もう水溜りも泥も「お構いなし」。
どーせレース前から「ずぶずぶ」の「どろどろ」ですからね。
【写真上】でも、もっと災難だったのは出店ブース。
「うーん、人いない…」。
流石にこの雨ん中、シューズやウェア物色したり飲み食いするのはチト辛い。
手賀沼エコの飲食出店は地元B級グルメなども多く、地域色豊かな構成。
天気が良けりゃ大盛況だったでしょうに。
【写真上】フィニッシュゲートの横の水溜り 浅瀬。
これからクールダウン走で手賀大橋/満天の湯へ向かいます。
記録速報を見てから出立したいのですが、雨の降り足は増すばかり。
「貼り出される迄待ってられません…」。
雨中の大会ってのは「レース中」より「その前後」の方が煩わしいんです…。
【写真上】11:45、続々とフィニッシュされるランナー。
1時間45分切りならず、残念。
丁度この時間帯辺りがゴールインのラッシュアワーです。
【写真上】20㎞地点手前。
何だか「インパール撤退」みたいな苦行走…。
レース中ランナーの邪魔にならない様、土手路を逆走してのクールダウン。
【写真上】3.6㎞先の手賀大橋に到着。
いゃあ、雨をたっぷりと吸った芝生は重馬場で疲れました。
【写真上】雨も滴る「ジョシコーセー」♥
「道の駅しょうなん」前には、二松学舎大学付属柏高校.吹奏楽部の有志。
10名以上の女子生徒がベンチコート姿で応援を続けてくれていました。
【写真上】黄色い声援がランナーを励まし続けます。
「がんばってくださ~い♥」
「ファイト~ッ♥」
うん、このラブリーな応援でタイム5秒は縮んだかな。
【写真上】♨入る前に取敢えず一服。
レースとクールダウンを終え、身体が欲したものは飲み物は「水」でも「スポーツドリンク」でも「ビール」でもありません。
「熱~い珈琲が飲みたいっ!!!」
道の駅でホットコーヒーを購入、「うーん、冷えた身体に染み渡る」。
【写真上】12:25、手賀大橋では未だレース継続中。
橋岸Uターン地点の関門〆切は12時半。
ギリギリ通過した「最後の一人」とギリギリ不通過の「最初の一人」を目撃してしまいました。
たった5~6秒でリタイア扱い、記録が残らないのも可哀想な気がします…。
【写真上】15:40、湯治を終えバスで我孫子駅へ。
温泉を出る頃には「本降り」を通り越して「豪雨」状態。
車窓から眺める満天の湯と手賀大橋、…って云わなきゃ解りませんよね。
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以下、例に由っての大会感想になります。
首都圏にありながら「地域密着型」の色合いが濃い大会。
都市イベント的な色合いは薄く、ちょいユル目のローカルな雰囲気です。
良い意味で「頑張り過ぎてない」大会カラーには好感が持てました。
因みにエントリーの地域比を見てみると千葉県内の参加者が半数以上、地元二市(柏/我孫子)からの参加者が1/3以上を占めています。
東京からは1/5程度と意外に少なく、この数値が大会を彩るロコ色に一役買ってると思われます。
コース設定に関してはリポート通り、「タイム狙い絶好な高速コース」。
13km過ぎの小さなアップダウン以外は極めて快適な平坦路、手賀大橋も大した勾配は無く、ハイペースでレースを進めるには持って来いの大会です。
首都圏開催のハーフ大会としては私め存知の限り、「小江戸川越」「上尾シティ」と並ぶスピードコース「BIG3」てな感じでした。
運営や各種サービス、エイド等は手慣れたもので高水準。
昨年から1万人超の準マンモス大会となりましたが、エントリー数に対して会場の混雑は少なく動線配置は合格点。
トイレの待ち時間も大会規模を考えれば奇跡的な空き具合です。
大雨悪天下の開催となった今年も、ずぶ濡れになりながら笑顔で対応されてる「地元おばちゃんボランティア」の姿が印象的でした。
と概ね好印象の大会ですが、唯一リクエストを挙げるなら…。
「やっぱり完走証は発行して欲しい」。
エコ云々は別として、ランナー心理からすると「参加/完走した記念」として大切なアイテムですし、自分でプリントアウトしたものでは味気無い。
コスパ的にも大会運営を圧迫するものでは無いと思うのですが…。
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と、こんな感じの「手賀沼エコ」大会リポ、二部作。
次のレースは中二週空けて10月19日、「上尾シティ」になりまする。
おしまい。