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2017.10.14

●「比叡山地~大原三山」縦走トレラン.その①

えー、先月はミヤコ帰京の後日談にて、京都.滋賀山走記シリーズ、その②。
9月23日はどんよりとした秋曇りの中、ミヤコ洛北へトレランに行って参りました。

実はこの日、当初は和邇から朽木への「比良山地縦走」へ向かう予定の筈。
しかし前夜「降水確率30%」だった京滋の天気予報、当日早朝に確認すると「70%」まで跳ね上がっておりまする。
「流石にエスケープルートの面倒な奥比良で雨に降られるのは勘弁…」。

そんな訳で朝5時の時点で、急遽プラン変更。
ソコソコ土地勘はあるものの、未だ踏んだ事の無い「奥比叡」「大原三山」をメインに山行コースを設定する事に致しました。

取敢えず雲母坂をアプローチに奥比叡の主要5座を踏み、一旦大原に下山。
そのまま大原三山から瓢箪崩山を経て岩倉に下りる、と云った青写真です。

しかし下調べを何もしておらず、頼りは1/50000の山地図一枚のみ。
まぁコースの約半分が「京都北山トレイル」や「東海自然歩道」と重複しているので、道標頼りにすれば何とかなるだろうと云う目算です。

と云う訳で行き当たりばったりの「予定変更」「山行決行」。
「比叡山地~大原三山縦走」山行記、その①になります。

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【写真上】6:40、叡電修学院駅とーちゃく。
ミヤコの北西端(嵯峨)から東端(修学院)まで、乗換え3回/約1時間。
直線距離だと10㎞ちょいなのに、手間暇掛かるもんです。

ちゃちゃっとアップを終え、6:45に山行スタート。

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【写真上】修学院道より、これから目指す比叡山を望む。
この日のミヤコは東の空より薄日射す好天模様。
しかし午前/、午後/の予報なのでして…。

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【写真上】修学院離宮の南側、音羽川沿いの砂利路。
左岸を直進、砂防ダム方面に進みます。

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【写真上】砂防ダム堰堤の雲母橋を渡り、音羽川右岸へ。
ここからちょい進むと左手に登山口が有り〼。

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【写真上】6:55、雲母坂登山口。(Time/11:33 DST/1.56㎞)
キラキラネーム✨ キララザカ♪
平安京遷都/延暦寺建立以降、1200年以上利用されてきた古道。
今も昔も京から叡山に向かう最短ルートとして知られた登山路です。
古には僧兵強訴の路として白河上皇の頭痛の種でしたが、現在はミヤコ人にとってポピュラーなハイキングコースとなっています。

因みに往古の雲母坂の起点は此処より大分西側、鷺森神社付近だったとの事。

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【写真上】雲母坂は取っ掛かりから急坂パート。
大人の背丈以上ある、深く削れたV字谷を上ります。
流石1200年以上の「踏み跡」。

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【写真上】トレイルヘッドから5分としないうちに、花崗岩帯の山路に突入。
雨後翌日なんで、まぁツルツル滑る事。

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【写真上】この辺なんかは、やや半身で進みます。
ただでさえ脆岩質の花崗岩、しかも平安以来の人の往来と雨水による浸食でこんな坂路になっちゃいました。
あと1000年後にはどんな風になってるんでしょうね。

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【写真上】ま、そんな急登悪路も最初の15分程だけ。
平坦な尾根路に出ると、あとは暫く緩勾配の上りを詰めてきます。

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【写真上】7:15、水飲対陣之跡。(3125 2.80)
てん子山方面からの登山路と合流する尾根上の四叉分岐。
しかしこんな狭い場所で、合戦なんてしたくありませんね…。

因みに距離的には「登山口~ケーブル比叡駅」の中間地点ちょい手前になりますが、疲労対効果的には半分以上処理した感じ。
以降は緩斜面中心の山路構成で、特に目立った登坂パートもありません。

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【写真上】京都一周トレイル.東山コース69番標識。
水飲対陣之跡からは「京都トレイル.東山コース」に合流。
ここから仰木峠までは東山~北山コースをトレースします。

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【写真上】水飲対陣之跡をちょい進むと、左手に展望地あり。
京都盆地の北東端、岩倉が眼下に望めます。

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【写真上】西山と愛宕山の合間には雲海が覆っています。
亀岡盆地は一面雲の中。

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【写真上】水飲対陣之跡からは、平坦基調の快適な尾根路。
コナラやクヌギ、アカマツの樹林帯を進みます。

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【写真上】首無し石仏(取敢えず小石で代用)。
この辺りは所々に変成岩地質が散見するトレイル。

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【写真上】7:35、気付くと周囲の植生が二次林から植林帯に。
杉林に入ると尾根を外れ、軽~く山腹を回っていきます。

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【写真上】7:40、東山トレイル.73-1標識。
これを過ぎると、ケーブル比叡駅はもう直ぐ。

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【写真上】ケーブル比叡.山頂駅が見えてきました。
運行は9時台からなので、未だお休み中。

尚、登山口から此処まで出会った動物は「サル×2」「シカ×1」「ヒト×0」。

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【写真上】7:45、ケーブル比叡駅到着。 (Time/58:22 DST/4.42㎞)
取敢えずアブローチパートの上りはこれでお終い。 
地元の愛宕さんよりは大分楽なもんです。   

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【写真上】ケーブル比叡駅の展望台より。
此処からだと京都盆地の上半分が一望の元に。
眼下には御所や上賀茂社.下鴨社、対面向こうには愛宕山と西山群も望めました。

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【写真上】で、此処が「京都トレイル.北山コース」の起点。
何せ急遽決行した山行、コレと東海自然歩道の標識が頼りなのでして。

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【写真上】道なりに砂利路林道を進んでくと、

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【写真上】7:50、京都トレイル北山コース.②番標識。
京都トレイル.北山コースは此処を西塔方面に直進しますが、今回は大比叡を踏むので一旦コースを外れて右折。
ガーデンミュージアム/比叡山頂バス停方面に向かいます。

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【写真上】比叡山人工スキー場跡の脇を進みます。
3本滑りゃ飽きてしまいそうな緩斜面。
索道設備は全て取っ払われているので、単なる草原地と云った呈。

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【写真上】で、またアスファルト林道を道なりに上ってくと、

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【写真上】8:00、比叡山頂到着。
バス停と展望台のある、ただっ広いアスファルト駐車場。
ココ来たのって何十年振りでしょう、うーん懐かしい。

あ、因みに路名通称的には此処までが「雲母坂」。
雲母坂+坂本まで下る古道は一括りして「今路越」なぞと呼んだりもします。

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【写真上】比叡山展望台より、南面の眺望。
正面には山城国と近江国の国境、音羽山と醍醐の山々。
左奥には南山城の山並みが薄らと望めます。

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【写真上】同、南東に近江大橋と湖南方面を望む。
あーぁ、天気良けりゃもっと爽快なパノラマなんですけどね…。

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【写真上】「比叡山頂エリア」から「リアル比叡山(大比叡)」に向かいます。
三角点と山名標が設置されているのは、正面の丘陵頂。

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【写真上】左手(北)側の舗装道をちょい上ると、山頂への取り付き。
ココをスイッチバックすると、

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【写真上】広場っぽい草地に出ます。
正面の小丘上に一等三角点と山名標があり〼。

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【写真上】8:10、大比叡到着。(Time/11604 DST/5.99㎞)
案内標識の類は周辺に皆無、予め下調べしとかないと探すのに結構手間取る鴨。
大比叡からは来た路を引き返し、京都トレイル.北山コースに戻ります。

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【写真上】大比叡からの下山途次、四明岳一写。
比叡双耳のもう一峰、四明岳は「ガーデンミュージアム比叡」の敷地内の頂。
入場料払わないと踏めません。
つーか開園時間前なので、それ以前の問題ですね。

因みに大比叡は滋賀と京都の国境に座していますが、四明岳は100%京都市内。
それが自由に踏めないと云うのもミヤコ人としてはチト困り物です。

と、こんな感じの「比叡山地~大原三山」縦走トレラン.その①。
大比叡からは京都北山トレイル/回峰行道を辿り、奥比叡方面に向かいました。
つづく。

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