●「北都留三山縦走+上野原里山群」トレラン.その①
えー、今月月初11月6日は中央線沿線へトレラン行脚。
今回は猿橋駅をスタートし、百蔵山/扇山/権現山の北都留三山を縦走。
権現山からは主稜線を二本松に東進、御林峠/鏡渡橋/山風呂を経由して上野原の里山五座を巡って参りました。
因みにこの日のメインテーマは以下の三点。
①に北都留三山コンプリート。
②に冠雪富士と道志/前道志や笹尾根/奥多摩の山景眺望。
③に紅葉を愛でつつのトレラン。
日没時間が早くなり距離を踏めなくなる時期になりましたが、代わりに「晩秋ならではの楽しみ」を持って山に入るのもトレイルランの醍醐味です。
前月の前道志山稜縦走に続いて、今回の山行も全て初踏破コース。
やっばり「お初」のトレイルは新鮮味があってワクワクするものです。
そんな訳での山走記その1、「猿橋駅~百蔵山~扇山」篇になりまする。
【写真上】8:45、猿橋駅到着。
丁度一ヶ月前にも訪れたばかりのサルハシ駅。
前回は「上野原駅→猿橋駅」の前道志縦走でしたが、今回は逆のパターンで北都留三山と上野原里山群を走破します。
所処でこの日は、何時もに較べ可也遅めの山行スタート。
今回のコースは特にハードな登坂区間や激下りも無く、ディスタンスも32㎞程度。
これでも結構「余裕持たせ」のタイムテーブルです。
【写真上】アップを終え、9時に山走開始。
駅北口から国道20号に出て右を進みセブンイレブンを左折、中央自動車道を頭上に宮下橋と百蔵橋を渡ります。
正面にはこの日の一発目ピーク、百蔵山。
【写真上】宮下橋より、これより向かう二座。
この日は絶好の山行日和、エナメル彩の様な秋晴れが空一面に広がっています。
百蔵山から扇山への稜線がクリアに望めました。
こりゃ富士山や秋川/道志の山景パノラマもソートー期待出来そうです♪。
【写真上】同、橋下は見事な紅葉風景。
美しく色付いた色取り取りの樹々と、深碧に澄んだ桂川川面。
暖寒色のコントラストが見事で、錦秋の彩りが一層映えて映りました。
【写真上】百蔵橋より、正面に望む百蔵山。
「宮下橋」「百蔵橋」といきなり目を奪われるビュースポット連発。
もっと落ち着いて撮影したいのですが、スタートしてからまだ「3分」。
後ろ髪引かれつつ、先を急ぐ事に致しました。
【写真上】岩殿山の眺めも見事。
山の南面は天然の断崖要害、如何にも「お城」作りたくなる岩山ですよね。
【写真上】猿橋駅からトレイルヘッドへは約2.8㎞。
ちょい長めのアプローチ、緩い上りのアスファルト車道を進んで行きます。
【写真上】9:15、一発目の車道分岐。
大月市総合グラウンド/百蔵山登山口BSの三叉路。
此処は左手を進みます。
【写真上】この辺りから、少し上り勾配が増して参ります。
駅から登山口へは幾つも標識が立っており、迷う事は無いでしょう。
【写真上】9:20、もう一つ分岐。
「右に進んでも百蔵山」「左に進んでも百蔵山」、百蔵山周遊コースの起点/終点となるポイント。
水場に立ち寄りたいので、この日は左手コースをチョイスします。
【写真上】道幅が狭まり民家が途切れがちになると、間も無く登山口。
【写真上】9:25、トレイルヘッドに到着。(Time/25:17 DST/2.75㎞)
和田美術館の二脚門前が山路取り付き。
猿橋駅から約270mの高度上昇、舗装道でこれだけ標高稼げるのは助かります。
【写真上】取り付きから1~2分で百蔵山水場。
この日の山行ストックは此処で補充。
水量は豊富過ぎるほど豊富、まぁ夏場でも涸れる心配は無いでしょう。
【写真上】暫くは薄暗い檜林を進みます。
登山口から百蔵山へは総じて与し易いヒルクライム。
山腹を大きく蛇行した山路取りなので、緩~中勾配基調の上りとなっています。
ゴロゴロ散乱する浮石が小うるさい程度。
【写真上】9:40、中腹の展望地。
檜林帯を上り切ると樹々の影が切れ、空の広がる踊り場に出ます。
標高800m弱ながら見事な見晴らし、特に前道志/道志方面は展望を遮る樹々も無くワイドなパノラマ風景が広がっていました。
【写真上】展望地より、南面の眺望。
眼下には桂川と大月市街、正面には前道志と道志山稜。
一ヶ月前に辿って来た山々が一望の元に見晴らせました。
【写真上】倉岳山。
あそこは立野峠からの上りがキツかった…。
【写真上】高畑山と大桑山。
あの辺りは比較的マシなアップダウンでした。
【写真上】九鬼山から馬立山~御前山~神楽山と連なる山々。
あの辺りは快適なトレイル、御前山からのパノラマは見事でした。
【写真上】富士山もクリアに望めます。
倉見山と菊花山を前衛に従えた富嶽。
冠雪した白い鉢頂を見るには時期が早かった様で、ちょい残念。
【写真上】展望地からは林相が一変。
陽光の射し込む落葉樹林帯、明るく朗らかな登山路です。
【写真上】9:50、稜線分岐に出ました。
「えっ、もう上りパート終わり?」。
登山口から約1.2㎞/25分、簡単過ぎて却って肩透かし食ったくらいです。
【写真上】尾根に出ると、平坦基調のアカマツ林トレイル。
小走りで10分程進んでくと、
【写真上】10:00、百蔵山到着。(Time/58:43 DST/4.76㎞)
「広々とした山頂」「立派な山名標やベンチも有り」「展望良好」。
そして「アクセスも楽チン」と四拍子揃った山頂。
登山入門者やお子様連れのピクニックハイクには最適の山、と云った感じです。
【写真上】百蔵山からは南面の展望が利いています。
でも梢枝のある分、さっきの展望地の方が眺めはイイかな。
【写真上】百蔵山から1~2分下ると、コタラ山分岐。
右は猿橋駅方面へと下る百蔵山周回コース、扇山へは左を進みます。
【写真上】分岐からは山頂直下の急坂パート。
距離は短いですがソコソコの勾配、一部露岩の目立つ箇所もあります。
【写真上】急坂を処理すると、暫くはフラットトレイル。
うん、中々イイ感じのトレランパート。
【写真上】「パリパリ」と落葉を踏み締めてのラン。
この間、コタラ山を右に巻く山路取りとなりますが、大した勾配は無し。
つーか何処でコタラ山を巻いてたのか解りませんでした。
【写真上】10:15、@云う間に宮谷分岐を通過。(Time/1:14:01 DST/6.24㎞)
百蔵山~扇山の鞍部に当たる場所。
どっちから来ても此処が上り返しの目安ポイントとなります。
【写真上】宮谷分岐を過ぎても、暫くは穏やかなトレイルが続きます。
多少緩急を付けた上り基調となりますが、「登坂してる」と云う感じは希少。
途中に長尾峰(P800)を越え、カンバノ頭(P818)を巻いているらしく。
【写真上】10:35、この辺りからが本格的な登坂パート。
大久保山/扇山に向けてヒルクライムの始まり。
【写真上】だらだら~とした長い上り。
特に急坂と云う感じでは無く、直登/蛇行織り交ぜた中坂が続くイメージ。
【写真上】左手北東には、樹間より覗く権現山。
北都留三山の中で最も深山部に座すピーク、次の次に向かう頂です。
浅川峠からあそこへの上りの方が大変そうだな…。
【写真上】おっ、やっと空が見えてきた。
ダラダラとした上りを終えたピークが大久保山。
【写真上】10:50、大久保山通過。(Time/1:48:27 DST/8.51㎞)
扇山への上りパートは実質これで終了。
此処から扇山へは目と鼻の先です。
【写真上】大久保山のコルを経て扇山へ。
大久保山から扇山へは幅広尾根の穏やかなトレイル。
木漏れ日の射す気持ちの良い山路を少し上ると、
【写真上】10:55、扇山到着。(Time/1:54:29 DST/9.06㎞)
百蔵山以上に広々とした山頂は、野芝に覆われ穏やかな雰囲気。
中央線沿線でも有数の人気を誇る山らしく、立派な山名標や沢山の丸太ベンチが設置されていました。
と、こんな感じの「北都留三山+上野原里山群トレラン」山行記その①。
扇山からは浅川峠を経て権現山に向かいました。
つづく。