« ●「前道志山稜」縦走トレラン.その① | Main | ●前道志山稜縦走トレラン.その③ »

2017.11.02

●「前道志山稜」縦走トレラン.その②

えー、先月は10月10日の「前道志縦走」トレラン記、続篇。
上野原駅をスタートし、鶴島御前山~千足峠~高柄山~大丸と西進。
大丸からは矢平山/舟山/鳥屋山を経て倉岳山方面へと向かいました。

Img_6990_1

そんな訳での山走記その2、「大丸~立野峠」篇になりまする。

Img_6789
【写真上】9:10、大丸通過。(Time/1:46:47 DST/7.35㎞)
三叉分岐の頂で、道標が解り易く設置されています。
「山頂」って云うよりは「峠」っぽい雰囲気。

Img_6790
【写真上】「火気に注意 (山梨県森林保険)」。
林野庁と消防庁の山火事防止シンボル「纏リス」くん。
前道志山中にはやたらとこの標識が立っており、何十匹も捕獲(?)しました。

Img_6791
【写真上】大丸から軽く下って↘軽く上ると↗、

Img_6792
【写真上】9:20、旧大地峠。(Time/1:56:11 DST/8.07㎞)
此処で山路は三方に分岐、しかし肝心の矢羽標識が損壊寸前…。

Img_6793
【写真上】壊れた「矢平山⇒」の矢羽が路脇に放置されてます。
矢平山~倉岳山方面へは、峠に出て右手(北)の登坂路を進むのが正解。
間違っても正面の下りには進まない様に注意です。

ですから矢羽の示す方向は、一応合ってるんですよね…。

Img_6796
【写真上】旧大地峠から、右手檜林の中勾配路を直登。

Img_6797
【写真上】小ピークを2つ処理すると、

Img_6798
【写真上】9:35、矢平山通過。(Time/2:06:54 DST/8.73㎞)
広さはソコソコも、ペンチも三角点も見晴らしも「何~んも無い」地味ピーク。
基本的に前道志の山頂はこんなのが多いです。

Img_6800
【写真上】矢平山からは周囲の植生が一変。
檜と杉の薄暗い植林帯から、クヌギやコナラの明朗な広葉樹林に変わります。

Img_6801
【写真上】で、矢平山からのダウンヒルが結構な急坂。
浮石の多い露岩帯急斜面をジグザグに下って行きます。

Img_6803
【写真上】急斜+トラロープ+ガレ場のコラボレーション。
0.4㎞程度の短いパートながら、一気に100m近く高度下降。
矢平山へはこっちから上って来る方が大変だな…。

Img_6804
【写真上】樹間より覗くのは、これより向かう丸ツヅク山。

Img_6805
【写真上】矢平山直下の急坂を遣り過ごすと、暫く穏やかなトレイル。
緩勾配の尾根路をユル~く上っていくと、

Img_6807
【写真上】9:45、丸ツヅク山通過。
やや小平地っぽい、丸みを帯びた広い山頂。
しかし落葉で踏み跡が薄くなっており、道標も無く山路が判然としません。
山名標を見付けたら少し右手方向に進路を取ると、寺下峠へ向かう下りトレイルの赤テープが結わえてあります。
上り切ってから真っ直ぐ進まない様に注意、にしてもココは標識が欲しいな…。

Img_6808
【写真上】丸ツヅク山からは北斜面の薄暗い樹林帯。
ソフトクッションの落葉トレイル、中勾配の斜面を下ります。
小さなアップダウンを一つ挟んで高度を下げてくと、

Img_6810
【写真上】9:55、下り切った鞍部が寺下峠。(Time/2:27:29 DST/10.00㎞)
大丸から寺下峠へは約250mの標高獲得も、下降も殆んど同じ数値。
上った分の高度を景気良く下りで吐き出し、結局標高は「チャラ」。
この登下降ループは、これからマダマダ続きます…。

尚、山稜座地的に矢鱈と「峠」の多い前道志。
これらの峠径は桂川/甲州街道沿いの宿場町と、秋山川沿いの集落を結ぶ古くからの往還路、交易の路として重要な役割を担っていました。
要するに「山」より「峠」の方がメインの尾根だったんですよね。

Img_6811
【写真上】寺下峠からはまたこのパターン…。
丸ツヅク山から下りて来た分を1.5倍上り返し。
檜と杉の混在する植林帯、枝打ちもされておらず少し荒れた感じ。

Img_6812
【写真上】10:10、上り切ると舟山。
ピーク感はあるものの、取り立ててコメントの無い頂。

Img_6813
【写真上】舟山からは…(お察し下さい)。
はい、寺下峠から上った分を「チャラ」にする下りです。
まぁこの辺りのアップダウンは前道志では大人し目、登降疲労も然程ありません。

Img_6817
【写真上】舟山を下り切ると、緩勾配の尾根路を進み、

Img_6818
【写真上】10:30、鳥屋山通過。(Time/2:57:48 DST/12.01㎞)
舟山同様、特にコメント無しの頂。
「狭い」「解り難い」「展望無し」の三拍子揃った地味山。

Img_6819
【写真上】この辺りはソコソコ走れるトレランパート。
「真綿で首を絞める」様なアップダウンが延~々と続く前道志山稜。
その中でこの「舟山~立野峠」区間は、上り基調も比較的穏やかな山路構成です。

Img_6821
【写真上】ま、それでも小さな勾配は繰り返します。
「アップダウン」とも呼べない様な小さい起伏の尾根。
名も無きプチピークを幾つか踏み過ごしていくと…、

Img_6823
【写真上】樹林帯が切れ、空の広がる尾根路に。
このパート唯一の展望ポイント、南面の見晴らしが広がっています。

Img_6824
【写真上】特に南東方面は、障害物も無くクリアな眺望。
最奥の稜線は今年一発目に走った丹沢のトレランルート
右端の「蛭ヶ岳から姫次~黍殻山~焼山」の山々が連なる丹沢主脈.北端部。
その手前には「長尾~御牧戸山~ムギチロ~平野峠」と続く道志山稜東端部。

Img_6826
【写真上】10:45、細野山通過。
前述の展望ポイントからひと上りした所処にあるマイナーピーク。
この辺りの山頂(丸ツヅク山/舟山/鳥屋山/細野山)は、何れも手書きの目立たない山名標。
座地を意識していないと見落としてしまいそうです。

Img_6828
【写真上】10:50、細野山から軽く下ると立野峠。(Time/3:17:48 DST/13.41㎞)
予定ではこのまま倉岳山に向かう筈も、この日の天気がちょいとした想定外。
日中の気温がMax29℃まで上昇、10月初旬としては異例の暑さです。
タフなアップダウンも相俟って手持ち水分の消費が激しく、ストックが心許なくなって参りました。
と云う訳で一旦梁川駅方面へ下山、倉岳山水場へ向かう事に。

Img_6829
【写真上】立野峠から檜林を九十九折に下っていくと、

Img_6830
【写真上】約5分/0.4㎞程度で倉岳山水場。
前道志山稜で唯一の水場。
月夜根沢源流の小沢が水源なので水量は豊富です。

尚、昭文社の「山と高原地図」では立野峠~倉岳山の中間に水場ポイントの記載がありますが、これは完全な誤記。
尾根頭頂に水場が有る訳無いので、皆さん御注意の程を。

Img_6831
【写真上】「うひょー、冷たくて気持ちイイー♥」。
グビグヒと喉を潤し、増槽ボトル×2を満タンに。
これでストックも充分です。

Img_6833
【写真上】「水は美味いし」「涼しいし」「ベンチもあるし」。
ついでに此処で15分の小レスト。

Img_6837
【写真上】沢沿いの谷地らしく、一面苔生すグリーンマジック。

Img_6838
【写真上】まるで立夏の様に瑞々しい梢葉。
フィトンチッド満喫の森林浴♪。
「よーし、リフレッシュしたぞー!!!」。

と、こんな感じの「前道志縦走トレラン」山行記その①。
水場から再び立野峠に戻り、倉岳山/高畑山/大桑山へと向かいました。
つづく。

|

« ●「前道志山稜」縦走トレラン.その① | Main | ●前道志山稜縦走トレラン.その③ »