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2017.12.12

●2017年「あらはしたる まながき」

「変新暑絆金輪税安金

えー、何故だか良く解りませんが、12月12日は「漢字の日」。
と云う訳で今年も清水寺で「今年の漢字」が発表。
大半紙に揮毫されたのは「北」の文字でした。

今年の世相を代表する一文字は「傍迷惑なお隣さん」のNation頭文字。
あれだけ色んなモノぶっ放されたら、隣人として煩わしい事この上ありません。
だったら「鮮」でも良いと思うのですが、それだと露骨過ぎて問題有るんでしょうね。

それ以外にはインターナショナルなトピックも無く、時事ネタも枯渇気味な一年。
「ふーん、今年はこれなんだ」レベルの漢字が選ばれた、てな感じです。
まぁ誰も「流行った」とは思ってない流行語を選ぶ「某ユーキャン大賞」よりは適正な選択かと思いますが。
因みに応募投票の2位は「政」、3位は「不」、4位は「核」、5位は「新」だったそうです。

それより平成7年から始まった「今年の漢字」も今回で23回目。
変化に乏しい年々が繰り返されている昨今、一年の時事世相と云っても似たり寄ったりで大した変わりもありません。
たまに世間を揺るがすニュースがあったとしても、災害や犯罪絡みのネガティブな報が殆どで、それをネタに漢字を選ぶのもモラル的に難しく。
毎年違う漢字を選ぶ事の方が大変なんじゃないかなー、と思ってしまいます。
そんな訳でこの催しも、そろそろ「幕の引き時」にきているのぢゃないかな、と。

尚、冒頭の仰々しい一行は此処十年の「今年の漢字」推移にて。
暴走族のツナギに刺繍されているものではありません、念の為。

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北朝鮮、九州北部豪雨、北海道日ハム… 
今年の漢字に「北」

一年の世相を表す「今年の漢字」に「北」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、日本漢字能力検定協会(同区)が発表した。度重なる北朝鮮のミサイル発射や核実験の強行、九州北部豪雨、プロ野球で大谷翔平選手の米大リーグ移籍や清宮幸太郎選手(東京・早稲田実業高)の入団など北海道日本ハムが注目を集めたことを反映した。
「北」が選ばれるのは初めてで、応募総数15万3594票中、最多の7104票を集めた。理由に、競馬のキタサンブラックの天皇賞春秋連覇や、北海道産ジャガイモの不作によるポテトチップスの一部販売休止を挙げる意見もあった。
今年の漢字が始まった1995年から2010年まで発表が行われ、今年5月に改修工事が終わった奥の院の舞台で7年ぶりの発表となった。森清範貫主(77)が大型和紙に力強く揮毫(きごう)した。森貫主は「『北』は2人の人が互いに背を向けた姿を表す。気持ちが通じ合うことが大切。みなが平和に向けて努力しないといけない」と述べた。
(文.写真共、京都新聞12/12より)

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