« ●「FINE DAY」の「BLUE WEDNESDAY」 | Main | ●二連休 »

2018.02.07

●2017/18.三十六滑目「白馬五竜」

えー、約二ヶ月半の冬季雪山就労日誌、48日目。

本日は2月2日(金)の滑走記リポ。
この日はオシゴト遅番の私め、例に由って朝イチからの滑走ルーティーン。
2月に入り纏まった降雪は無いものの、ハイシーズンならではの良雪質。
天気予報も☀マークとくりゃ、滑らないテはありません。

そして早起きは三文の徳。
真冬晴日のオープニングタイムならではの壮大な「スペクタクル.ショウ」を目にするのでした。

Img_1705
【写真上】7:30、まるで春霞を思わせる薄靄風景。
「青天の空」と「白銀のゲレンデ」を補間するハーフトーンのミストグラデーション。
早朝のとおみゲレンデは幻想的な朝靄に包まれていました。

でもこの佳景ですら、これから続く絶景ショーの「露払い」なのでして。

Img_1707
【写真上】8:10、ゴンドラ営業営業開始5分前。
朝靄はすっかり引き、空色は文字通りの「heavenly blue=天へ続く青」。
そしてゲレンデには朝陽の照り返しも眩しい白銀世界が広がっていました。

Img_1709
【写真上】8:15、この日も元気にゴンドラ一番乗り。
この日のキャビン「空の便」は、10分間全てがSUPERB VIEW!!。

Img_1711
【写真上】六花満開の霧氷群と、

Img_1713
【写真上】透き通る様な冬晴れの青空、

Img_1715
【写真上】そして朝陽に煌めく純白の新雪。
冬山最強のコントラスト、眩いばかりの「青」「白」ツートンカラー。
思えばこれが今日の「絶景ビュー」のプロローグなのでした。

Img_1721
【写真上】8:25、「業務連絡業務連絡、トップ71番」。
うっひょー、見るからに美味しそうなベルベットスノー♪。
バーンに描かれている索道スタッフさんとパトさんのシュプールラインからも、鼻歌混じりの楽し気な雰囲気が伝わって参ります。

この時点で「THE DAY(但し午後はオシゴトなので半日)」になる事を確信致しました。

Img_1730
【写真上】ココから先は「VIRGIN BARN」。
ゴンドラ合流コースから上は、垂涎の面ツルバーンが広がっています♥。

Img_1740
【写真上】ツルッツルの♪

Img_1738
【写真上】ピッカピカ♪
取敢えず最初の一本は「コレ全部オレのものっ♥」。
だからグランプリ口開けの一番乗りは止められないのですっ。

そして北東から東南に広がるのは、今冬一番の…

Img_1745
【写真上】壮大な雲海。

Img_1746
【写真上】雲海っ。

Img_1748
【写真上】雲海っ。
この日の雲海は「広さ」「厚さ」「奥行き」「荘厳さ」、今シーズンベストの大雲海。
何せこんな風景見慣れている筈の索道スタッフさんが、パシャパシャとスマホに収めていたくらいですから。

「タテ目に撮ると空闊とした広がりが伝わらない」
「ヨコ目で撮ると奥行きの深さが伝わらない」

だったら両方撮ってみると…、
「コンデジクラスじゃ、この幽玄壮大さが伝わらない」

嗚呼、せめてミラーレス持ってくりゃ良かった…。

Img_1748_2
【写真上】1stシュプール、頂きまーす。
まるで雲母の様にキラキラと光るアスピリンスノー✨。
この日のグランプリは写真の様にピステン+約2㎝のドライパウ堆雪。
僅かにフィルムクラストされた新雪バーンは心地良い滑走感。
「サクサクッ」と雪肌を破砕する様な、不思議なフィーリングが致しました。

Img_1722
【写真上】雪面を切るシュプール跡。
「不思議な雪面タッチ」のフィーリング、この写真で何となく解りますかねぇ。
この日はエッジ噛まして/板撓ませてのカービングは放棄。
ポジション高め、縦長のライン取りでややルーズにスキーを走らせ、デリケート&ソフトな足裏感覚を楽しんでいました。

Img_1763
【写真上】二本目っ♪。
「パリッ」とした感触のドライパウダーを深い軌跡で切り裂きつつ、

Img_1765
【写真上】三本目っ♪。
眼下には雄大な高天原。

Img_1764
【写真上】4本目っ♪
幾重にも重なるストラタスのグラデーション。

Img_1785
【写真上】この日の雲海は本当に「広いっ」♪。
遠くに虫倉山が孤島の様に浮かんで見えます。

Img_1783
【写真上】「浩浩たる」と云う表現がピッタリの大海原。
前日(2/1)に続いての絶景雲海ビュー。
尤も昨日の雲海がダイナミックに波頭立つ「時化の海」だとしたら、この日は穏やかな漣の広がる「凪の海」でした。

Img_1792
【写真上】続いてのネイチャービューは「ダイヤモンドダスト」。
微風に乗った雪の結晶がマイクロファイバーの様に煌めき、目の前を通り過ぎていきます。
流石にコレはデジカメじゃ撮れないだろーな、と諦めてたら…。

Img_1791
【写真上】何とか撮れましたっ♪。
六花の結晶こそ捉えられなかったものの、キラキラと耀く雪の細氷。
ゴーグル越しでも光褪せる事の無い美しさでした。

Img_1799
【写真上】9:20、面ツルバーン「完売御礼」。
僅か7本のブレックファーストランでしたが、一番美味しいコンディションを「満喫」「満足」「満腹」。
いゃあ、本当に至福の時間でした♥。

Img_1808
【写真上】9:50、こんな日はアル1にも乗らなきゃね。
東の空は一面雲海に覆われていますが、北西.白馬連峰は快晴下の山景日和。
白銀煌めく後立山の名峰パノラマを愛でに向かいました。

Img_1822
【写真上】アル1より、小蓮華~白馬三山~八方尾根(唐松尾根)~唐松岳。

Img_1832
【写真上】同、白岳~五龍岳~遠見尾根~小遠見山。

Img_1835
【写真上】アル1降り場より、唐松尾根を前衛に白馬三山。

Img_1836_2
【写真上】同、唐松岳。

Img_1842
【写真上】同、五龍岳。
白馬村の誇る名峰五山を間近に望めるロケーション。
暫し板を止めて見惚れてしまう荘厳雄大な山容でした。

そんな訳でこの日は
「六花満開の霧氷群🌲」
「幽玄壮大な大雲海☁」
「光り輝くダイヤモンドダスト✨」
「スカイブルーに映える白馬連峰🗻」

と、スーパーなネイチャービューの四暗刻。
次々と目の当たりにする自然美に心の毒気やストレスもすっかり浄化され、何だか清々しい気持ちになりました。
僅か2時間のスキータイムも、その時間以上に充実した朝イチグランプリ。
11時前には午後からのオシゴトに備え、早めに下山する事に致しました。

Img_1859
【写真上】10:05、一寸ぴっくりしたのがコレ。
冬晴れの高青空広がるアルプス平から一転、ゲレンデミドル部はガス層の中。
ダイナミック下部~ウッディコースは濃靄帯に覆われていました。

Img_1865
【写真上】とおみゲレンデにて一写。
山頂は晴天/山麓は曇天、と何時もの逆のパターン。
ずーっとゲレンデボトムで滑ってる人は、アルプス平ではガス帯を抜けスーパービューが広がっているなんて想像も付かないでしょうね。

さーて、オシゴトオシゴトっと。
おしまい。

|

« ●「FINE DAY」の「BLUE WEDNESDAY」 | Main | ●二連休 »