●2017/18.七十五滑目.「月山」
えー、約二ヶ月半の「春スキー&夏スキー」雪山就労日誌、38日目。
本日は欠番になっていた5月11日の滑走リポ。
この日はオシゴト中抜け番の私め、珍しく10時ジャストに「午前の部」終了。
喜び勇んでデイリースキーに向かうのでした。
【写真上】10:10、天空には澄み渡ったセルリアンブルー。
まるでアクリル板を一面に貼ったかの様な青空、そしてクリアに澄んだ大気。
今日のパノラマ展望はソートー期待出来そうです♪。
【写真上】10:25、アクティビティスタート♪。
リフト乗車中に待っていたのは、季節外れの雪化粧風景。
「FINE VIEW」「WHITE VIEW」のスーパーパノラマです。
【写真上】線下も白いっ❄。
前日.5月10日は一日を通して雨に祟られた月山。
しかし深夜の冷え込みで雨は雪に変わり、季節外れの降雪を齎しました。
この日の積雪量は下駅ベースで約5㎝、上駅周辺で約10㎝。
月山の広大なフィールドが、美しい純白に染め上げられていました。
【写真上】上駅から望む、朝日連峰のパノラマ。
小朝日~大朝日~西朝日~寒江山~以東岳の主峰群が一望の元に見晴らせます。
標高1500m地点でこの眺望、こりゃ今日は絶好の「姥日和」だな♥。
なーんてウキウキ気分でスキーを進めると、何時もと明らかに違う滑走感。
「あれ…、コレは…、若しかして…」。
「板が全く走りませーん…💀」
愛でてる分には美しい純白の雪景色。
しかしその正体は水っ気を「たっぷり」含んだ超湿雪、まるで「白いヘドロ」に搦め捕られるかのなブレーキコンディションです。
「板が走らない」つーより、前に進みませーん…💀
【写真上】何処滑ってもダメポ…。
ペア回し3本、滑走フィールドを変えてみるも状況は変わらず。
「ザクとは違うのだよ、ザクとは」
春の「ザク雪」を超越した、スーパーヘヴィなノッキングスノー。
大斜面全体が「グフ雪」の支配下となっていました。
【写真上】コブラインですら「抜けない」「沈む」「引っ掛かる」「止まる」…。
今日は「滑る」日じゃ無くて「眺める」日だな、こりゃ。
【写真上】姥ヶ岳へハイクアップ。
眼下には新緑広がるブナの原生林と五色沼、月山湖、そして朝日連峰。
左奥には薄らと吾妻連峰の山影も望めました。
【写真上】朝日山地は浩々と。
この日のパノラマ眺望は、シーズンでも五指に入るクリアな見晴らし。
朝日山地の左遠望には飯豊/吾妻/蔵王の連峰群、そして磐梯山までもが微かに望めました。
【写真上】最近お気に入りのレスト&ビューポイント。
木道の突き当りにある三角点、正面に朝日連峰を眺めつつ一服。
【写真上】最近お気に入りの構図。
月山フィールドから仰ぐ空は、本当に「広い」のです。
【写真上】でもこの日の姥は「風強い…」。
標柱に掛かった氷柱が横流れ、昨夜はもっと暴風だったんでしょう。
写真撮ってる時でも強風に煽られ、片膝付かないとピントが定まりませんでした。
【写真上】月山ももう一写。
何時までも眺めていたいスーパーパノラマですが、この日は午後からオシゴト。
名残惜しいけどボチボチ下りますかね。
【写真上.下】板はあんまり走んないけど「気持ちイイ~♪」
Tバーから姥ヶ岳へのハイクアップの御褒美は「絶景のパノラマビュー」だけではありません。
姥ヶ岳ゲレンデから大斜面へのダウンヒル、その広大なノートラックフィールドは無人の貸切状態でした。
月山湖~五色沼へ滑り降りていく様なシチュエーションもサイコーです♥。
【写真上】最後はコブ回して〆。
結局ペア3本回した後は、姥から下駅へ下りてフィニッシュ。
何処を滑っても板は走らず終いでした。
ま、この日は「滑る」より「山を愛でる」日でしたね。
おしまい。