●「遺影」
えー、人間五十路を間近に迎えると、昔を思い出す事が多くなるもの。
それが濃密で充足した日々であったなら尚更です。
そんな訳で時計を巻き戻す事、9年と7ヶ月。
随分と間が空きましたが、2009年12月23日ログの続篇になります。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2009/12/post-3d07.html
10年の歳月を経て、失われた「場所」と「時間」を紡いでいる浅葱色の器敷。
残念ながら赤坂の地で竹亭の暖簾を上げる念願は果たせず、「つなぎ団子」の名にし負う事も叶いませんでした。
しかし場所と屋号が変わっても、日の目を見れただけ幸せなのかも知れません。
開店してからの五年間、ロット代わりの度に「色変わり」してきた旧弊亭の器敷。
折角なので額装して飾っておく事と致しました。
尤も私めに云わせりゃ「遺影」ですけどね。