●Back to the 1991
えー、飲み屋のHPなのに「お酒」のハナシが殆ど(つーか全く)出てこない弊ブログ。
まぁこの点に関しては赤坂の頃から変わんないのですが…。
そんな訳でたまには「バァ」らしくウイスキーの項立てなぞ。
先週は水曜日、少し長っちりの営業となった四更過ぎ。
「何か美味い水割り」と云うオーダーを頂き、勢いに任せて一本のブレンデッドスコッチを開封致しました。
ミルトンダフボトルのバランタイン12年、760ml特級。
今を遡る事1990年代初頭、私めが学生時代に愛飲していたウイスキーです。
当時はバーボンブーム全盛の頃で、スコッチを飲む若造は珍しがられました。
酒税法が改正されて間も無い頃で、巷には未だ特級ボトルが溢れていた時代。
住宅地近くのリーズナブルなBARでショット900円くらいだったでしょうか、それでも学生身分にとっては少々お高い値段。
一人カウンターに腰掛け「大人の仲間入り」をした様な気分でロックグラスを傾けていました。
92~93年になると「バランタイン12年.ゴールドシール」と名を変え、少し角ばったスクエアボトルにマイナーチェンジ。
何だか味変わったなぁ、なんて思いつつ飲んでましたっけね。
そんな訳でこのボトルは「青かりし学生時代」、そして「BAR初心者」の頃を思い出すノルスタジックな一本なのです。
「レア度」的には赤青紋章の12年より劣りますが、「思い出」的な観点からは「あんまり古過ぎない」ってのも重要なのでして。
尚、後ろのボトルは「THE SCOTCH」バランタイン17年。
1980年代初頭のボトリング、760ml特級。
私めがウイスキーなるものを初めて「美味い」と思った、云わばこの職業に就く遠因となった一本です。
若しも20代の頃、この2本に出逢っていなければ...。
カタギの世界で平穏無事な人生を送ったいた鴨ね。