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2019.12.19

●Val d`Isere(FRA) SL速報

えー、FISワールドカップSL第二戦、ヴァル.ディ.ゼールのレース速報。

Fisworldcup_f
ヒルシャーの引退でやおら混沌とした技術系の種目別チャンプ、そして総合クリスタルグローヴの行方。
一応はクリストファーセン/パントゥルーが軸も、絶対的な選手が不在です。

SLに関してはド本命にクリストファーセン、対抗にユーリとノエル。
穴でパントゥルー、大穴でゼンハーセン/メイラードと云った所処でしょうか。

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1本目トップのアレクシが危なげなく優勝、寧ろ2本目の滑りの方に凄みを感じました。
但しレース毎に調子のムラが大きく、総合を勝ち取るには今後ポイントの取り溢しが許されません。
二位にはミラー、三位にはグロスとベテラン勢が表彰台、まるで数年前のWCみたく。
グロスは2017年(クラニスカゴラ)以来のポディウム、再びトップシードに返り咲きです。

一本目大ミスで2.28差と大きく出遅れたクリストファーセンが2本目圧巻のラップを叩き出し、4位にジャンプアップ。
40番スタートから一本目2位につけたウインターは2本目2度のミスが響き19位に沈みました。
SLタイトル戦線の有力選手では、1本目3位に付けていたゼンハーセンが2本目DNF。
ユーリは2本共精彩を欠き10位、新星ノエルは1本目コースアウトと云う結果でした。

そして我らがジャパン.アルペンチームに漸く光明の兆し。
49番ビヴから小山陽平が22位に食い込み、WC3戦目にして初の2本目に進出しました。
初のWCポイント獲得に期待が膨らむも、2本目は序盤からやや遅れ気味の滑り。
ラインが落ちた所処で片ハンと、残念ながら結果を残す事が出来ませんでした。

それでも国内ユースレベルでは無双を誇った「大器」、頭打ちの中堅/ベテラン勢に較べスペックは数段上。
経験を重ねての「伸びシロ」も充分期待出来ますし、欧州の雪質順応度も高い。
しかし21歳のニューカマーに「ナショナルチーム存亡」の重責を背負わせざるを得ない現状に、チームジャパンの苦しさが覗い知れるのでして...。

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